理系の大学生なのに海外留学が必須に涙が止まらない!?
こちらをご覧になっている皆さまは、ほとんどが理系大学生、もしくは将来、大学で理系に進もうとしていらっしゃる高校生やそのご家族の方々だと思います。
そして、こちらに辿りつかれたということは、多かれ少なかれ英語に対して「苦手だな~」「でも将来的にどうにかしなければ!」というお気持ちを持っていらっしゃるのでは無いでしょうか?
実際のところ、理系の皆さまが大学・大学院などを卒業された後、自信のキャリアアップを目指した時に、仕事で英語が必要になり困ってしまうケースも多くなっていたりします。
そこでここでは、「理系大学生にとって留学がどういったものであるか?」または「就職してからどのように英語で困るのか?」、実際に日本で起きている事例などを交えながらお話させていただきたいと思います!
理系の大学生が海外留学に行かない理由とは?
まず皆様に考えて頂きたいことがあります。
それは「理系の大学生が海外留学に行かないのは何故だと思いますか?」と言う理系大学生に対してズバリ!と言うご質問です。
その回答の代表格として多くの方がおっしゃるのは「大学の授業やゼミが忙しすぎる!」という、理系大学生にとって“あるある”な理由です。
それもそのはず、理系の大学生には実験の授業や研究などがあり、出席日数はもちろん、授業の成果もチェックされ、大量のレポートなども同時に発生したりしていますもんね?(その気持ち、痛いほど分かります・・涙)
正直、一緒に研究に当たっている周りの仲間について考えても、海外留学で日本を離れるなんて考えられないですよね?
- 理系の学生は忙しい過ぎて留学が考えられない人が多い!
キラキラ系のための海外?
また、「海外へ行く!」「留学をする!」という行為自体が、なんとなくキラキラしたものに感じられ「自分とは別世界のものに思える・・・異世界の話か?」という方もいらっしゃるかと思います。
毎日同じ大学に通い、同じメンバーと顔を合わせ、地道な学習を繰り返してく理系の大学生にとっては、海外留学が遠い存在に思えるのかもしれません(もちろん、たくさん海外旅行に行ったり、様々な集まりに毎日出没するような社交的な理系学生もいらっしゃいますが・・)。
実は、そもそも自分と留学は関係ないという理由によって、留学の必要性をなんとなく感じながらも、足が踏みとどまっている理系の大学生はたくさんいらっしゃいます。
しかしながら、特にコロナ以降は本当に時代は変わってしまって、理系の学生であっても「留学って何?それおいしいの?」と言っていられる時代では無くなってきていたりします・・。
- 理系の大学生にとって留学は縁遠いものになっている
- 留学が文系大学生のためだけのものでは無くなってきている!
理系専攻なのに英語学部の学生よりも英語がペラペラな人を見かけたことあります!
中高生時代からオンラインゲームなどで海外プレイヤーと繋がっている学生さんたちの中からも、「理系なのに英語力がある!」と言うケースが増えてます!
理系の大学生こそ海外留学に行かねばならぬ!
続いて、皆さまにお伝えしたいのは「理系の大学生こそ海外留学に行ったほうがよい!」というお話についてです。
理系学生にこそ留学はプラス!
医療やエンジニアリング、化学や建築やエネルギー開発まで理系分野と言っても様々なお仕事がありますが、皆さまは、「ご自身が将来どのような仕事に就くか?」または「どのような場所で働くのか?」想像されたことはありますでしょうか?
例えば研究員などの仕事をされる場合、英語の論文読解や海外カンファレンスの出席などは当然の業務になりますし、海外チームとの共同研究などでは、これまた当然のごとく世界共通言語である英語が飛び交うことになります。
そのときに、「英語が話せない・・」というだけで、どれほど肩身が狭くなってしまうか?想像するとなんとなくイメージできますよね・・?(外国のエンジニアが必死に伝えようとしているけど、ポカーンとしたまま数時間の会議はきつすぎます・・。)
社会人からも英語をやっておけば・・の声
実際に、英語力に自信のない方が理系就職すると、例えば製薬会社の新薬開発や治験などの仕事に就かれた方などからは、日本企業に勤めているにもかかわらず外国人スタッフと英語でのテレビ会議などが発生しますので、かなり困っていらっしゃるケースは本当によく耳にします。
また、日本への外国人留学生の増加に伴い、エンジニア系やIT関連のお仕事に関しても外国人の採用がかなり増えてきているのですが、残念ながら優秀なエンジニアさんほど日本語では無くて世界共通の言語である英語で話す傾向があります。
そのため、日本の開発現場のスタッフさんとお話をしていると「遂にこの時がやってきてしまったか・・英語から逃げられなくなりましたよ・・」とおっしゃる方からの留学相談が、年々、増えてきています。
せっかく大学や大学院を出て、ようやく手に入れたはずの『理想的な会社での理想的な地位』や『誇れる仕事』を手放してでも、社会人留学をされて英語習得を目指している方々が沢山いらっしゃること、少しだけ覚えておいて頂ければと思います。
- 自身のキャリアアップのために理想の職場を離れて留学する社会人が増えている!
困っていること | 内容 |
---|---|
就職活動に必要なスキル | 書類の書き方、面接の受け方、日本でのビジネスマナー等がわからない |
日本語力 | 敬語の使い方等、日本語に不安がある |
業界・企業研究 | どのような業界、企業を選べばいいかわからない |
情報収集 | 外国人留学生を採用する企業情報の集め方がわからない |
学業との兼ね合い | 授業、研究等で就職活動の時間がとれない |
※ 外国人留学生の多くが就職時に日本語と文化に苦労している。
(株式会社オリジネーター:2019年年度調べ)
英語ができたら日本に働きにきている外国人とも仕事やプライベートで仲良くできそうですよね!?
もちろんです!
それに日本語力が問題となっている外国人が多いので、英語ができる理系の方は超が付くほど企業から重宝されます!
理系の大学生にはどんな留学が良いの?
では、実際、いま大学に通っている理系学生にはどのような留学が良かったりするのでしょう?
続いては、今現在、理系学生として大学に通っていらっしゃる皆様にとって、理想的な留学はどのようなものか?という点についてご紹介させて頂きたいと思います。
理系の大学生のための理想の留学とは?
まず「授業や研究室で周りには迷惑かけられないので、休学するのはちょっと・・」という方の場合、春休みや夏休みなどの長期休暇を利用した短期留学を視野に入れておくと良かったりします。
大学1~2年生であれば、インターンシップに参加しなくても就職活動に大きな影響は生まれませんし、春休みや夏休みなどは、さすがに大学に行かない自由な時間があるためオススメです。
ただし、夏休みなどの長期休暇を利用しても、留学期間としてはかなり短い部類に入る短期留学となるため、「英語を身に付ける!」という語学力アップを目指すことはかなり難しいです。
そこで、留学に対する目標は学生の間に海外や英語に慣れておくと将来的に大きな財産になるためと言った、『将来に対する布石』という位置づけにしておくと良いです。
理系の大学生の短期留学は注意!
ただし、先にお話しをさせて頂いた通り、どうしても短期留学の場合は長期留学とは違い海外滞在期間が著しく短くなるため、留学プランは留学エージェントなどが提供しているオーダーメイド・サービスを利用して個別に作り、何かに特化した留学としなければ成果を求めることは難しいとも覚えておいて頂ければと思います。
例えば、英語学習にプラスして短期のボランティアを経験したり、地域貢献ができるようなものを入れ込むと、語学を超えた本当の留学の醍醐味を感じることもできます。
- 何かに特化した留学としなければ成果を求めることは難しい
- 語学を超えた体験や経験というものを目指した留学が良い
理系の大学生のトレンドは休学?
またコロナ以降は大学生の皆様の間で、大学を休学して長期留学に出られる方々がかなりの勢いで増えてきており、オーストラリアであればTAFEなどの州立カレッジでキャリアアップやカナダであればCoopプログラムと言った職業体験を付与したカレッジのプログラムを希望される方々がトレンドの中心となっています。
特に、理系の学生は海外企業からの就職オファーも非常に多いことから、例えば、休学中にインターンシップを経験した海外企業から内定が出てしまうこともあります。
そうしたケースでは、当然、海外での永住権資格の取得も視野に入ってきますので、自身の将来を日本だけに留めることなく、海外での活躍も視野にいれることが可能なため、理系学生の方々にとって非常に大きなチャンスにもなっています。
- 休学留学が留学のトレンドになってきている
- 海外就職や移住なども視野に入れた留学を考える学生も増えている!
海外での就職ルートも作れるとなるって凄くないですか?
世界では文系の学生よりも圧倒的に理系の学生が重宝されています。
もちろん給料は日本の2~3倍になることも普通にあるので、夢がありますよね!
「英語ができない!」と現場から届く
社会人留学に行かれる生徒さんからは、ほとんどの場合「大学時代から留学を経験しておけばよかった・・」という悲痛な声が届いています。
そこで最後に、社会人になった元理系の皆様から実際に寄せられている英語に関係する声をまとめてみましたので、良かったらご覧ください。
プログラマー/SE・エンジニア
英語ができるか否かで活躍できるフィールドが大きく変わってしまう。海外とのミーティングでは必ず英語、仕様書の翻訳がボロボロの時があるので「英語では無くてプログラミング言語で話してくれ!」と思うこともあるそうです。
大手企業のエンジニアからは海外からやってくるエンジニアが驚くほど優秀で、「英語が出来たら違うのにな・・」と思うことも珍しくないそうです。
- 英語ができる・できないで活躍のフィールドが違ってくる
- 社内公用語の英語化の波も徐々に押し寄せてきている
医師・看護師
「日本語が通じない患者も近年多く増えていて、特に急患の時は本当に困ります・・」「英語のできる先輩ナースの姿に自分の無力を感じた・・」「日本人と同じくらいの数の外国人患者を診ることにもなり、母国語が英語では無い方も多く、片言の英語を受け取る英語力がやっぱり欲しい」。
また、医療関係者の皆様がおっしゃるのは「聞き取った英語が本当に合っているか不安?」「確信が無いまま対応しても良いのか怖い?」と悩むことも少なくないそうです。
実際にあったケースとして、スキー場の近くで勤務することになった外科医が、骨折などの大怪我を負った外国人観光客を頻繁に受け入れることがあるそうです。
患者と全く言葉が通じないまま治療や手術に入ることは、医者自身の心にも大きな負荷がかかるため、「このまま働き続けることはできない・・」と病院を退職し、海外留学のご相談にいらっしゃいました。
- 病院に運ばれてくる外国人患者が増えてきている
- 中途半端な英語力だと逆に患者に対応することが不安になる
デザイナー・工業技術職
「日本は安価で良質な商品が作れる!」ということで海外からの注文が増えている中、「商品開発などの仕事で、海外のクライアントや工場スタッフを相手にやりとりをする機会も多くなり、ずっと逃げてきたけど、やっぱり会社から英語を勉強するようにと言われました・・」という声も。
他にも、お話をお伺いすると『海外出張』や『ピッチイベントでの登壇』など、他にも細かな打ち合わせの時に翻訳アプリじゃ対応できなくて、英語の必要性を毎日のように感じていらっしゃるようです。
- 日本は安価で良いものが作れると海外企業やクライアントからの依頼も増えている
- 翻訳アプリで対応できる限界を超えてきている
研究職
「英語で論文を書いたりカンファレンスでプレゼンテーションを行なったりすることも頻繁にあるので、英語は本当に必要だと感じます」「外国人の研究者が増えたのもやっぱり英語に拍車が掛かっているかと思います」
研究職の皆様のお話によると、やはり何だかんだ言って英語が必要な場面に出くわす機会も多いようで、国際学会などで海外から来た研究者と議論する際やパーティーなどにご招待頂いた際には、英語力が無いと孤独を感じることもあるようです。
- 海外の研究者と議論やパーティーなどで英語力が無いと孤独を感じることがある
日本では英語を使う場面がほとんど無いイメージですが、英語を使う環境にいる人たちにとっては、英語を使う機会が凄い沢山あるんですね!
コロナ以降のキャリアは完全に二極化していて、『できる人材』には仕事やお金を稼ぐ機会がドンドンやってくるのですが、その路線に乗っていない方々にはチャンスがなかなかやって来ない世の中になってきています。
理系の大学生なのに海外留学が必須に涙が止まらない!?まとめ
「英語さえできれば!!!!」という想いを抱えながら、会議などで英語を流暢に話している同僚を横目に見ている自分を想像してみると、なんとも切ない気持ちになりそうだと思いませんか?
中には「社会人になって英語の必要性が出てから勉強する!」という方もいらっしゃると思いますが、ぜひ覚えておいていただきたいのが、「社会人に英語の勉強をする余裕はない」という社会人の厳しさです。。
「社会人になると時間がなくなるから気を付けな!」と、先輩に言われることも多いと思いますが、就職してみると「これほどまでに時間が無くなってしまうのか・・」と皆様びっくりされます。
そうなったときに英語を身に付けるためには、どうしても「留学をするために退職・休職する!」という大きな決断しか無くなってしまいますので、ここにいらっしゃる理系大学生の皆さまには、将来の苦労を少しでも減らすために今の内に苦労をしておいて頂けたら嬉しいです。