高校生留学

高校留学の参考になる?海外の学園ドラマ&映画

高校留学をお考えになっている学生さんの多くは「海外の学校生活をしてみたい!」と憧れをわくわくさせていることと思います。

でも、海外での生活や授業の雰囲気がどのようなものなのか、様々にイメージを膨らませては楽しみになったり不安になったりしますよね。

そんなときに参考となるのが、海外の学園ドラマや映画です。

■留学のモチベーションアップにつながる!
海外の学校を舞台に繰り広げられる青春や友情のドラマを観て「こんな学校で学びたい」「こういう体験がしてみたい」といった憧れの気持ちを持つ人は少なくありません。
おしゃれな校舎や学生たちの自由な雰囲気なども魅力的に映るでしょう。

■学校制度や授業スタイルの違いを知ることができる!
教育のシステムは国や地域によってさまざまです。
海外の学園ドラマを見ると、たとえば飛び級制度寮での生活ダンスパーティー(プロム)など、日本ではあまり馴染みのない学校文化が登場します。
もちろん、フィクションである映画やドラマにおいては、実際とは異なる点や誇張されて描かれていることもありますが、作品から海外の教育環境の一端を知ることはできます。

■学校生活でよく使う英語表現を学べる
海外の映画やドラマを観ることで、自然な会話表現に触れることができます。
学校を舞台にした作品であれば、授業や学校に関する表現もたくさん登場するため、それらに注目しながら観れば英語の学習にもなります。
慣れてきたら英語字幕をつけてみたり、お気に入りのセリフをリピートしてみたりすると、より学習効果がアップします。

ただし、海外ドラマで描かれる『日常』や『ルール』は日本と大きく異なることがあり、小学生・中学生などが観る場合には、誤解のないように気を付けたほうが良いことがあります。

地域によっては大麻が合法であったり、飲酒や喫煙・車の運転なども日本より若い年齢から許可されていたりする場合があります。

ドラマや映画の中で、若者がそうしたものに接する描写が出てくることもありますが、日本と海外では事情が異なります。

留学生

わたしが海外留学するときは、あくまでも『留学生』だから、出来ることが現地の子たちと異なる場合もあるという事ですね!

その点を踏まえた上で作品を観たり、あるいは必要に応じてご家族からフォローして頂けたらと思います。

それでは、海外の学校を舞台とした映画・ドラマを、留学生活のヒントとなるポイントともにご紹介します。

1.アメリカの高校を舞台にした映画

『ハイスクール・ミュージカル』(2006年/アメリカ)

ディズニー・チャンネルによるオリジナルのテレビ映画です。

全編通して明るく楽しい音楽が流れ、子どもから大人まで楽しめるミュージカル作品として大ヒットしました。

物語の舞台はニューメキシコ州にある架空の高校、イースト高校です。

バスケ部のエースで人気者のトロイが、優等生のガブリエラとの出会いをきっかけに歌うことの楽しさに目覚め、学校主催のミュージカルへの出演を目指します。

二人の恋や仲間たちとの友情を軸に展開される、王道の学園ドラマです。

続編の『ハイスクール・ミュージカル2』(2007年)では夏休み、劇場版の『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー』(2009年)は大学受験や卒業式など、シリーズを通してアメリカの高校生のさまざまなイベントを追体験できます。

学生カップルにとっての一大イベント、プロム(Prom)のシーンも。『プロム』とはアメリカやカナダなどの高校で行われるダンスパーティー。女の子はドレス、男の子はタキシードなどフォーマルな服装で集まり、学年末などに盛大に行われます。

カップルでの参加が原則なので「誰と一緒に行くのか」「気になる人を誘えるのか」など、プロムの前はその話題で持ちきりになります。

『ミーン・ガールズ』(2004年/アメリカ)

女子高生による派閥争いを描いたコメディ映画です。

主演は、当時大人気のアイドル女優だったリンジー・ローハン、『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムスや『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドなど、後のスター女優たちも出演しています。

主人公のケイティは、両親の仕事によりアフリカで生活していましたが、16歳で初めてアメリカへ。

アフリカで伸び伸びと育ったケイティにとっては、アメリカの高校は規則が多く、窮屈そのもの。

そのうえ、校内ではいわゆる「スクール・カースト」のような順位付けがあり、ケイティも女子の派閥争いに巻き込まれてしまいます。

本作において女同士のバトルのポイントになるのがファッション

日本の高校は制服を着るところが多いですが、アメリカは私服の学校が多く、その分ファッションに個性が現れます

『ミーン・ガールズ』の中で女子のトップに君臨するグループ「プラスチックス」は、仲間内で独自に服装のルールを設けています。

アフリカ育ちのケイティも「プラスチックス」の影響を受けてどんどんおしゃれになり、自信をつけていきます。

『ステータス・アップデート』(2018年/アメリカ)

主人公が魔法のアプリでさまざまな願いをかなえていくという現代のファンタジー映画です。

カリフォルニアからコネチカット州へ引っ越してきた高校生・カイルは、新しい学校になじめず、家族関係や恋愛もうまくいかず、自分に自信が持てません。

そんな彼が願いごとの叶うアプリを手に入れたことで、自分を「アップデート」していきます。

当初は校内でも目立たない存在だったカイルは、アプリの力でアイスホッケー部と軽音部を掛け持ちし、どちらも大活躍して学園の人気者となります。

ちなみに、アメリカではこうした部活の掛け持ちは珍しくありません

カイルのようにスポーツ系と音楽系を兼部するパターンもありますが、複数のスポーツを掛け持ちする学生も多くいます。

たとえば冬の間はアイスホッケー、春からは野球、秋はサッカーなどシーズンごとに楽しむことが可能で、学生生活を通してさまざまな経験ができる良さがあります。

また本作でも描かれますが、入部を希望しても誰でも入れるのではなく、オーディションやテストを受けなければいけないこともあります。

だからこそ、人気の部活で活躍すれば学園のヒーローとして注目されるのかもしれません。

2.アメリカの高校を舞台にしたドラマシリーズ

『glee/グリー』(2010~2015年/全6シーズン/アメリカ)

全米で大ヒットした学園ドラマシリーズです。日本でもNHKのEテレで放送されていました。

タイトルの『glee』とは合唱のこと。日本で合唱というと直立不動で歌うイメージが強いかもしれませんが、本作で描かれるのはショー・クワイア―(Show Choir)と呼ばれる歌とダンスを組み合わせたパフォーマンスです。

オハイオ州にあるマッキンリー高校のグリー部には、いじめられっ子やはみだし者ばかりが集まり、校内では日陰の存在です。

そんなグリー部に新しい顧問として就任したのが、学生時代にグリーの大会で全国優勝した経験を持つ教師、ウィル。

彼の熱意ある指導に導かれ、グリー部が再生を目指す物語です。

作中では60年代から現代のヒット曲、映画音楽など幅広いジャンルの楽曲が登場。

洋楽をあまり聞いたことがなくても、興味を持つきっかけになります。英語の楽曲をたくさん聞けばリスニング力アップにもつながるでしょう。

また母子家庭や障がい者、ゲイなど様々な背景を持つ生徒たちが描かれ、アメリカの多様性やマイノリティの問題に目を向けた作品でもあります。

『One Tree Hill/ワン・トゥリー・ヒル』(2003~2009年/全9シーズン/アメリカ)

バスケットボールに情熱を傾ける学生たちを主軸としたドラマシリーズです。

全9シーズンのロングランヒット作で、シーズン4までが高校時代、後半は卒業後の社会人生活や結婚、子育てなどが描かれます。

主人公は、ノースカロライナ州のトゥリー・ヒルという町に住む高校生、ルーカスとネイサン。

異母兄弟で別々に育てられた二人ですが、高校のバスケットボール部でチームメイトに。

ともにバスケの才能がありますが性格が正反対のため、ことあるごとに対立し、バスケでも恋でもライバル関係となります。

アメリカ人にとってバスケは特別です。アメリカ生まれのスポーツで、アメフトや野球、アイスホッケーと並ぶ国民的な競技の一つ。

NBAでスター選手になることを目指し、多くの子どもが幼い頃から練習に励みます。

『One Tree Hill』の舞台のような小さな町では、高校のバスケの試合が町の一大イベントとなることも。

ちなみに、先に紹介した『ハイスクール・ミュージカル』も主人公はバスケのスター選手。

アメリカの学園ドラマでモテる男子といえば、バスケやアメフトといった花形スポーツのエースが定番です。

それに対して、学園のマドンナ的な女子に多いのは、チアガール。

『One Tree Hill』でも、ルーカスとネイサンと三角関係になる美少女・ペイトンはチアガールです。

3.イギリスやカナダの高校を舞台にした作品

『ワイルド・ガール』(2008年/アメリカ)

欧米の伝統的な教育スタイルの一つである、ボーディングスクール(Boarding School)。

クラスメートや教職員と生活をともにしながら学ぶ、全寮制の学校です。

名門ボーディングスクールの多くは、いわゆる「エリート養成機関」に位置付けられ、学力だけではなく礼儀作法や人格教育などにも力を入れます

『ワイルド・ガール』は、ロサンゼルス育ちの女の子ポピーがイギリスの名門ボーディングスクールに転校するところから始まります。

そこは、開放的な空気のロサンゼルスとは180度異なり、まるで中世にタイムスリップしたような世界。

厳粛な雰囲気やクラシックな制服、厳しい生活ルールに戸惑いながら、恋や友情を育んでいくコメディ映画です。

映画ではやや誇張している面もあるかもしれませんが、名門ボーディングスクールであれば集団生活を送る上での決まり事はつきもの。

服装や生活スケジュール、外出のルールなどの取り決めがあります。

その一方で、共同生活だからこそ生まれる仲間との強い絆は大きな魅力です。

『アナと世界の終わり』(2017年/アメリカ・イギリス合作/PG-12指定)

こちらは一風変わった映画。イギリスの高校を舞台にしたゾンビ映画であり、ポップな音楽に彩られた青春ミュージカル作品でもあります。

ゾンビと闘うシーンにはやや刺激の強い描写もありますが、ホラーやパニック系の映画が好きな方にはおすすめです。

主人公アナは、イギリスの田舎町に住む女子高生。小さな町を出て世界を旅することを夢見ています。

そんなアナがいつものように学校に向かっていると、突然街中にゾンビが発生。

アナはクラスメートや家族を救出するためにゾンビとの戦いに挑むことになります。

同時に、父親との関係や将来に対する不安など、若者ならではのモヤモヤした思いも描かれていきます。

アナたちが着ている制服も注目ポイント。アメリカの学園ドラマでは多くの学生が私服ですが、イギリスは制服指定のところも多く、その点は日本と似ています。

ただ、劇中ではアナをはじめ、パンツスタイルの女子生徒もいます。

近年イギリスでは、制服に男女の差別をなくそうという動きがあり、スカートを廃止する学校や男女関係なく好きな方を選べる(男子がスカートを履いてもOK)ところもあるのです。

『リアム16歳、はじめての学校』(2017年/カナダ/PG12指定)

カナダの高校を舞台とした映画です。原題は『Adventures in Public School(公立学校での冒険)』。

幼い頃から自宅教育を受けていた少年リアムが初めて公立高校に通うのですが、彼にとって、新しい生活はまさに大冒険です。

恋をしたり、クラブ活動をしたり、親に反抗することを覚えたりと、自宅ではできないさまざまな経験をしていきます。

リアムのように、学校に通わず自宅を拠点に教育を受けることをホームスクール(Homeschool)といいます。

日本では子供に学校教育を受けさせることが義務となっていますが、アメリカやカナダではホームスクールは選択肢の一つです。

高卒認定試験に受かれば、大学にも進学することができます。

また本作では、リアムが学校に向かうときに、同級生の女の子に車で送ってもらうというシーンが何度か出てきます。

カナダの多くの州では16歳から運転免許を取得可能。学生が車で通学するのもごく当たり前のことです。

~番外編~ 『大学』を舞台にした作品

『ラスベガスをぶっつぶせ!』(2008年/アメリカ)

マサチューセッツ工科大学(MIT)といえば、世界でも有数の名門大学。特に理系分野に強く、ノーベル賞受賞者をはじめ著名な研究者を多数輩出しています。

この映画は、MITの学生たちが優秀な頭脳を駆使して、ラスベガスのカジノで大金を稼いだという実話を基にしています。

主人公のベンはMITで数学を学び、卒業後はハーバード大学のメディカルスクール(医学大学院)への進学を希望する優秀な学生ですが、 進学費用をどうやって捻出するかで悩んでいました。

そんなときに、数学の確率論を用いてブラックジャックで大儲けをしようとする天才学生チームに誘われ、次第にカジノの世界にのめり込んでいく……というストーリーです。

この映画でポイントになるのは大学の進学費用の問題です。

ベンがブラックジャックチームに入ることになったのは、進学費用を稼ぐためでした。

というのも、アメリカの私立大学の学費は非常に高額。それでも多くの人に学ぶ機会を与えられるように、さまざまな奨学金制度が設けられています。

ベンは成績優秀でハーバード大の合格通知ももらっていますが、家が貧しいため進学費用が用意できません。

そのため生活費なども含めた30万ドル(日本円で約3000万)の奨学金を申請しますが、奨学金を受給するためには成績はもちろん、面接エッセイなどで自分をアピールしなければならず、苦労する様子が描かれます。

『キューティ・ブロンド』(2001年/アメリカ)

本作の舞台はハーバード大学のロースクール(法科大学院)。ハーバード大学といえば、アメリカで最も歴史が古く、世界トップレベルの大学です。

もちろんロースクールも超名門であり、弁護士など法律の専門家を目指す人が学ぶ場で、バラク・オバマ元アメリカ大統領などもハーバードのロースクールの卒業生です。

そんなエリートばかりが集まる学校に、彼氏を追いかけて入学したのが主人公のエル。

恋やおしゃれが大好きで、法律にはあまり興味のなかったエルですが、努力の結果、厳しい入試を見事に突破。

入学後はハイレベルな授業や学生たちのお堅い雰囲気にショックを受けながらも必死に食らいつき、法律の世界で奮闘します。

エルにとっても大きな転機となったのが法律事務所でのインターン。

アメリカに限らずですが、ロースクールの学生や修了生など、法曹界を目指す人の多くはインターンに参加して経験を積みます。

エルも実務に触れることで、法律で人を救うことの喜びに目覚めていきました。

高校留学の参考になる?海外の学園ドラマ&映画まとめ

海外の学園ドラマや映画を観ることは、現地の雰囲気を感じ、留学生活について考えるきっかけを与えてくれます。

作品を通じて日本の学校との違いも見えてくるでしょう。

その一方で「日本でも海外でも変わらないこと」にも気がつくかもしれません。

仲間と過ごすことの素晴らしさ、夢中になれるものを見つけることの大切さ、学ぶことの価値などは普遍的で、国や地域を問わないものです。

作品からそうしたメッセージを受け取り、刺激を受けることで、留学へ向かう前向きなエネルギーに繋げていただけたらと思います。