留学・ワーホリのエージェント選びに必要な基礎知識
留学やワーホリ(ワーキングホリデー)に行こうと考えていらっしゃる方のほとんどが、留学エージェントやワーホリ斡旋会社等を活用しての渡航計画を立てられますが、その一方で「エージェント選びに失敗した・・」という声が非常に大きいのが現実です。
ココア留学も留学エージェントとして、日々、留学生のキャリア育成やサポートに明け暮れておりますが、ここでは『留学エージェント』に関して知って頂ける基礎的なお話をご紹介させて頂きたいと思います。
日本と海外エージェントとの大きな違い
先ずは、『そもそも留学・ワーホリエージェントとはどう言うものか?』という点についてご紹介させて頂きたいと思います。
留学エージェントの主な仕事と言うのは、留学生やワーキングホリデー参加者に対しての『海外の語学学校の紹介や留学前・留学中のサポート』で、多くの場合においてホームステイの斡旋や仲介と言った業務もこなしています。
しかし留学エージェントと言っても、実は、その中身は大きく2種類に分かれていて、その目的や使い方を間違ってしまうと必要の無い費用を20~30万円、多い人では100万円以上も支払わなければいけなくなってきてしまいます。
日本と海外エージェントの違いとは?
タイトルにあるように、留学・ワーホリエージェントは大きく分けて『日本国内の留学エージェント』と『海外(留学ワーホリ先)の留学エージェント』の2種類が有り、一般的に日本のエージェントは比較的に大きな企業により運営されており、海外エージェントは零細企業(中小企業)により運営されています(『現地最大留学エージェント』と言ったキャッチコピーを耳にしますが、実際にオフィスを訪れてみると、大きくても2フロアほどの小企業になります)。
日本の留学エージェント
日本国内の留学エージェントは、その名の通り、日本の企業により運営されている留学・ワーホリ斡旋企業で、一般的に雑誌やTVそれにYOUTUBEコマーシャル等の宣伝を見かけたことのある業者や、聞いたことがある会社のほぼ100%が日本の留学会社だとお考え下さい。
一般的に日本の留学エージェントは広告による知名度と資金力を武器にして、数多くの留学生に留学を提供している企業が多く、『倒産しない信用力がある』というのが最大の魅力になります。
しかし、日本の留学エージェントでも、逆に『企業としての登記が行われていないケース』や『留学生のサポートをするオフィスを持っていないケース』、また最近では『バーチャルオフィスやレンタルオフィスといった時間貸しのオフィスを利用しているケース』などの個人事業系は、どうしても信用には値しないので注意が必要です。
特に、留学は性質上、どうしても多数の個人情報を取り扱うことになるので、オフィスの実態が無い場合には『個人情報を取り扱うための金庫』や『外に持ち出すことの無い専用のPC』さえ完備されていない可能性があるので注意が必要です。
海外の留学エージェント
『海外(留学やワーホリ渡航先)の留学エージェント』は、日本国内で企業登録はされておらず、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・カナダと言った留学・ワーホリ先の海外で企業登録がされている、もしくは企業登録がされておらず個人で運営されてる留学エージェントの事を指します。
日本の留学エージェントと比較して小規模な運営になっていることが多く、その大部分は5人以下の留学会社または個人事業となっており、日本人を対象にしたサポートを行う留学会社であっても、オーナーは日本系、韓国系、中国系と経営者は様々なものになっています。
特徴としては、勤務しているスタッフさんたちが現地在住者なことが多いため、留学先のローカル情報や生活に関する知識がある点です。
一方でマイナス点としては、海外で登記されている会社は日本の法律の規制対象外となっているため、どうしても万が一のトラブル時や倒産などのリスク面に関しては信頼性が欠けるため注意が必要です。
海外で下請け会社となる留学エージェント
また、この2種の留学業者は深い関わりを持っている事が多く、例えば、日本の留学エージェントが留学先にエージェントを持っていないため、『現地サポートの下請け』として海外の留学エージェントを使っていたり、逆に現地の留学エージェントは日本での留学生収集能力が無いため『日本のエージェントに生徒を斡旋して貰う』と言うケースも有ります。
その多くの場合は、日本の留学会社は学校の契約を取る役割を担い、海外の留学会社は留学先でのサポートを担当することになっているため、両社の関係性が良いケースではスムーズな留学が可能になります。
ただし、日本の留学会社は契約さえ取れれば後は留学生のサポートから全てを海外の留学会社に丸投げという構図になっていることが多いため、当然ですが対応する担当者も会社も全く違うため、どうしてもトラブルが発生する割合は高くなっています。
ここで、少し話が難しくなってきていると思うので、以下にまとめさせて頂いて、留学・ワーホリ参加者の立場から『エージェントを利用した学校紹介』を例にした流れをご覧ください。
- 日本のエージェントの魅力は倒産しない信頼力
- 海外のエージェントはオーナーが日本人じゃないケースも
- 留学先のサポートが下請け会社の時は丸投げのサポートに注意
留学エージェントを使い語学学校の申請をする流れ
上の画像を見て頂けると、同じ留学エージェントを使う語学学校の申請でも3つのパターンがある事が分かると思いますが、一番左は『日本の留学エージェントが留学先でのサポートも行う』という数少ないケースで、中央が『日本の留学会社が留学先の現地留学を利用してサポートを行う』という2社が加入するケース、そして、一番右が『留学生が留学先の留学エージェントに直接依頼する』というケースです。
どの留学ルートにも一長一短があるため、以下にはメリットとデメリットについてまとめてみたのでご覧ください。
日本の留学会社のみ | 日本・海外の併用 | 海外の留学会社のみ | |
---|---|---|---|
メリット | ・サポートが一本化 ・トラブルが少ない ・日本企業の信頼感 |
・日本と留学先の安心感 ・日本での英語学習のサービスも ・対面のカウンセリングが可能 |
・留学先の情報に強い ・留学中のサポートに強い |
デメリット | ・留学中のサポートが弱い ・海外の情報力に欠ける |
・費用が高い ・情報がバラバラのことが多い ・契約後は下請けに丸投げされる |
・万が一のリスクが大きい ・サポートが海外基準で冷たい ・※想像以上に助けてくれない |
※ 海外の留学サポートはおもてないの文化が無いため冷たいと感じる人が多いようです
留学・ワーホリのエージェントを使う際、自分が申し込もうとしているエージェントが「一体どの位置づけとなるエージェントなのか?」を事前に理解しておく事は非常に大切です。
というのも、例えば、中央の形態を取る留学業者の場合には『日本で説明を受ける会社と留学先で実際にサポートをする会社が全く別物』となっているため、万が一の時のサポート対応や相談先など全て事前に説明を受けた会社とはことなるためです。
- 留学エージェントによってメリット・デメリットがある
- A社で申し込んだのにB社で留学しているということも
日本と海外留学エージェントの費用差は?
次に、皆様が最も気になっていらっしゃるであろう『日本と現地にある留学・ワーホリエージェントの留学費用・手数料の違い』についてご紹介させて頂きたいと思います。
まず、日本の留学エージェントについてですが、先にも少しお話させて頂きましたが『広告宣伝費に多額の資金』を使用しているケースが多いため、基本的に海外の留学会社と比較して割高になっている会社が多いです。
例えば、語学学校の仲介や留学サポート料など『サポート』と名の付くものが全て有償となっていたり、同じようなサポートを提供している海外の留学会社と比較して10万円~30万円ほど高くなっていることも珍しくありません。
一方で、海外の留学エージェントは、基本的に日本には事務所やオフィスを構えていないため「留学までの対応のほとんどがメール(LINE)もしくは国際電話」となり、中には日本で出張説明会などを行っている業者も有りますが、そう言った業者の多くは表向きには見えないところで何かしらの手数料を取っていることがあります。
最後に、日本と海外の留学エージェントについて全体的な比較表を作ってみましたので、良かったらご覧ください。
日本の留学エージェント | 現地(渡航地)の留学エージェント | |
---|---|---|
会社規模 | 中~大 | 小(下請け専門の場合も) |
語学学校申請手数料 | 有料(かなり高額な場合も) | 無料 |
日本でのサポート | 事務所で直接話ができる | メール・LINEのみ(電話対応業者も有り) |
留学中のサポート料金 | サポート代として有料 | オフィス使用・学校カウンセリング無料 |
留学のサポート体制 | 海外エージェントが引き継ぎの場合も | そのまま継続 |
留学先の情報量 | △ | ○(日本エージェントに比べて圧倒的) |
利点 | ・日本でのサポートが充実 ・日本で学校カウンセラーに直接相談ができる ・出国/帰国後のサポートが充実 |
・無駄な出費が抑えられる ・留学先の生情報が得られやすい |
欠点 | ・サポート料や手数料が高い ・現地の情報が少ない ・留学経験が無い人がカウンセリングをしている事もあるので注意 |
・日本ではメール・電話対応が主 ・小企業が多く安心感に欠ける ・日本の大手の看板を使用している場合もある ・帰国時のサポートは無し |
こうして並べてみると海外の留学エージェントの方が良いように感じる?
コロナによって留学エージェントがカバーするサポート範囲は膨大な量になっているので、日本でも海外でもしっかりと対応できるところを選ぶことが最低条件になっています!
海外の留学エージェントの学校紹介手数料が無料な理由
次に、先ほどから「海外の留学エージェントが安い」と言う表現を連呼しておりましたが、「なぜ海外の留学エージェントは、NPO法人のような非営利団体では無く、企業として『カウンセリング無料』や『学校申請代行手数料が無料』と言った事ができるのか?」と言う点について、海外の留学エージェントの構造に関して解説を組み込みながら分かりやすくご紹介してみたいと思います。
そもそも留学会社の利益は何処から?
まず、「そもそも留学会社の利益は何処から得られているのか?」というお話をさせていただきたいと思います。
留学エージェントの主な収入源としては2つあり、1つ目は先ほどから日本の留学エージェントには付与されていることが多いとお伝えさせて頂いている『留学生から受け取る手数料』です。
そして2つ目は『留学生を学校に斡旋した事による紹介料(サポート料)』と言う形で学校側からエージェントに対して支払われている紹介料です。
海外留学エージェント・日本の留学エージェントに関わらず、留学エージェントは生徒を学校側へとご紹介させて頂くことにより、『紹介料』や『謝礼金』または『サポート料』と言う形での報酬を受け取っています。
この2つのお金が留学エージェントの主な利益になっているとお考え下さい。
- 留学会社の利益は『学校からの紹介料』と『留学生からの手数料』
日本の留学会社に手数料が掛かる理由とは?
日本にある留学エージェントは、留学希望者を集めるために多額の宣伝広告や高価な資料の作成、または大規模なイベントの設置などを行っています。
それもそのはず、大規模な留学会社になればなるほど、カウンセラーやスタッフの人件費やオフィス賃料の支払いが大きくなるため、その運営を維持するためには多数のサポート対象となる留学生を集める必要があるためです。
そのため、学校の紹介料だけでは運営をすることができず、留学出発前のカウンセリングや英語サポートなどのオプションとして、10~30万円ほどのサービスを付与しなければいけなくなる訳です。
また、こうした『日本の留学会社=高い』という悪い印象を避け、なんとかサポート費用を無料にしようとして、最近では1~3ヵ月の海外留学経験しかないようなアルバイトの留学カウンセラーを雇用する動きも目立つようになりました。
特にコロナ以降は、世界中で留学会社の経営が傾いたため留学カウンセリングの質そのものが大幅に下がってしまったケースも多々あるので注意が必要です。
- 留学生の手数料は宣伝広告費として使われている
- 『日本の留学会社=高い』の印象を持つ方も増えている
- アルバイトのカウンセラーには注意
海外の留学エージェントは手数料が無料な理由
さて、ここまでお話させて頂いた内容を見て、何となくですが海外の留学エージェントは手数料が無料にて留学サポートをして頂ける理由について知って頂けたと思うのですが、こちらも詳しくご紹介させて頂きます。
先ず、海外の留学会社は規模が小さな会社が多いため、良くも悪くも何人かの留学生をサポートしてさえいれば経営的には問題が無いため、広告や宣伝にお金を掛けることはありません。
また勤務しているカウンセラーやスタッフさんは、留学生の契約に応じて出来高払いで報酬を受け取っているので、人件費としてもかなり安くなっています。
そのため、学校からの紹介料やサポート料だけで十分に採算を合わせることができます。
しかし、一方で留学生に対するサポートは『お金にならない=サポート対象外』や『留学生が緊急でも休日・祝日は全く働きません』というドライな海外のサポート体制になっている会社がほとんどなので、注意が必要です。
- 海外の留学会社は手数料が無い場合が多い
- 完全歩合制などで働いているスタッフさんも珍しくない
- 土日・祝日のサポートは全く無いので注意
留学エージェントによって学費が違うカラクリ
「あれ?でも待ってよ。留学エージェントによって提示される学費が違うんだけど?それはどういう事?」と思われた方、本当に良く調べてらっしゃると思います。
この『留学エージェントによって学費が違う』と言う理由については、学校側から提供されている奨学金や特別オファーというものが関係しています。
海外の学校はタイミングによっては、入学金無料や奨学金による学費の一部サポートや割引などが提供されている場合があるのですが、こういった学費のサポートなどは留学生に対して出されているように見えて、実は、留学エージェント向けに発行されています。
そのため、留学エージェントによっては奨学金や割引の一部もしくは全額を自社利益にしてしまうため、本来は同じ学費となるはずなのに安い留学会社と高い留学会社が出てきてしまう訳です。
もしサポートの質や将来のキャリア設計などが必要のなく『単に安い留学エージェント』を探すのであれば、「数社のエージェントに対して学費を問い合わせをする(相見積もりを取る)」と言う事は必須と言えます。
ただし、ココア留学では留学のサポートや留学の作り方そのものが、留学期間だけで終わってしまうようなサポートとは大きく異なるため、他社と比較した相見積もりを取るためのお問い合わせはお受けしておりません(学校からの奨学金や割引などは当然ですが全て留学生に還元しています)。
- 留学エージェントによって学費も違う
ココア留学は相見積もりがダメなんですね!
と言うよりも、コンサルティングを受けられて相見積もりを希望される方が『ゼロ』なんです!
単なる学校紹介会社では無いので出来上がるルートが全く違うとお考えください!
留学・ワーホリエージェントでのトラブル
最後に、留学・ワーホリエージェントでのトラブルについて紹介させて頂きたいと思います。
実は、留学生やワーキングホリデー参加者とエージェント間でのトラブルは、意外にも『かなり多くの数』が報告されており、その理由の大半となっているのは『金銭的なトラブル』と『留学カウンセラーとのトラブル』だったりします。
留学エージェントとの金銭的なトラブル
過去に、留学生の資金を集めたまま留学エージェントが倒産し留学費用が戻ってこないというトラブルが何度か発生しています(『留学会社 倒産』や『留学会社 訴訟』と検索すれば直ぐに分かります)。
中には「数百万円も留学費用を持ち逃げされた!」と言う方もいらっしゃいますので、留学会社の経営状況や会社の登記状況にはくれぐれもご注意ください。
過去の訴訟など弁護士に対する相談内容を見させて頂いても、日本で個人で運営しているケース(会社が政府に登録されていない)や海外で登記された会社の場合は、万が一の場合の返金は絶望的だと考えておいたほうが良いです。
- 個人事業系は事業資金がゼロの場合もあるので注意
- 海外の会社の場合は万が一の返金などは絶望的
- 海外との裁判は超高額になるので訴えるメリットが無い
留学カウンセラーとの誤解から生じるトラブル
留学カウンセラーとのトラブルについての話は山のようにあり、その多くは『人間性の不一致』や『カウンセラーの態度』、または『日本のカウンセラーと言っていることが違う』といったものです。
これらのトラブルは何とか避けて通りたいところなのですが、この問題の根源にあるのは、留学生のサポートがチーム体制で行われていないという点です。
留学会社のほとんどが、どうしても出来高制や歩合制などボーナスが給料の多くを占める報酬制度となっているため、留学カウンセラーの多くは『担当以外の生徒に関しては全く知らない』もしくは『サポートをしない』というのが本音です。
そのため、申し込みが完了し、お振込みが完了した直後から態度が急変するカウンセラーも少なくないので、もしガツガツした感じのカウンセラーが嫌ならば、出来高報酬となっていない留学会社で、さらに留学前から留学後まで一貫してサポートを行ってくれる会社をオススメいたします。
- 留学はサポートする人の力量に左右されている
- 担当者が長期休暇に入ってサポートが無くなることも
- 出来高報酬制のカウンセラーの多くは営業色が強い
YOUTUBERやインフルエンサーの紹介に注意
最後に、最近かなり多い例として、YOUTUBERやSNSなどのインフルエンサーが留学エージェントを紹介するケースですが、実は、こうした間にも裏では金銭の受け渡しがあります。
YOUTUBERやインフルエンサーの方々の中には企業からの案件を受けて、留学エージェントに留学生を紹介することで紹介料を受け取っていることもあるので注意が必要です。
ココア留学もYOUTUBERやインフルエンサーの皆様にご紹介して頂けることがあるのですが、金銭の受け渡しは一切ないため、本当に純粋な気持ちで評価して頂いていることに感謝しております。
- YOUTUBERやインフルエンサーの情報が企業案件というケースも
YOUTUBERやインフルエンサーさんもお仕事ですもんね!
実は、ココアにも「紹介料を欲しいです!」「案件ありますか?」というご連絡をよく頂きます!
ココア留学の無料留学エージェント
「ココア留学の運営はどうなっているか?」というお話を最後に少しだけお話させて頂ければと思います。
まず、ココア留学は日本の留学会社となっていますが、手数料はゼロで学校からの割引や奨学金などは全てココア留学生に対して受けて頂いております。
と言いますのも、ココア留学では留学前から留学中はもちろん、留学後の将来のキャリアから就職先のあっ旋に関してまでサポートを行っているため、一般的に留学生とのお付き合いが3~5年にもなってしまいます。
特に、ココア留学は他社とは違って担当留学コンサルタントを中心としてチームを組み365日体制で留学サポートを行っているため、留学生と良好な信頼関係性を持つことが必須となっております。
そのため留学生の不利益になったり、陰口を言われてしまうような運営そのものができない企業体制になっているとお考え頂けたらと思います。