留学目的・理由

留学目的と留学理由の設定がなぜ必須になるのか?

「なぜ留学目的と留学理由を設定するか?」という留学の最も基本的な事について、これまで真剣に考えた事はありますでしょうか?

大半の方は、「何となく海外で経験が積みたいから・・」という漠然とした理由を頭に思い浮かべるかと思いますが、実は、「○○だから留学したい!」というしっかりと動機付けが、『留学費用削減』や『留学による成功』に大きな違いや影響を生み出すことについてご存知ないと思います。

加えて、『学生ビザ』や『ワーキングホリデービザ』申請時に記入が必要な『留学の目的・理由』についても悩んでいる方が沢山いらっしゃいますので、ここではビザに関する疑問も含めて『留学目標に焦点を当てて為になる事』『節約になる事』について多角度から紹介してみたいと思います。

ビザ発行時に必要な留学目的の書き方

始めに、恐らくここにいらっしゃるかたのほとんど方は『ビザ発行に必要な留学目的の書き方』や『留学目的の例文』について調べている内に、ココア留学のサイトへと迷い込んできてしまったのでは無いでしょうか?

そこでまずは、ビザ発行時の『留学目的の書き方』について紹介させて頂きたいと思いますが、特に、オーストラリアの学生ビザ発行時に必要な『英文の留学目的』は世界的に見ても学生ビザの審査が最も厳しい部類に入りますので、こちらを題材に案内させて頂きたいと思います。

  • ビザ申請の時に留学目的を問われて迷う人は多い!

GS(Genuine Student)

オーストラリアの学生ビザ申請に必要な『GS(留学理由についての説明)』は、約1~2ページほどのボリュームが必要な英文レターになりますが、そこには以下のようなポイントがあるのでまとめておきました。

留学理由書のポイント

  1. なぜオーストラリアで学ぶのか?(日本で無く)
     例)人種の豊富なオーストラリアだからこそ日本では不可能な異文化交流や接客マナーが学べる
  2. 学校を選んだ理由はなぜ?
     例)評判とか日本人のカウンセラーのオススメがあって・・など
  3. コースを選んだ理由
     例)日本では外国人が増えているから・・外国人の方のためのホスピタリティを学びたいなど
  4. 将来の予定や計画
     例)日本に帰ったらオーストラリアで学んだホスピタリティスキルを使ってホテルを経営したいなど
     ※オーストラリアで残りたいや永住を匂わすのはNG
     ※「日本に帰ってどのようなことをしたいか?」を記載すること

留学理由書については、「オーストラリア(ビザ申請をする国)で商売をしたいから・・」や「移民したいから!」という、元々のビザ取得の目的から大きく逸れた内容はNGで、加えて、「正直に書くことも大切!」だとお考え下さい。

  • ビザ取得時の留学目的はビザ要件に必ず合わせる!

ビザ申請に必要な留学理由の違い?

カナダなどでは、「To study English(英語を勉強したいから)」という1文でも、そのまま無事にビザが発給されてしまうケースもありますが、これは“悪例”となりますので絶対に真似はしないでください。

加えて、自分の現時点での英語力を示すことが大切なので、下手にAIの利用やインターネット上で見つけられる完璧な『例文』や『定型文』などを乱用することはやめて、これから英語を覚えに行く訳ですから、下手な英語で当然なので、しっかり自分の言葉で相手に意思を伝えることだけを心掛けて頂ければと思います。

また、やはりビザ審査の際には、きっちりとした将来の目標設定を持っておいた方が安全ですので、ビザ申請の前には必ず2~3年くらい先の将来についての留学プランニングは行っておいて頂けたらと思います。

  • ビザ申請の留学目的でネット上にある例文や定型文のコピペはNG!
  • 英語が苦手でも自分の言葉でしっかりと伝えることが重要!
留学生

完全にGoogle翻訳に頼ろうとしてしまってました・・。

COCOA

将来的に、ビザ審査においてAI(人工知能)が導入されることは間違いありません。
例えば、「永住権を取得しよう!」と考えた時に過去の申請内容が問題になる可能性もあるので、しっかりとした回答を用意することを覚えておいてください!

留学目的と留学理由の目標を定める事の大切さ!

ココア留学では「これから留学しよう!」と考えられている方や、そのご家族の方々を対象として、本当の留学について考え方や将来に繋がるキャリアデザインをご提供していますが、是非、こちらにいらっしゃる皆様にも、今一度、留学の目的でも目標でも良いので、これを機会に考えて頂けたら嬉しいです。

「なぜあなたは留学に行こうと思いました?」「お子さんやお孫さんにどのような目標を持って貰いたいと思いましたか?」、留学の目的や目標はそんな単純なところから始まりますが、まずは何かしらのイメージを頭に思い浮かべながら続きをご覧ください。

留学に行く本人以外が目標を設定すると?

さて、留学に向かう本人以外の方もご家族の皆様も、留学の目的や目標を一緒に設定して頂けたと思いますが、ここで留学生のご家族の皆様が思い浮かべられた留学目標は「ほとんどの場合において達成されないものである!」と心に留めおいて頂けたらと思います。

ご家族の皆様の中にも留学を経験された方はきっと多いと思いますが、留学中と言うのは『不安』『孤独』『緊張』など、様々な感情が入り混じった世界へと入っていく事になるため、留学生は日々の生活を行うだけでも、日本の数倍、数十倍も疲れてしまいます。

そのため、正直、自分の目標を達成するだけでも精一杯なのに、いくら家族と言えども留学者には「自分以外の人が設定した目標なんて達成する余裕は全く無い」とお考え下さい。

●家族からの期待はプレッシャーに?

また、「息子(娘)が留学を終えて帰国するころには、きっと英語がペラペラになって帰ってくるだろうな・・」と言う思いも、正直、留学期間1~2年程度でペラペラになれる人と言うのはほとんどいないため、留学者本人以外の方から期待は『留学者への過度なプレッシャーとなるケース』もあるとお考え下さい。

それもそのはず。もし1~2年の留学で英語がペラペラになるならば、最近では小学生から高校卒業までに10年以上も英語教育を受けている訳ですから、もっと沢山の人たちが英語が得意になっていたりペラペラになっているはずですもんね!

特に、コロナ以降は留学中に精神的な不安を口にする留学生が増えてきているため、留学者以外の方が留学目的や留学目標を設定される場合には、留学者の心理的な部分には十分に注意して頂ければと思います。

  • 家族による留学目的の設定は留学生にとってプレッシャーになる可能性がある
  • コロナ以降は精神的に不安定な学生も増えてきている

留学者自身が目標・目的を設定すると?

次に、留学生本人が留学目標として掲げるものとして、「英語が話せるようになりたいから!」「英語の映画を字幕無しで見たいから!」「英語圏の友達が欲しいから!」など人それぞれだと思いますが、もしかすると留学目的が『留学を考えた切っ掛け』となっていらっしゃいませんでしょうか?

実は、皆様が思っていらっしゃる以上に留学目的や目標というものは深く、留学を考えた動機をそのまま留学目標や目的としてしまっては、後々、大きな後悔をすることになってしまう方もいらっしゃいます。

●留学の動機と目的は違う?

例えば、将来、パイロットとして世界中を飛び回ることを考えていらっしゃる方にとって、『動機』とは「パイロットってかっこいいからなりたい!」であり、『目的』は「飛行機を操縦して旅行客を世界中に送り届ける!」という風になります。

つまり、留学の動機が「英語が話せるようになりたいから!」だとすると、留学する目的は「英語が話せるようになって世界を舞台にした仕事ができるようになるため!」という形になります。

●留学者の目標は動機?

実は、留学の動機と目標を同じように考えてしまうと、留学中に自分が為すべきことが分からなくなってしまう可能性があります。

というのも動機は留学することに対して起きる感情であることが多く、「留学した後でどういったことを行うか?」または「具体的にどのようなことをする必要があるか?」について意思や明確性が無いことが多いためです。

具体性や明確さがない留学は、どうしても留学先で考えがブレてしまう可能性が高いと言うのが本音となりますので、留学者が目標設定をする際は注意して頂ければと思います。

  • 留学の動機と目標・目的は違うものになっている方が良い
  • 目標や目的をしっかりと定めておくと留学先で考えがブレにくい
留学生

私、留学に行く動機ばかりを考えてしまってました!

COCOA

目標や目的も違っていて、目的が『英語を使った仕事をすること』なら、目標は『外資系企業のビジネスパーソン』という風に具体的になります!

留学の理想と現実でギャップ!

留学の目的を設定する場合、留学の理想と現実にギャップが生まれてしまっているケースもあるので、留学目的の設定についてはこちらもご覧ください!!

あなたの留学には理想と現実でギャップがあるかも!?

目標・目的が無い留学体験談とは?

次に留学目標・目的が無い留学をするとどうなるのか?その体験談についてご紹介させて頂きたいと思います。

留学生が目標を失った場合の留学体験談

私は、数回の留学経験が有るのですが、これは1回目の留学時のお話となります。

留学に出たのは高校1年生の時が初めてだったのですが、その留学の切っ掛けと言うのは、いわゆる『強制島流し』と言うものでした・・。

良く言えば「私の素行の悪さを海外で直してこい!」と言う両親の思いと、悪く言えば「手に負えないので、しばらく日本を離れて海外へ出て行け!」と言った家族の思いから行われた留学でした。

●動機や目的意識の無い留学の末路

家族の思いとは裏腹に留学者本人にとっては、完全に『留学行く動機』や『留学の目的』も無く送り出された留学なため、留学生活は日本での生活と同じように『適当に見つけた日本人の悪友達?』と遊び周ることになります。

もちろん日本人と遊んでばかりいるので、英語なんて話す気も無ければ話す機会すら無いので、数ヵ月、海外生活をただ楽しんで帰ることになりました。

  • 留学の動機は外部(家族)から与えられたものだった
  • 留学に対しての目標や目的意識も無いものを行ってしまった

留学目標・目的が無いことを後悔?

実は、何を隠そう上記の留学体験をしたのは、今、皆様に偉そうに留学目標や目的について語っているココア留学のコンサルタント本人で、100%の実話になります・・・。

もちろん、こうした留学を失敗してしまった経験について、留学をサポートする側となってからは『今の自分を作る切っ掛けとなった貴重な体験の1つ』として、留学生へのアドバイス時にも大きな役に立っている訳ですが、後悔は今でも沢山でてきてしまいます。

特に、ココア留学でのアドバイスの元で目的や目標を設定している留学生と比較してみると、留学終了時の成果が私が体験したものとは雲泥の差となっています。

もし、こちらにいらっしゃる皆様の中に、まだしっかりとした動機や目標・目的が設定できていない方がいらっしゃいましたら、本当に勿体ないので、留学前に真剣に自分の将来と向き合って頂ければと思います。

  • 留学の動機・目標・目的がないものは勿体ない!
留学生

先に失敗された方が後悔されていらっしゃるのですから間違いないですよね・・。

COCOA

これから留学に出る人たちにとっては良い情報ですが、私の過去は変えたいけど変えられません・・。

具体的な留学目標・目的を定める!

さて、先ほどから留学の目的について熱く語っておりますが、続いては『留学について具体的な目標・目的を定める事』についてご紹介していきたいと思います。

留学の具体的な目標・目的設定は、特に『留学費用の節約』とも密接に関わってくるため、留学費用を出す者、つまり出資者であるご家族にとって非常に有益な情報となるかと思いますので楽しみにしてください!

留学は絶対に成果を手に入れろ!

まず将来目指す姿を想像して、そのビジョンに対して具体的な留学目的を設定し、その留学で達成すべき留学の目標を設定することで、帰国後「どれほどに留学が有益であったか?」を留学者自身が肌で感じ知る事ができるようになります。

例えば、将来、世界中で活躍する自分の姿を想像するならば、留学の目的を『世界に羽ばたくスキルを身に付けるため!』と設定し、留学の目標を『TOEIC800点以上』『英検準一級以上』『ネイルアーティストの海外資格』『看護師免許の取得』『保育士免許の取得』『英語講師の資格取得』などと設定します。

たったこれだけのことですが、資格獲得に焦点を合わせ留学の目標・目的を設定することで、目標・目的達成に向けたカリキュラムを作成することが可能になります。

  • 留学の目標・目的が明確になっていると留学費用の節約ができる!

留学目標が節約に繋がる?

そこで「なぜ目標・目的達成に向けたカリキュラムを作ることが留学費用節約に繋がっていくのか?」と言う本題へと入っていきたいと思うのですが、実は、こうして具体的な設定を行っておく事は、2つの理由から留学費用を削減へと繋がっていきます!

①留学目標で学費を節約!

留学目標や目的を具体的に設定することは『語学学校の選択時には大きな学校の選択(判断)材料』になるのですが、自分の将来目指す分野に精通した学校をピックアップしていく事で学費全体を節約できることがあります。

実は、語学学校の中には英語学習にプラスして何かを学ぶことができるスクールやコースがあるのですが、例えば『英語+職業に関する専門知識』や『英語+英語試験に特化したレッスン』それに『英語+インターンシップしてキャリアアップ』または『英語+海外カレッジ・大学進学コースへのルート作成』といったものが挙げられます。

英語を学ぶことには変わりないのですが、将来的に目指す方向が明確な方の場合『英語+○○』という形でカリキュラムを作ることができ、一石二鳥で学ぶことになるため、絶対的に学校に通う期間を減らすことが可能になります。

学校に通う期間が短くなるということは、その分、授業料、つまり財布へと跳ね返ってきますので、実質、留学費用の節約に繋がるというわけです。

②留学目標で給与が倍増!

加えて忘れがちなのが、留学期間中に学んだりスキルなどを積み上げていくことで、大きなキャリアとして活かすことができるようになる点についてです。

例えば、留学目標を『海外で正社員として働くこと』と具体的に設定すると、『キャリア留学』と言う形で、留学の先に海外での仕事を視野に入れたものをお作りすることが出来るようになります。

実は、海外で正社員として勤務できるような留学を行うと給料は日本の2~3倍以上になることも珍しくないため、それはそのまま『お金』として留学生に返ってくることを意味します。

  • 留学目標・目的がしっかりしていると『英語+○○』という留学が可能になる
  • キャリア留学を行うことで将来の高い給料も期待できるようになる!
留学生

私は海外で働いてみたいと考えています!

COCOA

海外で仕事を得ることは日本の何百倍も難しいため、「何をして働くのか?」具体的な業界・業種・企業などを設定しておくことも忘れないでください!

キャリア留学とは?

キャリア留学と言って、ココア留学では今までにできなかったような様々な職業について海外で活躍できる人材を育成しています!社会人の方は、是非、ご注目ください!

絶対に知りたい『転職キャリア留学』とは?

留学目的と留学理由の設定がなぜ必須になるのか?まとめ

留学やワーキングホリデーは、残念ながら今の日本社会には必須と言うふうには考えられてはおらず、普通に留学についてしまうと『キャリアダウンになる』という現実と向き合わなくてはいけなくなります。

特に学生の頃の留学であれば、留学先での失敗等についても許されることが多いのですが、これが社会人の留学になってしまうと当然のことですが甘くはありません。

例えば、留学期間を1年間と設定するならば、社会人の場合には、再就職時の年齢は若くとも『現在の年齢+2歳』ということになりますし、これに留学の準備期間やアルバイト期間等を含めると『現在の年齢+3~4歳』となってしまうこともあります。

3年と言う期間を単純に考えていただければ、中高生であれば入学し卒業してしまう訳ですから、計画もなく過ごすことの無謀さを感じずにはいられません。

もし万が一留学やワーキングホリデーに迷い等があるのであれば、是非、ココア留学へとご相談頂ければと思います。最高の留学を皆様とご一緒させて頂きたいと思います。