留学する友達に絶対にプレゼントしてはいけないもの!?
「これから留学する人に何かプレゼントをしよう!」と考えていらっしゃる方も少なくないはずですが、実は、留学生によっては『貰っても喜べないプレゼント』というものが存在します。
渡航する国によってもルールが違う場合がありますので、ここでは留学生へのプレゼントをお考えの皆様に、プレゼントを購入する前の注意点についてご紹介させて頂きます!
動画で見たい人はこちらから!
家族や友人、それに恋人が留学に行くと決まった時、どのようなプレゼントを送ると迷惑に思われないか?
簡単な動画にまとめてみましたので、よかったら先にこちらをご覧ください!
留学や海外渡航者へのプレゼントは注意だらけ!?
皆様には、誕生日・結婚式・父の日・母の日・恋人への記念日祝い・退院祝い・卒業祝い・退職祝いなど様々な場面において、ご家族やご友人に対してプレゼントを贈る機会があるかと思います。
しかしながら、実は、そうした日本国内で行われるプレゼント交換とは違って、これから留学に行くご友人・ワーキングホリデーや海外赴任として海外に長期滞在予定の知人に対してプレゼントを贈る時は特別な注意が必要になってきます。
そこで、以下には留学生へプレゼントする際に『注意して頂きたいもの・失敗しやすいもの』を国別に幾つかピックアップしてみたのでご覧ください。
禁止物 | 参考HP | |
---|---|---|
アメリカ | カレー、ブイヨン、スープミックス | 在日米国大使館 |
カナダ | ブラスナックル、キヨガバトン、ヌンチャク、手裏剣、鋭利な刺がついた首輪・ブレスレット・指輪、朝星棒等の武器類 | ANA(バンクーバー) |
イギリス | 肉製品、牛乳(ミルク)、乳製品 | Bringing food into Great Britain |
ドイツ | ナフサライター、ZIPPOライター | ANA(各国・地域・空港特有の制限があるもの) |
オーストラリア | わら製品 | 在日オーストラリア大使館 |
シンガポール | 電子タバコ、薬きょうキーホルダー、ドリアン | ANA(各国・地域・空港特有の制限があるもの) |
バンコク | 電撃殺虫ラケット、電子タバコ、武器に似た形状のもの | ANA(各国・地域・空港特有の制限があるもの) |
中国 | 玩具の銃、マッチ・ライター | ANA(各国・地域・空港特有の制限があるもの) |
※ 乗り継ぎ便でもNGとなっている品も含む(ココア留学調べ: 2022年度)
乗り継ぎNGの場合もある!?
上記のリストは留学生にプレゼントしてしまいがちなものを集めてみましたが、例えば、おもちゃの手裏剣や銃などをプレゼントされたことにより渡航がスムーズにいかないことも考えられるので注意して頂ければと思います。
特に、留学生の中には直行便ではなく2国、3国を経由して留学先へと向かう学生も沢山いることを少しだけ覚えておいて頂ければと思います。
- 直行便ではない留学生も沢山いる!
- 乗り継ぎ便でNGとなる場合もあるので注意!
乗り継ぎ便でNGになるとか考えていませんでした!
留学生の多くは友人に渡航先の国を告げることはあっても、経由国まで伝えることはないので注意してくださいね!
絶対に食品は送ってはいけない!!
留学生へと贈り物をするときに注意が必要となることについて、なんとなく理解して頂けたところで、続いては具体例を取り上げながらご紹介させていただきたいと思います。
食材のプレゼントは注意!?
最近では、ブロガーさんが『留学生に送りたいプレゼントベスト10!』などとして記事を公開していることが多いですが、そうしたサイトに掲載してあっても送るのは少し待って頂きたいのものNo.1となるのが食材です。
特に、缶詰やビン詰のような食品が掲載されていることを目にする機会がありますが、国によって日本から持ち込むことができる食材とできない食材が大きく違うため、商品のプレゼントはオススメできません。
例えば、「イギリスでは問題なく持参できた食材が、アメリカには持ち込むことができなかったり、逆にアメリカに持ち込むことが可能だった食べ物も、オーストラリアでは禁止になっている!?」といったことも珍しくないため、先にご紹介したように乗継便にも影響が出る可能性が高いです。
世界情勢が大きく変わる場合にも注意!
食材は国により特色が出やすいものになるため、コロナや特別な病原体の発生や戦争、世界政治や環境の変化によって急に持ち込み禁止になってしまうなど、突発的に変更されやすいものになります。
特に、「カンに入っているから大丈夫だろう!」と、缶詰やビン詰、または真空パックされている食材などをプレゼントされる方がいらっしゃいますが、サイズにより機内へと持ち込むことができなかったり(100ml制限)、入国時に厳しくチェックされたりする可能性があるなどトラブルの要因になることもあります。
また、最悪の場合、渡航者が送ったプレゼントによって入国審査で引っかかってしまい、渡航先へと到着後にビザが降りない(却下されてしまう)などのトラブルがあっては元も子もありませんので、よほどの理由がない限りは食料品や飲み物などのプレゼントは避けておいた方が無難です。
- 缶詰・ビン詰・真空パック食材のプレゼントは控えたほうが無難!
世界的な情勢の変化で急に持ち込めないとかもあるんですね!
コロナの封鎖を経験されたかたもいらっしゃると思いますが、ウィルスなどの拡散は初動対応が重要なので、急な変更には注意しておいてください!
シャンプーなどの液状のものは避ける
次に、留学などのプレゼントとして、「リラックス効果のあるアロマやシャンプーや石鹸などを送るのもいいよ!」といった書き込みを見たことがあるかたもきっと多いと思いますが、液状のプレゼントに関しては飛行機内に手荷物として持ち込めない可能性が出てくるため、プレゼントの大きさや渡すタイミングなどを考える必要が生まれてきます。
プレゼントを渡すのは出発数日前?
留学生に対して出発のギリギリにプレゼントを渡そうと考えていらっしゃる方も多いと思いますが、例えば、スーツケースを預けてしまった後で、アロマやシャンプーなど液状のプレゼントを送ってしまうと、出国ゲートの手荷物検査でプレゼントを没収されてしまう可能性があります。
国際線の場合、液体状のものは『20cm×20cmのジッパー付きの透明プラスチック製の袋』にいれることで機内持ち込みが可能になるのですが、100ml(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物は航空機内への持ち込みが禁止されています。
そのため、プレゼントの中身を知らないまま手荷物検査に進んでしまうと、X線検査に引っかかってしまい、飛行機の搭乗を前にしてプレゼントは捨てられてしまうことになります。
せっかく色々と悩んだり考えたりして送ったプレゼントでも、廃棄処分や迷惑なもの扱いされてしまっては元も子もないので、注意して頂ければと思います。
- 液体状のプレゼントを渡航ギリギリに渡すのは避ける!
- スーツケースにいれてチェックインカウンターに預けたら100ml(g)以上の容器でも問題無し!
海外の水質が日本と違うことも?
また、海外では水が強い硬水や軟水だったりして日本とは全く違うことも珍しく無いので、留学生の多くはシャンプーやリンスなどについては現地で自分に合ったものを探して購入するので、品物によっては渡航先で喜ばれることは少ないかも知れません。
また、留学生の多くは、飛行機に搭乗するにあたり重量超過手荷物として超過料金が掛からないように、荷物の量や重さをギリギリまで抑え、お気に入りのシャンプーやアロマなど最小限の物を厳選して渡航準備を行っていることも珍しくないので注意が必要です。
- シャンプーやリンスなどは海外で効果を発揮できない場合もある
- プレゼントの大きさや重さについても注意!
たしかにプレゼントの中身が液状のものだと、「出国の際、大丈夫かな?」ってドキドキしちゃいそうですよね!
留学が初めての海外となるかたも多いので、プレゼントに液体のものは避けておいたほうが良いかもですね!
金属や重いもの・毛皮などは避ける
留学生やワーキングホリデー参加者の多くは「何を持っていこうか?」ということより、荷物を出来る限り軽くするために「何を減らして持っていこうか?」ということで悩んでいます。
最近は見なくなりましたが、送る側が良かれと思って『英和辞典や日本の雑誌や漫画など』をプレゼントとして留学生に送っても、「重量の関係上、こっそり日本に置いてきました・・」と言う寂しい結末を聞くこともありました。
また、重さは軽めでもスーツケースで大きなスペースが必要になるものについても、嫌がられるケースがありますのでご注意ください。
- 重量があるプレゼントは避ける!
- スーツケースのスペースをとる物も避ける!
動物愛護系のデモは多い!
海外は国や地域によって動物愛護に非常に厳しい場合もありますので、海外渡航時にプレゼントとして動物の皮や毛を利用したものを送る際は十分にご注意頂けたらと思います。
留学する国や地域にもよりますが、留学期間中にデモ行進などを目撃するケースは非常に多く、中には過激な運動になっていることも珍しくありません。
そのため、動物の尻尾のキーフォルダーや毛皮などのプレゼントは、留学先で過激派の動物愛護団体などに罵倒されたり、トラブルに巻き込まれたりする危険性がありますので、避けておくほうが無難です。
- 動物の皮や毛などの商品は避ける!
こうして考えてみるとプレゼントするときも貰うときも注意しなくてはいけないことって多いですね!
他にも迷彩柄のズボンやTシャツなども、国や地域によってデリケートな意味を持つケースがあるので注意してくださいね!
実際にどんなプレゼントが留学前にお薦め?
それでは一体、どのようなプレゼントを贈れば良いのでしょう?
実は、留学生にとって喜ばれるものは、とても単純なものなのですが時間がかかるものだったりすることが多いです。
例えば、一緒に撮った写真や思い出の映像などにメッセージを添えてデータとして送ったり、アルバムや手紙を書いたり、小さな写真立てに送っても良いと思います。
渡航中、人によっては英語の勉強や外国語の勉強に必死になっており、日本語を使うことさえ禁止にしようとしている学生を見ることも珍しく無いのですが、そんな時、ふと日本を思い出し、懐かしく思っていただけるようなプレゼントを渡しておくと、辛くなった時に留学生の心を支えることになります。
留学生にとって、こうして追い込まれた時に自分を支えてくれたプレゼントは『一生の宝物』になることも珍しくありません。
また、余談ですが、扇子やお箸などの日本の伝統的なプレゼントについては、既に渡航者がホームステイ先のファミリーのために購入している場合が多々あるので、注意してプレゼントするようにしてくださいね。
海外渡航される方へのプレゼントは一般の方々に対するプレゼントと大きく違いますが、渡航中の目的に合わせて邪魔にならないプレゼントを送るようにすることがポイントになります。