ホームステイ期間はどれくらいが良い?しなくて良い?

留学生の中から「ホームステイの期間はどれぐらいにしたらよいですか?」と言うご相談をお受けすることがあります。
ホームステイの期間を決定するためにちょっとした知っておいて頂きたいことなどがありますので、ここではそんなホームステイ期間の決定方法について詳しくご紹介させていただきたいと思います。
ホームステイのリアルな現状とは?

まず初めに「そもそもホームステイはしなくてもいいんじゃない?」と考えていらっしゃる皆様のために、簡単なホームステイの現状についてお伝えさせていただきます。
海外のホームステイはすでに商業化されており、近年話題となったエアビーアンドビー(Airbnb)などの民泊にプラスして食事が出てくるようなものになりつつあります。
エアビーアンドビーに食事が付くと、普通のビーアンドビー(B and B)と呼ばれる滞在スタイルになるわけなんですが、以前のように留学先のご家族と共に滞在するような形態はかなり少なくなって、こうした宿泊施設形式に近いホームステイが増えています。
年配のご家庭のホームステイ
そうした中で滞在先の中には、年配の方々がステイ先のホストファミリーとして登録されていらっしゃる機会も増えきています。
特に、日本とは違い海外の離婚率はかなり高いため、例えば、シングルマザーやファーザーのご家庭のお子様たちが成人して結婚するなどして家を出ることになったため、彼らの使っていた部屋を使ってホームステイを始められるケースもあります。
そうしたご家庭の場合には、特に大きな儲けを出そうと考えていらっしゃらないご家庭ばかりなので、ホームステイ費用も安価となっており、留学生との需要と供給が噛み合っているとお考えいただければと思います。
Airbnbは、宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイトである。世界192カ国の33,000の都市で80万以上の宿を提供している。
2008年8月に設立された、 サンフランシスコに本社を置く、非公開会社Airbnb, Inc.により所有、運営されている。
ホームステイ期間はなくてもいい?

さて、ホームステイの現状ついて色々と知っていただいたところで、続いてはホームステイの期間について、「そもそもホームステイはしなくてもいいですか?」と言うご質問に対してご回答させていただきます。
正直いって、ホームステイ期間を楽しむことができるのは留学生やワーキングホリデー全体の約50%位の人で、残りの50%の人はホームステイとの相性は残念ながら悪いです。
最近ではこうしたホームステイの裏事情については、ココア留学のような他の留学会社、それにYouTuberなどのインフルエンサーのみなさんが、幅広く告知していただいているため一般にも広まりつつあります。
そのため、大学を卒業した社会人の皆様であれば、正直言ってホームステイ期間と言うのはゼロでも構わないというのが本音です。留学方法も凄い早さで変わっていますよね!
ホームステイ期間を無くすと逆に高い?
しかしながら、ホームステイ期間をスキップしようとお考えの皆様にとって正に『最悪の情報』というのがあるのですが、それがホームステイをカットすることで滞在費用の大幅アップするというお話です。
10年ほど前であればホームステイによる海外滞在は、一般的な安宿やバックパッカーとしての滞在よりも少し割高となっていたのですが、ここ数年ではホームステイ滞在の方が圧倒的に安くなっています。
と言うのも、海外の家賃はものすごい勢いで高騰しており、主要な留学先の多くでは『日本の東京の家賃を2倍程度』にまで跳ね上がっているためです(※ 海外の部屋は日本より広めなため)。
また、ココア留学では『ホテル滞在やバックパッカー滞在を1週間ほど行っている間に新しい滞在先を探す方法』を10年以上前に公開して大反響を受けましたが、最近ではバックパッカーの1週間滞在と1ヵ月のホームステイ料金がほぼ同じとなってしまうほど、宿泊施設の滞在費用は高くなっています。
そうした要因となっているのは、ホテルやバックパッカーとホームステイ先となる民家の立地の差もあるのですが、やはり「エアビーアンドビーによる影響を受けてホームステイ料金が上がり難くなった」といことも影響しています。
ホームステイをスキップされる方は、是非、費用のご準備だけはよろしくお願いいたします。
世界の家賃比較を比較する!
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
グラフの操作方法
上のグラフで日本の家賃(ピンク)をクリックしてみてください。日本の1ベッドルームの平均家賃と世界の平均家賃を比較することができます!
日本の家賃は世界ランキングで見ると25位になっていますので、世界の主要な留学先の家賃の高さに驚きます!

先に留学に出ている先輩から家賃が高いって聞きました😭

実は、海外の主な留学先の家賃は凄い勢いで上がってます💦例えば、発展の勢いが著しいフィリピンでは、5年で2倍ほどの家賃になっているんですよ😭
国名 | 米ドル | 日本円 | |
---|---|---|---|
1位 | 香港 | $2,258.79 | 248,579円 |
2位 | シンガポール | $2012.35 | 221,459円 |
3位 | スイス | $1488.39 | 163,797円 |
4位 | カタール | $1426.78 | 157,017円 |
5位 | アイスランド | $1414.03 | 155,614円 |
6位 | アイルランド | $1309.38 | 144,097円 |
7位 | アメリカ | $1303.01 | 143,396円 |
8位 | アラブ 首長国連邦 |
$1245.81 | 137,101円 |
9位 | オランダ | $1133.31 | 124,720円 |
10位 | オーストラリア | $1120.67 | 123,329円 |
11位 | ノルウェー | $1113.60 | 122,551円 |
12位 | イスラエル | $1037.26 | 114,150円 |
13位 | ニュージーランド | $983.1 | 108,190円 |
14位 | カナダ | $969.90 | 106,737円 |
15位 | イギリス | $945.47 | 104,048円 |
25位 | 日本 | $781.09 | 85,958円 |
※ 米ドル2019年平均為替レート110.05を採用。
(NUMBEO:2020年度調べ)
ホームステイはやはり短期にすべき?

あまり知られていませんが、10年前は『留学期間=ホームステイ期間』と言うのが当たり前で、「ホームステイを短期間に設定すべきである!」と言うお話を留学業界で真っ先に提示したのがココア留学でしたw
そして、提唱してから10年以上経つ現在でも「ホームステイ期間を短期間にするのがベスト!」と言う見解は変わりません。
特に、短期間のホームステイ期間に設定することで、万が一ホームステイファミリーとの相性が悪かった時にも大きな影響が出にくいですし、最初から「短期間だけの仮住まいだから!」と言う思いでホームステイに入っていくことができるので、万が一、滞在先のホームステイファミリーとの文化や性格の不一致が有ったときにも我慢をする前に滞在期間が終わってしまうので安心です。
未成年のホームステイだけ違う!
ただし未成年の場合には、どうしても法律上ホームステイ滞在が必須となるケースがほとんどですので、こればかりは『未成年の留学生を守るための特別な措置』だとお考えください。
そのため、未成年のホームステイに関するトラブルは非常に多いので、そのクレームに耐えかねて小中学生の留学サポートを取りやめる留学エージェントや学校が増え始めています。
私にはホームステイは合いそうですか?

次に、皆様が「ホームステイに合いそうな性格をしていらっしゃるかどうか?」以下のフローチャートでテストしていただければと思います。
以下は、だんだんと我慢できないような質問になっておりますので、最後まで我慢できた方はホームステイのスペシャリストだとお考え下さい!
私はホームステイが合ってますか?【相性度】
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- Level.1 ワイワイとみんなで過ごすことが好き?【10%】
- ホームステイ先には他にも留学生がいるケースがあります!
-
- Level.2 共有のシャワールーム(お風呂)も平気!【30%】
- 苦手でも慣れるしかないです・・・!
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- Level.3 苦手な食事はホストに伝えることができる!【50%】
- 苦手な食事でも無理して食べていたら、その生活が続きます・・
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- Level.4 言葉が分からなくても耐えられる?【60%】
- 周りが何を言っているか分からない部屋に一緒にいられる!
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- Level.5 部屋に入られることも耐えられる?【100%】
- 欧米では部屋にいるときもドアを開けておく文化があります・・
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- Level.6 ファミリーの喧嘩に巻き込まれる【120%】
- 家族によってはファミリーの喧嘩やトラブルに巻き込まれることも・・
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- Step.7 ファミリーから人生相談を受けても平気【200%】
- ホームステイマスターの称号が得られます!
ホームステイ期間はどれくらいが良い?しなくて良い?まとめ

さて、ここではホームステイの期間について、過去と現在、そして現状と対策についてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?
面白いことにホームステイの滞在先のご家族と言うのは、世界中どこの地域を切りとっても最も多いのがアジア系のご家庭になります。
留学生の中には白人家庭のホームステイをイメージしていらっしゃる方も少なくないため、そのギャップに驚かれる方もいらっしゃいます。
しかしながら、そういった考え方は完全にSDGsが提唱する『持続的社会』に反するもので、完全な人種差別に当たることをここにいらっしゃる皆様には覚えておいていただければと思います。
どうしても日本は島国ですので、言葉や肌の色そして目の色で人を判断しがちですが、それは完全な差別行為となりますので海外ではほんとにご注意ください。
そして、1人でも多くの皆様に素敵なホームステイの思い出を、人種差別を超えた留学の思い出とともに日本へと持ち帰っていただければと思います。