マルチ・カントリー留学経験者のカナダ公立カレッジ生活!
オーストラリアとニュージーランドの留学経験や、フィリピンでインターンシップ経験のある夏美さんは、現在、カナダの公立カレッジでマーケティングを学んでいます。
今後もカナダに住み続けたいとのことですが、「カナダにはどんな魅力があるのか?」「どんな勉強されているのか?」素敵なお話をたくさん伺いましたので、これからカレッジ行こうか迷っている方など、ぜひ夏美さんのストーリーをご覧ください!
留学前のできごと ~留学のきっかけは?~
夏美さんの留学ストーリー・旅立ち!
Q.カナダ留学のきっかけは?
A.もともとキャリアチェンジを考えており、海外で4年間を過ごしていましたが、コロナで海外への渡航が難しくなり、その時期にブログをスタートしました。
現在では、ブログからデジタルマーケティングへの興味が湧き、将来的には、デジタルマーケティングの分野での職に挑戦してみたいなと思っています!
その中でも、カナダはデジタルマーケティングの分野を学べる学校が多かったのと、小学校の時に2週間滞在したことがあり、ちょっと馴染みがあったことから、カナダの公立カレッジ2年へ通って、3年間働けるポスグラ(卒業後の就労ビザ)を取れるコースを選びました。
Q.他の国とカナダとのギャップはありましたか?
A.以前、私が渡航したオーストラリアとニュージーランドと比べて、カナダは移民に対して優しく『寛容的な国』だなと感じてて、特に英語の面で感じたりしますね。
例えば、オーストラリアとニュージーランドは、「ここに来るんだったら、英語が話せて当たり前でしょう!」という雰囲気があるんですけど、カナダの人は一生懸命聞こうとしてくれる感じがよりあるなって感じます。
あと、ちょっと日本人に近い空気を読むっていうような文化があるように思ってて、例えば、手伝ってほしいときに、「ちょっと忙しいなぁ・・」みたいな雰囲気を出して、周りに「手伝いましょうか?」と言わせたいんだなというときもあります(笑)
- 留学先の国は留学する目的で決められるとベスト!
- カナダは日本人に近い感性を持った人が比較的多い
学費が安いところで、国を決めようと思っていました!
やはり費用が目に見えてわかりやすい基準になりますが、安くても目的が達成できなければ、無駄になってしまいますので、まずはあなたが達成したいことや目的で国を検討してみるとよいと思いますよ!
留学中の『今』について
勉強はどんな感じですか?
Q.どんな授業を受けていますか?
A.当初は、デジタルマーケティングに特化したいと思っていましたが、今は、マーケティング全般に興味を持つようになったので、グローバルマーケティングにも勉強の幅を広げています。
コースは、4学期制の2学期が終了していて、1学期目は、基礎的な内容で、特にカスタマーサービスに焦点を当てた授業になっていたり、数学の授業は、日本で勉強した数学に比べて英語での専門用語が違ったので、少し難しく、苦労しました。
2学期目は、以下のことなどを学びました。
- ビジネス文書とビジネスメモの書き方
- マーケティングの基本用語
- 高度なテーマのグループプロジェクト
- 自分の好きなブランドにまだ存在しない新商品を考える課題
- 商品の価格設定
- プロモーション戦略
Q.夏美さんはどんなブランドを選んで、課題に取り組んだんですか?
A.オーストラリアのコスメブランド『イソップ』のパッケージデザインのシンプルさと分かりやすさがとても好きで、イソップさんを参考にした新しいリップクリームを作りたいなと思いました!
そこから、『価格設定』、『プロモーション戦略』、『販路戦略』など、多角的に商品を市場に投入するプランを考えましたし、商品のデザインもすべて私自身でやりました。
Q.他にも面白い授業はありましたか?
A.プライシングという授業が結構面白くて、会社を経営するオンラインゲームに参加し、毎年新商品を発売する設定なんですけど、どんなところに「どんな広告を打ち出すのか?」や「値段はいくらにするのか?」など、戦略を考えていく授業は面白かったですね。
他にも、グローバルマーケティングでグレーププレゼンテーションがあって、カナダの企業を1つ選んで、その企業がもし日本とか違う国でマーケティングするとしたら、「何に気をつけて、どんな戦略的で会社を発展させていくのか?」っていう授業があって、それがすごく面白かったですね。
- 英語で専門分野を勉強するのは、かなり難しい・・
- 公立カレッジに進む前には、しっかり英語力を上げておけるとベスト!
英語で他の分野を勉強することは、かなり難しいのですね!
そうなんです。進学してすぐのタイミングで、英語力の足りなさを実感し、挫折してしまうケースもあるので、進学前の学習は非常に重要です。
夏美さんのキャンパスライフ
カレッジはどんなところ?学校以外の活動は?
Q.アルゴンキンカレッジってどんなところ?
A.アルゴンキンカレッジは、経営学部、人文学部、工学部、建築学部など学科プログラム自体が300以上もあります。
日本の大学のように学科ごとにキャンパスが分かれているのかと思っていたのですが、実際は学科関係なく、教室がミックスされていたのには驚きました。
また、数学が苦手な生徒に対して、マンツーマンで教えてくれたり、英語を第2言語としているすべて留学生には、ESL(English as a Second Language)クラスが週2時間まで、しかも無料で提供されているので、本当に助かっています。
Q.どんな方がクラスにはいらっしゃいますか?
A.私のクラスは、カナダ人が3人、日本人は私1人で、フィリピンだったり、メキシコ、アルゼンチンなど、南米が半分以上ですね。
Q.カレッジに行く前と行った後で、驚いたことはありましたか?
A.日本の大学を卒業しているので、日本の大学スタイルと似てるのかなって思ったんですけど、カレッジの場合は、1回授業行ったら必ず課題が出て、それに並行してグループプロジェクトも始まるので、毎日課題に追われてる感じです。
グループワークも多く、授業以外の空き時間でプロジェクトを進めていく感じなので、最終レポートとかは本当に大変で、特に、アルバイトされている方は、参加してくれないこともあって、割と大変でしたね。
夏美さんのアフタースクール
Q.食堂とかカフェとかに行かれますか?
A.食堂とかカフェとかで食べると、1食15ドルくらいはするので、私は、頻繁に利用しません。
学校内には、カフェが何軒かあって、ティムホートンやスターバックスも入っているので、コーヒータイムをしたり、学校の近くのカレッジスクエアというショッピングモールでは、手軽に食べられるベーグルのお店やバーガー屋さんなどもあり、学校の外でも食事を楽しんでいます!
Q.毎日授業と課題以外にどのような過ごし方をされてるんですか?
A.オタワだと遊びに行くところがトロントとかバンクーバーより少ないのですが、実は、多くの博物館があるんです。
例えば、戦争博物館、自然科学博物館、サイエンス博物館、カナダの歴史博物館とか、ダウンタウンには6つも美術館や博物館がありますし、いつかすべての博物館を制覇したいなと思っています。
あと、東京マラソンみたいなオタワマラソン大会や北米で最も大きなビーチバレーの大会で、ボランティアに参加したりもしてますね。
NGOが運営しているビーチバレー大会は、学生のマーケティングスキルを活かす機会にもなっていて、実際に「どうやったら協賛が集まるのか?」など、マーケティングの会議で戦略を立てたり、集めたお金は、地元の子どもたちにチャリティーで、分配したりするっていうことをやりました。
その他にも、オタワは自然が豊かでハイキングが楽しめますし、隣のケベック州は、フランス語圏で、異国に来たような気分になりますし、道路標識やメニューもすべてフランス語なので、その雰囲気が素敵で何度も行きました!
ちなみに、政府機関が集まる首都のオタワは、英語とフランス語のバイリンガルの人がほとんどで、2か国語話せないと政府のお仕事につけないので、両方話せて当たり前っていう感じの雰囲気なんです。
- カレッジは課題の量が多く、とても忙しいので、スケジュール管理が大事!
カレッジに進学したら、アルバイトしようと思っていたのですが、難しいんでしょうか?
実際アルバイトをしながら通われている方もいらっしゃいますが、皆さん、ものすごく努力されている方々なので、ご自身の体力やスケジュールと相談しながら進められるとよいですね!
今後の予定とアドバイス
夏美さんのこれから
Q.COOPの仕事探しを進めていますか?
A.4学期目にCOOPがあるので、お仕事探しを進めていくつもりです。
カナダで就職活動するときは、人脈・コネクションがすごく重要になるので、イベントへの参加や興味を持つコミュニティへの参加が非常に重要だと感じています。
その為、在学中にいろんなイベントに行ってみたりとか、興味があるものに参加しておくと、人間関係を沢山作っていくと、いろいろチャンスが巡ってくるんじゃないかなと思っています。
私の理想は、ブログ運営の経験を活かして、ウェブ広告やデジタルマーケティング関連の仕事が見つけ、卒業後も、デジタルマーケティングを続けていくことです!
Q.留学する人へアドバイスをお願いします!
A.すごく具体的なアドバイスになってしまうんですが(笑)、特にカナダの家探しは予想以上に厳しいことがあるので、余裕をもって進めたほうがいいと思います。
他の国と比べて、条件や契約が違うなと感じることが多くて、前の滞在先のオーナーからリファレンス(紹介状)を取るところもあるし、前もっての準備が必要だなと思ったので、特に、初めて留学する人にとっては新しい経験かもしれません。
- カナダの家探しは、予想以上に厳しいので、友人や周りの人の助けも借りら得ると吉!
- 就職活動はコネクションが重要になるため、学生の時から人脈を広げておこう。
海外での就職活動は、人とのつながりが必要なんですね。
海外では求人広告サイトもありますが、今なおヘッドハンティングや直接履歴書を企業に持ち込む形式で就職活動することも多いんですよ!
夏美さんの留学インタビューまとめ
実際に現在公立カレッジに通われている夏美さんのインタビューはいかがでしたでしょうか?
公立カレッジって実際にどんなところなのか、どんな生活スタイルになるのか気になっていた方にとって、非常に価値のある情報が詰まっていたと思います。
カナダ留学では公立カレッジに通うルートというのは、現地就職の道が開けたり、永住権の選択肢が増えたりと、よく選択されるルートの一つでもありますが、実際の声を聞くことはあまり多くはありません。
夏美さんのお話の通り、大変なこともたくさんある道のりですし、時には挫折しそうになることもあるかと思いますが、そんな時は留学前の気持ちを思い返して、併せてカナダの雄大な自然でエネルギーを養いながら頑張っていただきたいです。
ココア留学では頑張ってみたいけど、なんだか不安だなと一歩踏み出せない方に、今後のキャリアプランも含めてご提案をしてまいりますので、一度ぜひご相談に来られてください。