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大学生がコロナ後の就職活動で留学やキャリアに迷ったら?

大学生がコロナ後の就職活動で留学やキャリアに迷ったら?のイメージ

新型コロナウィルスによる経済や国境に対する影響がようやくおさまってくる中で、大学生の皆様から「このまま就職活動したほうが良いですか?」や「学生時代に諦めていた留学に出たほうが良いですか?」といった相談が急増しています。

そこでここでは、自分の将来やキャリアデザインに迷っている大学生と、「どのように子供にアドバイスすれば良いか?」と悩んでいらっしゃるご家族のために、キャリア教育の専門家としてコロナ禍での就職についてアドバイスをさせていただきたいと思います。

そもそもコロナ禍で経済はどうなった?

パソコンに残された時間が表示されている様子

まず皆様には、「コロナウィルスによって日本の就職状況や経済がどのように変わったのか?」という日本経済と世界経済の基礎的なお話から紹介させていただきます。

コロナの最悪期に世界でおきたこと

コロナの最悪期において、日本では毎月のように『コロナ倒産』と発表されるニュースが相次ぎ、有効求人倍率(求職者1人にあたり何社の求人があるかを示す指標)も2020年9月には1.04倍という2008年9月のリーマンブラザーズ破綻により世界同時株安なみの下落を記録することになりました。

そうした中、アメリカでは4人に1人が職を失うような状況となり、就職状況は世界恐慌以来の最悪となり、イギリス・オーストラリア・カナダといった国々でも、建国以来で最悪レベルの雇用状況を記録することになりました。

  • コロナにより世界経済は崩壊レベルの打撃を受けた
  • 倒産・解雇者も続出し国民から強い反発やデモ・暴動が起きた国も多い

海外の急激な回復と日本の状況

2022年に入ると閉ざされていた空路や陸路の国境再開が世界中で行われるようになり、後半にはコロナ前の状況へと制限が撤廃されるようになり、ウクライナとロシアによる戦争勃発による影響はあるものの世界経済は急激な回復をしました。

そこで「日本はどうなったか?」といいますと、実は、「日本はコロナによる悪影響を世界経済ほど受けなかった」という状況になりました。

というのも、日本は1991年に世界に先駆けてバブル崩壊を経験したこともあり、企業の多くが守りの経営体制となっていたことから、多くの雇用を守り続けることに成功したためです。

一方で、世界の経済状況のように急激な回復という状況にはなっておらず、雇用状況に関しても世界中ではコロナ前以上の雇用状況を記録している中で、記事を執筆している2023年2月においても日本はコロナ前の水準までも戻っていないという状況です。

  • 日本はコロナのダメージが他国と比較して小さかった
  • ダメージは小さかったが戻りも遅い

日本の有効求人倍率(2023年2月調べ)

厚生労働省(報道発表資料)

留学生
留学生

日本でもコロナの影響が酷いと思っていましたが、世界はもっと酷かったんですね・・。

COCOA
COCOA

留学先によっては帰国勧告をされたり、アルバイトの突然解雇があったりなど当時は本当に大変な日々が続きました。

日本の経済はこれからどうなる?

パソコンで仕事をしている様子

次に、日本の景気見通しについてお話しさせていただきたいと思いますが、これからは大学生の皆様にとって耳の痛いお話が続くかもしれません。

キャリアデザインの専門家として日本の就職状況にとってマイナスの話もしていかなければいけないこと、ぜひご了承いただき、続きをお読みいただければと思います。

日本のこれからの景気は?

ここにいらっしゃる多くの方もご存知の通り、日本経済は「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」と言われるほどアメリカに依存しています。

それもそのはず、例えば、日本を代表するような大企業(トヨタ・ホンダ・三菱・伊藤忠・日産・マツダ・スバル等)は、海外に車やバイクそれにサービスや物を輸出し販売することで利益を得ているためです。

これは逆を返すと、海外が不況になり車や物を購入できるような経済状況ではなくなると、たちまち連鎖するように日本の経済も悪化してくることを意味します。

  • 日本経済はアメリカの影響で悪化することが多い!

過去の経済事例から今後を考える!

そこで、先にも少しご紹介した2008年9月に起こった世界同時株安といわれる世界規模の不景気についてですが、これはアメリカで起こった金融ショックが、まずはヨーロッパに波及していき、その後、日本へとやってきて大きな悪影響を及ぼすことになりました。

さらに悪いことに、ショック当時は「日本への影響は限定的だ!」とする専門家も多かったのですが、結局、海外依存をしている日本経済は、海外が立ち直らない限り復活することがなかなかできないため、その影響を3~4年間という長期に渡り引きずることになりました。

つまり、コロナショックが日本経済に与える影響は他国と比較して長い間続く可能性が高いという風に考えていただければと思います。

余談ですが、世界同時株安から最も早く立ち直ったのがオーストラリアなのですが、今回のコロナからの立ち直りもまたオーストラリアが早く、2023年度の経済安定度は世界でも屈指のレベルになることが予想されています。

  • 日本はコロナショックからの悪影響が長く残る可能性が高い
  • オーストラリアは世界同時株安やコロナショックからの立ち直りが早かった!
留学生
留学生

日本経済が良くなるのには時間がかかるんですね・・。

COCOA
COCOA

留学経験者から希望の多い海外に関わることの多い企業は、海外の悪影響を受けるのも早いですが回復も早いので注目しておくと良いかもです!

キャリア留学ってなに?
絶対に知りたい『転職キャリア留学』とは?

世界中で「正社員として就職!そしてキャリアに残る形で働く!」という留学やワーホリをココア留学では行っています。たくさんの職業が掲載されておりますので、時間が許されるようでしたら合わせてご覧ください!

絶対に知りたい『転職キャリア留学』とは?

これからの就職活動はどうなる?

海外で働いている女性

日本経済のバックグラウンドがあることを知っていただいた上で、続いては大学生の皆様が最も気になっているであろうコロナ後の就職活動について紹介させていただきます。

ポイントは『企業からの需要の激変』と『新技術による職場の変化』です。

航空関連の人気就職は超倍率!

まず、留学生の多くが希望しているANAやJALなどの採用枠に関してですが、2020年度にコロナ発生を受けて早急に採用中止を発表した航空各社は、2023年には新卒枠の募集再開やJALでは客室乗務職の既卒採用を4年ぶりに再開するなどし、ようやくフライトアテンダントになる道も開き始めました。

ただし、フライトアテンダントなどは募集再開を待ちわびていた方々が殺到している状況で、当然のことながら採用倍率はかなり高い水準となっています。

また、外資系航空系企業がコロナ禍において『従業員の解雇』を選択した一方で、ANAやJALは他業種への出向や休職制度など様々な方法で雇用を維持する道を選んだことから、さらなる注目が集まっている状況です。

単純に考えても就職活動を遅らせるために海外留学や留年を選択した大学生が多い中で、単純に考えても数年間分の希望者が殺到することになるため、今後数年間の採用については狭き門になることが予想されます。

  • 航空券系・フライトアテンダントの就職ルートはかなり厳しい!

AI・ロボット化の流れがくるか?

2022年の暮れからアメリカのテック系大企業のGoogle・Apple・Meta・Amazon・Microsoft・Twitterなどでは、大規模リストラが行われ2022年10~12月の間だけでも20万人を超えるテック系・IT系人材が解雇されることになりました。

また、その流れは2023年も継続しており、2023年1月だけでもコロナ禍でテック系人材が最も解雇された3ヵ月間を超えております。

一方で、ホスピタリティ業界(サービス業)や建設業界などでは深刻な人材不足が続いていることから雇用状況は歴史的に良い水準となっており、アメリカ全体の雇用としてはブルーカラーと呼ばれる専門職を中心として最高の状況が続いています。

AI・ロボット化される未来?

ただし、ここで注意をして見ておきたいのはAIやロボット化される未来についてのことで、例えば、テスラモーターズが開発研究している人型ロボット『オプティマス』は、あと2~4年で大量生産の受注が可能になる見通しで、価格も1台あたり2万ドル(約260万円)を切ることが発表されています。(Reuters:米テスラ、人型ロボット試作機公開 量産化で2万ドル未満目指す)

また、2023年初頭にはchatGPTというAIが無料公開されており、例えば、経済関連の論文作成能力は既にMBA卒業者レベルに到達する状況で、アメリカの州や学校によっては既に学生の利用を禁止することなどを発表しています。

特に、AIによる回答がGoogleの検索エンジンを脅かす存在になることを予想したMicrosoftは100億ドル(1兆3000億円)の投資オファーを出すなど、人からAIへの置き換えも急速に進んでいます。(Reuters:マイクロソフト、オープンAIに100億ドル投資で交渉)

そのため、今後数年で多くの職業がロボットやAIへと置き換えられることが予想されるので、大学生の皆様は注意して就職先を決定されることを強く推奨させて頂きます。

  • ここ数年でAIやロボットに置き換えられてしまう職業は数多くでてくる!
留学生
留学生

海外の銀行も窓口に人がいなくなっていると聞きました!

COCOA
COCOA

海外では電車やスーパーのレジ、それにジムやホテルなどが次々と無人化しており、AIによる監視やロボット化が急速に進んでいます!

他の仕事に就いた方が良い?

将来の仕事を描いた様子

コロナ後の就職活動と職業の未来予想について知って頂けたところで、最後にリアルなキャリアデザインに関する相談を紹介させて頂きます。

キャリア相談の中、大学生の皆様から「私はフライトアテンダントとして就職することを考えていたんですが、直ぐに採用されるのは難しいそうなので先ずは他の会社に就職したほうがいいですか?」というご質問をお受けします。

もし皆様がこうした質問を後輩から受けたら、「一体どのように答えるのか?」考えながらご覧になってください

就職先の会社のことを考えると良い?

この回答は非常にシンプルで、フライトアテンダントになることが目標だとするのであれば、フライトアテンダントになるためのステップとなるような会社へと就職することをオススメいたします。

というのも、先にも紹介させて頂きましたが、現実的に考えてみて数年間はフライトアテンダントとして採用されることは、コロナ前と比較して何倍も困難な状況となっています。

そうした中で、最も避けたいのは日本ではキャリアとしては扱って貰えない大学卒業後に「アルバイトやニート生活で次の採用時期まで待つことだ!」というのは言うまでもありません。

そこで、フライトアテンダントに限らず、コロナ後に人気が集中してしまい採用されることが困難になっている職業に関しては、万が一、面接に落ちてしまったとしても、そこで心折れてしまうのではなく、将来の採用に繋がる形を意識して次の就職先を探して頂ければと思います。

  • コロナで就職難易度が高くなってしまっている場合、将来の採用に繋がるような就職先を考える!

どうすれば将来のキャリアにつながる?

次に、「どのようにすれば将来の就職やキャリアにつながるような就職ができるのか?」という点についてもお話させて頂きます。

実際に、将来の転職に繋がるように就職先を考えることは簡単なことではないのですが、例えば、先に案内しているフライトアテンダントの場合ですと、「フライトアテンダントとして勤務するに当たり必須になるスキルがどのような職業で身につくのか?」を考えます。

答えは人によって大きく違ってきますが、接客や対応という点に関して言えば、高級ホテルの受付や社長秘書などとして勤務した経験というものは、ハイグレードな顧客対応を可能にするためフライトアテンダントとしても有益なキャリアと考えられます。

また、他にも採用を争うライバルが持っていなくて、フライトアテンダントとして役に立つようなスキルを身につけることを考えます。

こちらも人によって大きく回答は異なってきますが、例えば、フライトアテンダントが看護師資格を持ち実際に医療現場で勤務したような経験があれば、万が一の急患にも対応できることが考えられるため、当然、面接に有利に働くことが予想されます。

  • 希望する職業で役立つスキルを身につけることを考える!

『新卒』と『既卒』の違いが出る!?

しかし、ここで注意をしておきたいのは、既に就職経験があることから『既卒扱い』にて就職枠を争うことになる点についてです。

一般的に新卒採用であればライバルは、同年代の大学等を卒業する『社会人未経験者』や『卒業3年以内』といった社会人としてまだまだ未熟な段階の人たちになりますが、既卒枠ではそう甘くはありません。

就職活動を行い既卒扱い(第二新卒)になると、就職時のライバルは『海外大学卒業者』や『外資系勤務を数年経たような即戦力人材』となり、新卒で入った会社を1年以内に辞めてしまうことを考えているようなキャリアでは、かなりの苦戦を強いられることは避けられそうにありません。

そこで、もし本当に就きたい仕事があって難易度が非常に高いとするならば、「簡単に別の職業で就職することもできない!」というのが本音で、こうしたケースでは海外留学期間などを設けて新卒枠を確保しておくことも考えて頂ければと思います。

  • 既卒枠だと就職時のライバルが変わってくるので注意!
  • 留学期間などを設けて英語力やスキルアップなどするのも良い!
留学生
留学生

何も考えずにアルバイトするところでした!
本当にこうした就職情報が知れて良かったです!

COCOA
COCOA

そういって頂けたら嬉しいです!
万が一、海外教育を用いたキャリアデザインに困ったらココア留学について思い出してくださいね!

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大学生がコロナ後の就職活動で留学やキャリアに迷ったら?まとめ

就職活動を成功させたイメージの花

最後に、コロナ禍で将来のキャリアを考える方々にとって一番良い方法としては、やはり『海外留学』や『大学院への進学』が挙げられます。

特に、日本国内だけではなく海外へのルートまで意識さえすれば、コロナウィルスが蔓延している状況や深刻な経済不況でもキャリア構築や、理想の就職を勝ち取ることはいくらでもできます。

ココア留学には、大学生のキャリアデザイン留学に力を入れてきた実績と誇りがありますので、進学時の奨学金関連のお話を含め、『1からのキャリア構築』も一緒になってお手伝いさせていただきたいと思います。

また、ご家族の皆様がお読みになっていらっしゃる場合は、こちらのページを大学生本人へとお送りいただけましたら幸いです。彼らの人生が大きく変化することを感じていただけるかと思います。