キャリアチェンジを見据えて挑んだ留学!TAFEでの学びとは?
『自分の嫌な部分が実は長所にもなると気づくことができました』
もともと金融業界で営業職として働いていた萌音さん。
学生時代の自分の『やりたい』を追い求めに留学を決意されましたが、社会人にとってリスクのあるキャリアチェンジに対して、萌音さんはどう考え、留学に出られたのでしょうか?
同じく転職やキャリアチェンジに悩む方には参考になる記事です!
留学前のできごと ~留学のきっかけは?~
萌音さんの留学ストーリー・旅立ち!
Q.留学のきっかけは何でしたか?
A.もともと子供が大好きで、幼稚園や保育園の先生になりたいという気持ちがあったんですが、大学では全く関係ない学科に進学し、福利厚生や給料面の安定を考えて、自分のやりたいことよりも企業の条件を重視して就職しました。
実際に働くと、子供が好きで、英語も得意だったことと、大学時代に1ヶ月間カナダに留学した経験から、子供と英語の両方を活かした仕事に就きたいと感じたので、学び直すために留学を決意しました。
Q.留学での目標は何でしたか?
A.帰国後は英語を使って働くことを考えていたので、そのための英語スキルの習得が大きな目標でした。
あと、個人的には自分の意見をしっかり持ち、他人の意見に流されにくくなること、人目を気にせず、自信を持つことも目指していました。
私は人の目を気にして生活することが多くて、自分の意見をしっかり持って伝えることが苦手に感じてましたし、自分の性格にも自信がなく、ストレスを感じやすかったので、海外での経験を通じて、その性格の部分も改善したいと思っていました。
Q.英語に関しては渡航前から比較的慣れていたのでしょうか?
A.実は、小さい頃からある程度英語に触れていて、中高時代も学校の勉強でそれなりに得意で、行く前にはTOEIC780点を取得していました。
ただ、それは受験勉強やテストの中での英語能力であり、現地のオーストラリアに到着してみると、実際の日常のコミュニケーションは予想以上に難しかったです。
スーパーの買い物とかで使う基本的な会話さえも分からなかったです(汗)
周りの人からは「TOEIC780点なら日常会話は問題ないよね」と言われることが多かったんですが、私はそう思えなくて、語学学校のネイティブの先生から直接教わる経験を通じて、実際に使う英語の重要性を感じました。
- 学びだけでなく、自分の内面に対する目標も作ってみた!
- 英語力はどれだけ上げていっても、現地では難しく感じる場面がある
私も英語力を上げるために留学に行きたいです!
その心意気は素晴らしいですが、何のために英語力を上げるのか、上がった英語力で何をしたいのかまで考えられると、よりモチベーションが上がりますよ!
現地のことをたくさん教えて!
萌音さんの留学ストーリー・留学中のできごと!
Q.語学学校での変化は感じましたか?
A.特に社会人になってから、毎日英語だけを学ぶという機会はほとんどなかったので、語学学校に通った4ヶ月というのは留学生の中では短いかもしれませんが、英語だけに集中して勉強する機会は非常に貴重でした。
その結果、英語力は確実に伸びたと感じますし、同じ語学学校で学んでいた友人たちや私が所属していた進学英語のクラスのメンバーとは、共通の目標を持って勉強していたので、互いに刺激を受け合いました。
ネイティブの先生から直接教えてもらえることで、発音や実際に使う英語のニュアンスなどを学ぶことができましたし、もし十分な英語力があったとしても、語学学校での経験はすごく大切だと思います。
Q.英語力は途中で伸び悩んだ時期などはありましたか?
A.語学学校を卒業し、TAFE(オーストラリアの公立カレッジ)に進学した後、特に感じていました。
語学学校ではテストが定期的にあったので、「これができるようになった」と自分の成長を実感しやすかったのですが、その後実際の場面で英語を使い始めた時に、英語力を測る機会がなくなったのと、できない部分に目が行くようになってしまって、自分の英語の成長を正確に把握するのが難しくなったんです。
ただ、同じように英語を勉強している友人たちと話すことで、自分だけでなく他の人も同じような悩みを抱えていることを知り、安心しました。
あと、家族がオーストラリアに来てくれた時に、「前よりも英語が上手になった!」と言ってもらえて、それまでの自分の努力が実を結んでいるなと実感することができました。
- 同じ志を持った友人を出会うには語学学校は最適。
- どれだけ英語力があっても、使える英語力にアップデートする必要がある!
語学学校は日本人が多いと聞くので、行きたくないです!
進学後やローカルで働き始めた時に全く日本人がいなくて、相談できない環境に陥ってしまうということがよくあります。日本人同士で固まる必要はないですが、1つは日本人コミュニティーを作っておくことをお勧めします。
幼児教育の勉強は大変だった?
『Early childhoood Education and Care』のプログラム
Q.TAFEで学んだ内容を教えてください!
A.私が学んだ『Certificate III in Early Childhood Education and Care』というコースは日本でいう保育士の資格を取得するための一番ベーシックな資格に関するものです。
私自身は日本で保育の経験が全くない状態で学び始めることになったんですが、内容としては保育士としての基本的な勉強を中心に、マネジメントよりも実際の保育士としての役割や業務についての学び多くて、オーストラリア独特の内容として、ダイバーシティ(多様性)に関する授業も取り入れられていました。
授業では理論的な部分で子供の成長、病気、栄養、原住民のことや宗教についてなど幅広く学びましたし、実習では実際に保育園やチャイルドケアセンターで多くの時間を過ごして、後期には実質的にスタッフとして働くことになりました。
Q.日本とオーストラリアの保育の違いを感じた部分はありますか?
A.オーストラリアのチャイルドケアはすごく自由度が高い印象です。
例えば、子供を週1日だけ預けることも、週2日だけでも良いといった柔軟性がありますし、多くの子供たちが週に数日、保育園とは別の場所に通っているのも珍しくなく、かなり小さいうちから保育園に預ける家庭が多いように感じます。
文化的にもベビーシッターのサービスが盛んで、私もアルバイトとしてベビーシッターの経験があって、オーストラリアの文化では親だけの時間を重視しているのかもしれないです。
あと、文化の違いから、どこまで子供に注意して良いのか難しい部分もありました。
例えば、私が何かを注意すると「それは注意する必要はない」と言われることもあって、それは面白い経験として捉えていました。
Q.勉強と仕事の両立は大変ではなかったですか?
A.正直、大変でした。
オーストラリアに到着してすぐ、日本食レストランで働き始めましたが、体調を崩すことも時々ありました。
ただ、日本にいる時も、忙しい時の方が逆に頑張れる性格なので、忙しさの中にも楽しさを感じて、頑張りました。
留学ライフについて
Q.学校や生活で、予想と違う経験はありましたか?
A.実際にオーストラリアに行くと、思っていた以上に日本人が多いことに驚きました。
ただ、悪い面としてではなく、現地では生活するだけで、ストレスを感じることも多かったのですが、日本人の友達がいたことで、同じ国籍だからこその話しができたり、理解してくれたりしたので、心の支えにもなりましたし、出会えてよかったなってとても感謝しています。
その一方で、私の留学の目的が英語を伸ばすことであったため、日本人が少ないTAFEの環境での生活はバランスが取れていて私的にはよかったなと感じていました。
- TAFEではオーストラリアならではの視点から学ぶことができる!
- 文化の違いを学びながら、楽しみに変えていく面白さがある。
文化の違いを感じることが楽しみです!
そうですね。日本では当たり前のことが現地で失礼に当たることもあるので、ある程度事前にリサーチしておくことも大切ですよ。
留学を終えた今の想い
萌音さんの将来ビジョン
Q.留学前に設定していた目標は、留学を終えて変化しましたか?
A.英語力に関して、行く前までは留学を終えるころにはネイティブのようにペラペラに話せるだろうと過度に期待していたんですけど、実際はどれだけ努力しても完璧になるのは難しいんだなと感じました。
ただ、留学を通じて自分の英語力が確実に伸びたことは事実で、現在も英語の勉強を続けていますし、これからも更に力を伸ばしていきたいと思っています。
性格面については、留学前には、周りの目を気にしすぎる自分の性格を変えることを期待していたのですが、その性格が必ずしも悪いことではないと気づくことができました。
それは現地の方と働いていた時に、働いていた仲間が「辞めないで、あなたが必要だから!」「あなたみたいに周りを見て、人の気持ちを考えて、働ける人がいない!」と言ってくれたんです。
留学を通じて自分の長所に気づくことができましたし、今の自分の大きな自信にも繋がっていると思います。
Q. これからのキャリアについて
A.今の段階では日本でのキャリアを主に考えています。
多くの異なる年齢の方やバックグラウンドを持った人々と出会い、その人たちが新しいスキルを習得しようとする姿勢に触れたことで、自分ももっといろんなスキルを学びたいという気持ちが強まったんです。
そこで、現在は保育の資格試験を受ける準備をしていて、その後その分野で働く可能性も考えていますし、具体的な方向性はまだ固まっていませんが、英語を活かしたキャリアを目指してみてもいいのかなと考えています。
Q.最後にアドバイスをお願いします!
A.目的ってすごい人それぞれだと思いますけど、やっぱり後悔をしないためには自分が何をしたくて留学をしたいのかをしっかり考えておいた方がいいと思います。
オーストラリアに留学に行っていらっしゃる人で、もちろんすごく充実してて、楽しく生活してる人もたくさんいる一方で、なんとなく留学にきてしまうと、職が見つからなかったり、いろいろな大変なことがあって帰国してしまう話も聞いたりします。
自分がやり遂げたいことを考えて決めていったことで後悔することはないかなって思いますし、それに向けたできる準備をしていけば、絶対どんなに大変なことがあっても、全部本当にいい経験だったなって心から思えます。
思い切り悩んで準備しっかりして楽しんで、あまり不安には思わずぜひ留学に行ってほしいなって思います。
- 今まで見ていた視点がガラリと変わる出来事があるかも?!
- しっかり自分のやりたいこと、もしくは目標を検討しておくと、現地での経験に差が出る。
なんとなく留学に行くんじゃダメなんですね。
なんとなく留学に行くことは簡単ですが、そのあとに何にもならなかった、行っただけの留学になてしまったとなると大変もったいないので、目標は作るだけ作っておいた方が損がないですよ!
萌音さんの留学インタビューまとめ
オーストラリアの留学を経験した萌音さんのインタビューはいかがだったでしょう?
オーストラリアという国は、比較的ワーキングホリデーで渡航される方が多い国ですが、萌音さんは学生ビザで渡航し、TAFEというカレッジで専門的な学びをしてくることを選択しました。
その結果、オーストラリアの多様性や文化の違いを学びつつ、将来のキャリアに繋げる経験ができたと言います。
人生の夏休みとして留学を検討される方もいらっしゃいますが、遊ぶだけではもったいないというのがココア留学の意見でもあります。
留学に行けば、楽しいことも、うれしいことも、大変なこと、辛いことも全部ひっくるめて、経験できます。
そんな経験の中からご自身の人生に活かせる何かをつかみ取っていただき、そこにココア留学はキャリアというスパイスを加えて留学プランを作っていきたいと考えております。