留学全般

コロナでも倒産しない留学エージェントの特徴とは?

時折、留学生から「大変失礼な質問だと思うのですがココア留学は倒産する可能性はありませんか?」と言うご質問をお受けすることがあります。

「もちろん、そう簡単に潰れる事はありませんよ!」と言うご回答させていただくのですが、ここではコロナで影響受けた留学エージェントと、倒産しない留学エージェントの特徴をご紹介させていただきたいと思います。

なかなか他では聞けないお話だと思いますので、よかったら最後までお付き合いいただければと思います。

留学エージェントは倒産しやすい?

皆様もご存知の通り、コロナにより日本国内だけではなく世界中の留学事業及び留学エージェントに甚大な被害が発生しております。

ここにいらっしゃるほとんどの皆様にとって、海外関連の仕事がダメージを受けている事は説明する必要は無いかと思いますが、例えば、航空関係・インバウンド事業関係・外国人人材関係など、海外が絡む事業は全てが大変なことになっています。

そうした中で、当然のことながら留学会社にも少なからずとも影響があるわけですが、実は、その影響は他の事業以上に危機的な状況となっていることを知らない方もきっと多いはずです。

留学会社には政府支援がない

留学会社がコロナにより大きな影響受けている最大の要因として、日本政府からの支援が全くないことが挙げられます。

日本政府は、特に飲食業や国内の旅行関係または医療関係等の特定の業種に関して支援を行いましたが、留学エージェントのような教育関係の事業に関しては特別な支援は一切と言ってよいほどの小額のみしか行いませんでした。

そのため、国内にある留学エージェントのほとんどは、事業規模を小さくしたり、スタッフの解雇もしくは事実上の倒産と言うルートを歩むことになりました。

会社の規模と海外の留学会社

そうした中で、最も大きな影響を受けた留学関係の会社の特徴の1としてお話しなくてはいけないのは『大規模な留学会社』についてです。

特に、日本の留学と言えば春休みや夏休みを用いた海外への短期留学が主軸であったことから、コロナの影響でその全てがキャンセルになったことを考えますと、どれほどのマイナスが会社に発生したのか想像すらできません。

また、大きな留学エージェントの中には、日本国内だけではなく海外にもオフィスやスタッフを雇用していた会社もありましたが、その多くは一時的な解雇もしくは恒久的な解雇を行うことになったり、海外事業からの撤退を行うことになりました。

他にも、日本国内外で所有していたオフィスの多くを手放すことになった留学会社は、同時にスタッフの解雇が必須となってしまったため、転職先を見つけることができない留学カウンセラーがあふれ、ココア留学の採用募集には数百人規模の応募が殺到するほどにも酷い状況となりました。

海外の留学会社は稼働してる?

次に、海外の留学会社はどのような状況になったかと言いますと、実は、ホームページはそのまま掲載されているものの活動の実態がなくなってしまったところも少なくありません。

と言うのも、海外の留学エージェントの多くは海外の会社であることから、その特徴として日本の留学会社のように万が一の蓄えを持っていないケースが多く、どうしても政府支援に頼らずには運営することができないためです(万が一、海外で日本の留学エージェントのように支援がなかった場合、そのほとんどの留学会社は倒産していた可能性さえあるほどです)。

しかし、政府の支援を受けるためには通常の運営を行うことができないため、日本語のホームページでは運営しているように見えても、実際には、オフィスには誰もいない、もしくはオフィスは解約済みということもあります。

危機感に薄い海外企業

イギリスやオーストラリア、それにカナダといった海外の企業は、国民性もありどうしても危機意識に乏しい運営を行っていることが多いため、コロナの影響受け多くの企業や学校が一気に倒産することになりました。

世界的な倒産が過疎した状況で世界の経営者に「危機感がありますか?」と聞くと、「景気が悪くなったら全員解雇してしまい、また1から始めたら良い」という話を聞く機会も少なくありません。

海外の企業は日本の企業のように雇用を守ったり長く存続させることには、あまり強い関心を持っていないことも多いので、留学生の皆様は注意して利用して頂く必要があります。

留学・ワーホリのエージェント選び

留学会社やワーキングホリデーのサポート会社を選ぶときに、どのようなことを意識すれば良いのか?その基礎知識を皆様にご案内させて頂きます。

留学・ワーホリのエージェント選びに必要な基礎知識

難易度が上がる留学に現場が悲鳴

そうした中で、留学会社内部からも悲鳴が上がるようになり始めました。

と言うのは、コロナにより世界各国の留学や渡航状況が日に日に変化するため、留学カウンセラーの勉強時間は右肩上りに上昇しており、正直、毎日0時を過ぎるまで勉強をしているカウンセラーも少なくありません。

しかしその一方で、留学生はコロナから受けるストレスも小さくはなく、そのストレスの矛先が留学会社や留学カウンセラーに向くこともあり、世界中どこの留学エージェント・カウンセラーに連絡をしてみても「辛い」の一言しか返ってこない時さえありました。

また、通常時の留学ではほとんど聞くことがなかった、ビザに関するトラブルも多発しており、ビザを担当する移民コンサルタントや弁護士の方にも信じられないようなクレーム連絡が入っているとのことです。

留学会社の需要が急上昇

ただ、留学会社には暗いニュースばかりでは無く、今後、留学会社の需要がうなぎ登りに上昇していくことが予想されており、「多くの会社が倒産を免れるのでは?」という状況があります。

と言うのも、今現在留学のサポートを行っている留学会社は、正直言って、「血の涙を流しながら・・」ともいえるような状況での留学サポートをこなしていますが、その状況を言い換えると『留学が個人で手配しようと言うレベルを完全に超えてしまっている』ということを指します。

そのため、ココア留学には留学相談が例年以上に多く集まり始めており、2020年度の留学を諦めた方や、2021年度の就職活動を諦めた大学生、または会社を解雇された社会人など、2年分の留学希望者が慌てて留学を手配しようとしている状況が続いております。

海外の学校もエージェントに依存

留学手配の困難は留学生にだけでなく海外の学校へも飛び火をしており、当然のことながら世界各国から集まる留学生に対して国別での個別案内を行うことができないことから、留学エージェントの提携とサポートを求める傾向が日増しに強くなってきており、ココア留学の場合には、毎週、少なくとも2~3校は世界中のどこかの学校からオファーが届いている状況となっています(学校の留学生へのサポートも限界を超えています)。

また、留学・教育関係の最新のニュースによりますと、今後、学校と留学エージェントの関係はより強くなっていき、留学生のサポートを留学前(留学会社がケア)・留学中(学校がケア)・留学後(再び留学会社がケア)という形が確立されていくことになるとのことです。

エージェント選びのヒント

留学エージェントで失敗した・・と思われないために、エージェント選びのヒントになる5つのヒントをご覧ください。

留学エージェント選びを失敗しないための5つのヒント

コロナに強い留学会社のチェック

さてこれまで留学会社と留学事業について詳しくご説明させていただきましたが、続いてはコロナに強い留学会社かどうかチェックしていただけるようなものをご用意させていただきました。

もしお時間が許されるようでしたら以下のフローチャートをご覧ください。

留学会社の安全度チェック

  1. Step.1 広告宣伝費を使いすぎていないか?
    留学会社が行き過ぎた広告や宣伝を出していると注意が必要。実は、大量に広告を出せるほど留学エージェントの収入は多くないはずです。
  2. Step.2 ホームページやSNSの更新があるか?
    営業停止した留学エージェントはホームページの更新やSNSが止まります。もしSNSが止まっていたらレッドシグナルです。
  3. Step.3 返事が24時間以内に返ってくるか?
    経営が不健全になると返事が一気に遅くなります。
  4. Step.4 Google提供の会社評判は?
    コロナ時の留学会社の対応状況が分かります。
  5. Step.5 笑顔で話しているか?
    最も大きいのは留学カウンセラーが笑顔で話しているか?です。ノルマ達成ができていないカウンセラーが続出しているので注意が必要です。

コロナでも倒産しない留学エージェントの特徴とは?まとめ

今回は、留学エージェントについて詳しくお話をさせていただきましたが、皆様の留学に参考になるものはございましたでしょうか?

コロナ前の留学会社は、留学生を集めるだけでよかったのですが、コロナ後の留学会社は、その情報量と知識、それに留学に関する細かなサポートが必要になりました。

現在の状況を見ておりますと、短期留学を経験しただけの留学カウンセラーや海外の大学を卒業しただけのアドバイザーでは、全く太刀打ちできる情報量ではないため『留学のサポート困難』が多発することが考えられます。

倒産する留学会社もチラホラ出てくるかと思いますが、是非、少しでも多くの知識を持った留学カウンセラーさんを見つけて、留学のサポートを受けていただければと思います。

どうしても一国だけの偏った知識を持っただけのカウンセラーさんですと、コロナのように特殊な状況下では第二案が立てられずに、身動きが取れなくなってしまうことも考えられますので。

こんな長いお話に最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。