不登校?何それ!中学2年生がイギリス留学を達成する!
このページでは、私がサポートさせて頂いた「パニック障害」を抱える15歳の愛有ちゃんが、
新しい自分を見つけるために挑んだ留学ストーリーについてお話しさせていただきます。
“ 私のストーリーをお話しして、留学へ行くことに不安を抱いている人の背中を
少しでも押すことができればと思います。” 愛有
愛有ちゃんからのメッセージ
“中学3年生、15歳の愛有(あゆ)です。私は『パニック障害』という障害を抱えていて、本来の学校に行けず、フリースクールに通っています。
留学に行こうと思ったのは、自分の中で唐突に、「留学をしたい。」「新しい自分を見つけてみたい。」という感情が心の中に芽生えたことがきっかけです。
今思っても、なんでいきなりあんなふうに思ったんだろう。と疑問を覚えます。小さい頃から世界には興味があって、いつかたくさんの場所に行きたいね!と昔から家族と話していました。
だけど私は、私との戦いとして、家族旅行で外国に観光しに行くのではなく、得意な英語を伸ばし、たくさんの外国人と触れ合ってみたいと思い、ひとりで異国の地、そしてずっと憧れていたロンドンに留学したいと家族に話しました。
そりゃ最初はびっくりされました。だけど、直感的に留学をしたいと感じた私の気持ちを、家族は受け入れてくれました。
そこから、まずは留学エージェントを探しはじめました。信頼できて、深く寄り添っていただけるような留学エージェントから留学をしたかったので、色々なところを転々とし、話を聞きましたが、どの留学エージェントも寄り添いというものは皆無でした。
某留学エージェントに、一番行きたい国は?と聞かれたとき、「ロンドンです」と答えたけど、中学生で初めての留学、ということから他の国を勧められました。だけど、どうしてもロンドンに行きたい気持ちが強く、そこだけはなかなか譲れませんでした。
そこで、「中学生 不登校 留学」と検索した時に、不登校や中退からの海外留学希望者を応援しているココア留学さんを見つけ、『この人たちと一緒なら、私の留学はきっと成功する。』そう思い、本格的に留学の話を進めました。
西本さんから、「相談されるうちの7割は断っている」という話を聞き、アンケートの記入後は毎日のように、受け入れてもらえるかな…自分のこと伝わったかな…とドキドキしていました。
「留学、行きましょう!」と返事がきた時、本当に本当に嬉しくて、泣いて喜んだのを覚えています。”
帰国した愛有ちゃんに留学インタビュー!
留学前にお母様から頂いたメッセージ
“どんなふうに学校に居られれば、愛有は元気に行けたのかな?ということに対して、愛有とよく話をするのですが、「愛有は周りの人たちに対して、引き返せなくなるほど合わせ過ぎた。もっと自分の率直な思いとか、ノーが言えれば良かった。」と言ってます。
今、自分の性格の課題を見つけてます…。だからこそ、今回自分から言い出したこの留学、きっと新たな自分、『本当はこうしたかったんだ。』を見つけ出してほしいです。こうして今、1つ1つ形になってきている留学の準備期間も、愛有と私にとって宝物です。改めて、本当に、ありがとうございます!!”
「新しい自分を見つけたい」という愛有ちゃんの気持ちと、その気持ちを応援するお母様の想いが、私たちココア留学に強く、そして真っ直ぐに伝わり、今回のロンドン留学をサポートさせて頂きました。
そして今、愛有ちゃんは留学を終えて、無事に日本に帰国しました!
そこで、ロンドンから帰ってきた愛有ちゃんに、留学先でどんなことがあったか?留学を終えてどんな変化があったのか?など、ロンドンでの生活やエピソード、また、留学を終えて感じたことなどたくさんお話しをお伺いしてきました!それでは、以下より愛有ちゃんのロンドン留学インタビューをご覧ください。
帰国後の愛有ちゃんへ、留学インタビュー!
Q.実際留学に行って、ロンドンはどうだった?
A.まず、留学が決まってからは、とにかく日常会話やよく使うフレーズを勉強し、毎日英語に触れるようにしていました。すごく楽しみな反面、あまり実感が沸かない日が渡航日の前日まで続きました。(笑)
そして、いよいよ渡航日になり、飛行機で約13時間かけてイギリスのロンドンに到着しました。
現地に到着したのは夜で、日本とはほぼ真逆の時間、THEヨーロッパの建物や英語表記で書かれたたくさんの物を見るなかで、「本当にロンドンに来たんだな。」とあまり実感が湧かないままふわふわな感情でした。
着いた時間が夜だったこともあり、街はとても輝いていました。日本とは違う建物の外観、街の雰囲気、人、空気、、『ここがロンドンか』と、ただただ車から街を眺めていました。
Q.毎日の生活サイクルはどんな感じだった?
A.学校がある日は朝7時くらいに起きて、ホームステイ先からすぐのところにあるバス停から40分程バスに乗り、学校に着いて授業スタート。授業は午前中だけなので、午後は友達と勉強したり、カフェに行ったり、美味しいパスタを食べに行ったり、一人で観光したり。帰りはバスに乗ってゆった~り帰宅。
Q.ホームステイはどうだった?
A.最初は緊張感が強く、ファミリーと意思疎通ができませんでした。でも、時間が過ぎるにつれてだんだん仲良くなり、日常的な会話もはずむようになりました。
だけど、やっぱりイギリスの家庭で作られるご飯は美味しくなかったし、シャワーの水圧も弱くトイレの便座は特に、冬だったのでキンキンに冷たかった。でも、そこが日本とは違う部分で、新鮮な気持ちがありました。いつも私に優しく接してくれたファミリーを、私は一生忘れません。
Q.学校での生活はどうだった?
A.学校では優しい先生たちがたくさんいて、最初は発作も出るし、なかなか人と馴染めなかったりしていたけど、1週間も経つと同じ学校に来てる外国の人たちとカフェをしたりプチ観光したり⋯他国の人と触れ合うという夢も叶い、最後の1週間は日本に帰りたくなくて、『ロンドンにずっといたい』という寂しい感情がありました。
Q.楽しかったこと、良かったことエピソードは?
A.学校で出会ったニダ、そしてジュディの2人と、カフェで宿題をしたりシティを観光したりして遊んだことです。ジュディに宿題を丸写しされた時は「おいっ!」って感じで怒ったり笑ったりしてたけど、ジュディはなんかずっとにやにやしてました。
日本人の固まりで群れていたところから、その群れの中にいることに違和感を感じ、奇跡的に2人にカフェに誘われて、ニダと、ジュディと仲良くなれたこと。
戸惑いつつもなんとか会話をして、おもしろくて笑ったり…2人とも本当に優しくて、この出会いがあったからこそ、私の留学は大成功したのかな、と思います。
Q.困ったこと、悩んだことエピソードは?
A.最初は不安や緊張からか、毎日発作が出てしまいました。学校にはたくさんの人がいて、話し声やガヤガヤした音で体の震えや手の痺れなどの症状が出てきてしまい、それと同時に自然と涙が出てくることが何度も、何度も…。なんでここまで来て、こんなふうになっちゃうんだろう…って、こんな自分がすごく悔しいし辛かったです。
ですが、何日も発作を繰り返しているうちに、今までは人前で発作が出てしまうのが恥ずかしくて落ち着くまで人目のない所にいましたが、『もうどうにでもなれ!』って、みんなの前で発作を出したほうが自分の状態を理解してくれるんじゃないか?って、思うようになりました。
そうやって、この留学中に考えが大きく変わり、体調が悪くても教室にいる、どうしてもダメになったら出て休憩する、そう繰り返していたら少しずつですが教室にいられる時間が長くなりました。調子の良い日、そして最後の週は、一度も退室せず、教室で授業を受け続けることができました。
多分、これを読んでいる人の中にはこれがふつうだろう、と思う人もいると思います。だけど、私にとっては大きな変化で、本当に嬉しいことでした。
Q.3週間を終えての気持ちを教えて!
A.3週間は本当にあっという間で、一瞬でした!もう少し大きくなったら、今度は自分でお金を貯めて留学をしたいです。今回の留学では自分をさらけ出すことができ、大大大成功の結果でした。
この留学を応援してくれたココア留学の西本さん、大藤さん、お世話になった現地スタッフの白木さん。そして1番に家族。たくさん、たくさん感謝します。
Q.留学に行く前の自分と、今の自分を比べて「変わったなぁ」と思う点はある?
A.「No」を言えるようになったことです。
今までは空気を読んで自分の気持ちを抑えて気を遣っていたけど、自分の気持ちを伝えたり、提案したり、こんな些細なこともできなかったのか、と今になって思ったり。(笑)初めて、自分で自分の成長を感じることができました。
Q.今後の生活はどうしていく?
A.来年の4月から高校生になります。高校は自分のやりたいことと、やらなければいけないことをしっかり両立できる、通学型の通信制高校を選びました。
留学は高校生の時にまた必ずしたいと思うけど、次は明確な目的や理由を、高校生活の中でしっかりと見つけてから行きたいです。
Q.今後やってみたいことはある?
A.私は表現することが好きです。歌とか、ダンスとか。ギターを弾くことも好きです。でも、将来の事はまだ全然わかりません。考えてもいないです。だけど、自分が今やりたいこと、好きなことを続けていけば、きっと何か見えてくると思います。
中学でダウンしてからは人と関わることが極端に減ってしまったので、今は高校生活での新しい人、新しい生活との出会いが楽しみです。
Q.最後に、愛有ちゃんの今の思いを、どうぞ!
A.今、留学を考えている方、留学するというチャンスは絶対に掴むことをおすすめします。早ければ早いほど新しい自分を発見できたり、日本では感じられない空気・色・匂い・景色・人との関わり・そこに住む人達の考え方や国民性など、たくさんのことを考えさせられたり日本とは違う文化を発見することができます。
また、自分の成長も実感できるし、自分の自信にも繋がります。なので、良い留学を経験すると人は変わります。私は変わりました。
たくさんの経験をこの歳でできたこの留学を、一生の宝物にします!そして、また視野を広げられるように、また新しい自分を発見するために、もう一度留学に行きたいです。(その時もまたよろしくお願いします!)最後に、ロンドン!最高の思い出をありがとう。
愛有ちゃんの留学サポートを終えて
「たった3週間で、人ってこんなに変われるんだ。」そう思わせてくれた留学でした。
先程のインタビューで愛有ちゃんご自身もお話ししてくれましたが、私が初めてお電話をした時や留学前にお会いした時の愛有ちゃんは、お母様と私の空気を見て気を遣いながら話してくれるのが印象的でした。
ですが、帰国後すぐに届いた連絡は、“お母さんは仕事で行けないんですが、私だけオフィスに会いに行ってもいいですか?”という内容でした。
留学前はお母様と一緒にオフィスに来て、オフィスでは殆ど喋らなかった愛有ちゃんから、その言葉が聞けた時点で嬉しい気持ちが溢れてきたのはもちろん、「きっとこのロンドン留学が、愛有ちゃんの中の何かを変えてくれたんだろう」という想いが込み上げてきました。そして、オフィスに来てくれたとき、人が変わったように成長した愛有ちゃんを見て感動したあの気持ちと衝撃は、今でも忘れません。
“留学して良かった!本当に楽しかった!学校でこんな子に出会った!ロンドン最高だった!絶対もう一度行きたい!”止まらないロンドンエピソードと、留学前には見たことがなかった愛有ちゃんの生き生きとした笑顔を見て、『あぁ、愛有ちゃんの留学をサポート出来て良かった…。』心の底からそう思いました。
愛有ちゃんがこんなにも変わることができたのは、紛れもなく愛有ちゃん本人の努力のおかげです。愛有ちゃん自身が「変わりたい」「新しい自分を見つけたい」そう強く願い、行動できたからこそ成功した留学です。
改めて愛有ちゃん、そしてお母様、素敵な留学をサポートさせて頂き、本当にありがとうございました。
これから先、愛有ちゃんにどんな未来が待っているのか楽しみですね!いつかまた、さらに成長した愛有ちゃんの第二の留学、ステップアップした留学を、一緒に創れる日が来るのを楽しみに待っています。
不登校の子の留学について
カウンセラーの私から見る、「不登校の子が留学に行く上で大切なこと」
私は今までに、留学を志望する不登校の子たちとたくさんお話しをしてきました。『日本で学校に行けていない子が、本当に留学に行けるの?』そう思われる方がよくいらっしゃいます。もちろん、その子にとって留学という壁は高いかもしれません。
ですが、過去に何人もの不登校の子達をサポートさせて頂いた中で、大切なことは至ってシンプルだということに気がつきました。大切なのは、本人の気持ちと、その子の周り(近く)にいる大人たちがその子の留学を心から応援し、協力してあげることです。
それさえ備わっていれば、あとは私たちカウンセラーがその子のことをしっかりと理解し、その子に合った留学をつくることで、愛有ちゃんのように留学を成功させて、人生の転機を導くことができます。
●近くにいる大人の方(ご両親、学校の先生、親戚、カウンセラーなど)へ
一言で『不登校』と言っても、実際に不登校になった理由は一人一人で全く違います。学校でのいじめ、対人関係、部活動のプレッシャー、進路にかかる不安、病気による欠席、あそび・非行、意図的な拒否など、様々です。たとえば、それが愛有ちゃんの場合だと、日々のストレスや部活などの対人関係が原因で学校にいるとパニック発作になり、体を縛られるような痛みや手足の痺れ、過呼吸などの症状が出てしまったことが理由でした。
不登校になった理由だけでなく、その子を取り巻く環境もまた、人によって違います。両親が離婚して片親家庭で暮らしている子もいれば、「叔母と2人で住んでます。」そういった子も過去にいました。もちろん、その子がどんなタイプで、どんなことに興味があって、どんな性格なのかも、人それぞれです。
そのように、一人一人が理由を持ち、性格も、今ある環境も違う中で、私たちカウンセラーや近くにいる大人の方々に大切にしてほしいことは、その子に出来るかぎり寄り添ってあげること・その子の言葉にちゃんと耳を傾けること・その子ととにかくたくさん話しをすることです。
『ただの留学エージェントがそこまで突っ込む必要があるのか?』と思うかもしれません。ですがカウンセラーこそ、それをしなくては、留学を“人生の転機”とさせることができません。不登校の子には、普通に学校に行けている子よりも倍の時間をかけてしっかりとヒアリングをしてあげることが大切なんです。
その子を苦しめている理由は何なのか、留学を志したきっかけは?何があって日本から出たいと思っているのか、海外に挑戦したいのはなぜか、それらをしっかりと理解することが必要です。
日本に不登校の子が一万人いるとするならば一万通りの留学パターンを、その子に本当に寄り添って考えた留学プランを、作ってあげなくてはいけません。
また、過去には、ご両親や担任の先生に留学を反対され、本人は行きたい気持ちがあるのに留学を諦めることになってしまったケースも少なくありません。
いつも傍にいるからこそ、近すぎて見落としてしまっていることがあるかもしれません。『留学に行きたい』と伝えた一言でさえ、その子にとってはすごく勇気のいることだったかもしれません。
カウンセラーだけでなく、周りにいる大人の方々もその子の心にしっかりと寄り添ってあげてください。
●留学を志望する不登校の子たちへ
そして、不登校の子たちが留学に行く上で大切にしてほしいことは、私たちのようなカウンセラー、もしくはご両親や学校の先生に、できるかぎり自分の気持ちをさらけ出すことです。
自分の内に秘めている思いを、たくさん伝えてほしいんです。カウンセラーに言えないことならお母さんやお父さんに、逆に家族に伝えられないことがあるならばカウンセラーに話してみてください。
言葉にしないと思いは伝わりません。もしも「留学に行きたい」と思っているのならば、その気持ちや熱意を、周りの大人たちに伝えてみてください。
お話ししたように、「不登校」と言っても人によって理由が様々です。なので留学を失敗させないためには、どうしても細かなところまでたくさんお聞きしなくてはいけません。少しずつでも大丈夫です。カウンセラーから聞かれたことに答え、自分が抱いている気持ちを思い切って話してみてください。
そして、愛有ちゃんのように『この人たちと一緒なら、私の留学はきっと成功する。』そう思えるプランやカウンセラー、エージェントに出会えるまで、たくさん探し、話し、そして素敵な留学に挑んでみてください。
愛有ちゃんの留学ストーリーまとめ
愛有ちゃんの留学ストーリー、いかがだったでしょうか?
実際に留学を経験したからこそ感じること、分かること、気づくことがあります。そして、愛有ちゃんがお話ししてくれた通り、留学は決して楽しいことばかりではありません。
愛有ちゃんの場合、『パニック障害』というハードルを抱えながらもチャレンジした留学で、初めは慣れない環境が原因で発作が起き「なんでここまできてこうなっちゃうんだろう」という、どうしようもない悔しさや辛い思いも経験しました。
ですが、“留学”という限られた時間の中で、今置かれている環境に一人で闘い続け、徐々に愛有ちゃんの中に変化が起きたことで、最終的には一生忘れられないと言えるほどの出会いがあり、日本では通えていなかった学校生活も『楽しい』と思えるまでになりました。
愛有ちゃんのように「新しい自分を見つけたい」「変わりたい」と思っている方がたまたまこの記事を見て、一歩を踏み出すきっかけとなってくれたら嬉しいです。
改めまして、ここまで読んでいただいた皆様、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
もしも今、『新しいことに挑戦したいけど、できるか不安…。』そう迷っている方がいらっしゃいましたら、これを機に、勇気を持って一歩前に踏み出してみてください。
そしてそれが“留学”というチャレンジならば、ぜひココア留学にお話しを聞かせてください。