カナダに移民に必要な英語力・資格ってどれくらい?

カナダで永住権取得・移民するに当たり、それ相応の語学力が必要と言うのはイメージしやすいと思いますが、実際に、どれくらいのスコアが必要で、どんな資格が語学力の証明になるか?について、詳しくご存知では無い方もきっと多いはずです。
そこでここでは、カナダで永住権の取得を考えていらっしゃる方のために、「カナダ移民に必要な語学留学」と「語学力の証明できるテスト」についてご紹介してみたいと思います。
カナダの移民に必要な語学テストと言語は?

カナダで移民申請を行う場合、経済クラスの永住権申請のほとんどのカテゴリーに対して語学力テストの結果を提出することになります(経済クラス・家族呼び寄せクラスとは?)。
そこで、カナダ移民局で認められている語学テストは以下になります。英語とフランス語の2カ国語が公用語のカナダでは英語または(及び)フランス語の力が試されます。
英語
- IELTS
- General Training(ジェネラル・トレーニング・モジュール)
- CELPIP
- General(カナダ国内のみで受験可能)
フランス語
- TEF
- リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング
IELTSのカテゴリーについて
日本ではTOEICが有名ですが、世界ではほとんど知られておらず英語力証明テスト(資格)としては「IELTS」は非常に有名で、永住権申請にはこのテストを受ける必要があります。
そんな英語力の証明として世界的に有名なIELTSですが、『アカデミック・モジュール』と『ジェネラル・トレーニング・モジュール』の2種類に分かれており、英語力を測定するための目的がそれぞれ違っています。その目的の違いについては以下の通りです。
アカデミック・モジュール
アカデミック・モジュールは、海外の大学や大学院に入りたい学生が、その英語力の証明として利用するテストで、主にイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの大学や大学院にて採用されています。また、特に医療関係従事者である看護師や医師登録申請をする方や、専門学校レベル以上の資格取得にもIELTSのアカデミック・モジュールの結果が必要になるケースが多いです。
ジェネラル・トレーニング・モジュール
主に英語圏(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド等)にて永住権・移民申請をされる方が英語力の証明として受けるテストです。
移民申請のための試験は、世界中で何処の場所・国で受けてもかまいませんが、語学力証明テストの有効期限は2年間と定められています。
カナダの永住権には英語力がどれくらい必要か?

さて、カナダで永住権を取得するにはIELTSのスコア必要だと分かって頂けたかと思いますが、それではどれくらいのスコアが必要で、その難易度はどれほどのものなのでしょう?もう少し移民に必要な英語力について掘り下げてみたいと思います。
熟練労働者プログラム(Federal Skilled Worker Program)
まず、Federal Skilled Worker Programで申請を行う場合、CLBスコアで7以上の語学力が必要になります。(CLB[Canadian Language Bench Mark]: カナダにて言語能力を示す指標)
「CLBスコア7」とは、一般的に中級レベルの語学力とされていますが、IELTSだと約6点、TOEFLだと約60-78点が該当します(TOEFLは学生のための英語力テストですので永住権を申請することができません)。
日本人移民希望者の場合、「CLBスコア7」の取得は日常会話に困らないくらい英語が話せる方が勉強をして届くレベルになります。
また、「CLBスコア7」をココア留学生の傾向で考えますと、全く英語力が無く高校生の初級レベルの方が留学をされ、1年半以上(多くの場合2年超)、語学学校や専門学校にて真剣に勉強されて届くか届かないか?と言ったレベルになります。
英語圏の大学や大学院に入学できるレベルくらいでもあるので、英語圏の大学や大学院等を卒業された経験のある方であれば、こちらのスコアは特に難しいものではありません。
Federal Skilled Worker Programとは?
カナダ経験クラス(Canadian Experience Class)
Canadian Experience Classについては、事前に以下のNOCに関するページにて「スキルレベル 0・A~D」のグループ分けが確認できますので、職業についてのスキルレベルを事前に把握して頂けますと、必要な英語力スコア(CLBスコア)が分かって良いと思います。
National Occupational Classification(NOC)とは?
- スキルレベル0またはA
- Canadian Language Benchmark「CLBスコア7」が必要
- スキルレベルB
- Canadian Language Benchmark「CLBスコア5」が必要
また、州推薦プログラムは州とプログラムによって求められる語学力が違い、中には語学力が必要とされないプログラムもあります。
そのため、既に企業から仕事のオファーがきているのに語学力に自信の無いと言う方の場合には、移民コンサルタントの腕の見せ所でもありますので、ページ下部のお問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。
IELTSスコアからCLBスコアを計算する!
それでは最後に、IELTSスコアから実際に移民に必要なCLBスコアが取得できているのか?以下の等価表をもとに実際に計算してみましょう。
国際英語テスト(IELTS)ジェネラル・トレーニング・モジュール - 等価表
CLB Level | Reading | Writing | Listening | Speaking |
---|---|---|---|---|
10 | 8.0 | 7.5 | 8.5 | 7.5 |
9 | 7.0 | 7.0 | 8.0 | 7.0 |
8 | 6.5 | 6.5 | 7.5 | 6.5 |
7 | 6.0 | 6.0 | 6.0 | 6.0 |
6 | 5.0 | 5.5 | 5.5 | 5.5 |
5 | 4.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
4 | 3.5 | 4.0 | 4.5 | 4.0 |
CELPIP(2014年4月1日以降) - 等価表
CLB Level | Reading | Writing | Listening | Speaking |
---|---|---|---|---|
10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
9 | 9 | 9 | 9 | 9 |
8 | 8 | 8 | 8 | 8 |
7 | 7 | 7 | 7 | 7 |
6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
※ Canadian English Language Proficiency Index Program(CELPIP: カナダ英語能力試験プログラム)
結果はいかがでしたでしょうか?一般的に2~3年以上の語学留学経験およびワーキングホリデー経験が無い方にとって、上記のスコアは少し厳しいものであったのでは無いでしょうか?
ココア留学では、語学学習からカナダ移民までを視野に入れた留学計画を立てさせて頂きますので、もし、こちらを機会にカナダの永住権取得に興味が御座いましたらココア留学までお気軽にご相談ください。