オーストラリアのワーホリが年齢上限35歳へ変更!他国比較!
オーストラリアのワーキングホリデーについての年齢変更が見送られておりますが、永住権申請についてもかなり厳しくなってしまいました。2020年に行われるTSSビザの変更による影響からワーキングホリデーに関しても更に厳しくなることが予想されています。
オーストラリアの永住権に関わるTSSビザの変更について!
オーストラリアワーホリの35歳案が白紙へ
オーストラリアのワーキングホリデーの年齢について2017年から何年も掛けて様々な議論や憶測を呼びましたが、残念ながら35歳への引き上げは行われておりません。
また年齢上限のアップに関する状況はさらに悪くなる一方で、2019度よりワーキングホリデーの最大期間が3年へ変更となったことで、今後の35歳以上への引き上げは絶望的な状況となりました。
オーストラリアの2020年ワーホリ状況
- ワーキングホリデーの取得年齢は30歳まで(31歳の誕生日まで申請可能)
- 最初のワーホリ時にファーム(農場)で3ヵ月以上の就労をするとセカンドワーホリの取得が可能
- セカンドワーホリ時にファーム(農場)で3ヵ月以上の就労をするとサードワーホリの習得が可能
また、学生ビザの取得に対して英文による取得理由に関する提出が義務付けられたり、永住権申請に関しての難易度が大幅に引き上げられるなどしていることから、オーストラリア政府の今後の方向性としては「海外から将来の永住許可の対象とならないファーム労働者(農場勤務者)の確保」と言う動きで進むことが考えられます。
つまり、オーストラリア人以外の国からやってくる若い人材に、農場などのブラックと言われる労働に勤務させる一方で、老後のケアなどの責任は負いたく無いため、3年間もの間オーストラリアでファーム労働者として勤務したとしても永住権には全く繋がらないと言うものになっています。
そのため、これまで何年もオーストラリアで学生ビザなどを取得しながら永住権を目指していた人たちが、30歳半ばになって一斉に帰国、もしくはカナダなどの違う国へと永住権を求めて留学に出始めています。
2018年度から今後の流れを考えて「オーストラリアでは調理師で永住権取得の取得できる!」と他の会社などで言われて留学に出ようとしている人たちへ注意喚起を行っておりましたが、2020年現在は法改正が進み、永住権は既にかなり厳しい状況になっているのでご注意ください。
オーストラリアのワーホリ延長と山火事について
2019~2020年度にかけて起こったオーストラリアの山火事について、オーストラリアの東海岸側では甚大な被害が出ましたが、ワーキングホリデー参加者がその復旧作業に従事した場合、滞在期間を半年間伸ばすことが可能にすると言う発表が行われています。
ワーキングホリデービザ保有者が2年目以降のビザ延長手続きの際に地方部における特定の仕事として、山火事の被害を受けた地域でのボランティア活動も対象となりました。
これまでのファームによる88日労働と同様に山火事に関するボランティアも含まれますが、あくまでボランティアですので賃金が出ないケースも含まれているので注意して労働に当たるようにしてください。
2017年からは豪ワーホリ上限は35歳へ
【追記: 2018-11-06】
2018年11月5日、オーストラリア首相であるスコット・モリソン首相より、「2019年7月1日よりカナダ人とアイルランド人を対象にオーストラリアのワーキングホリデー対象年齢を引き上げする」と言う発表が行われました。
残念ながら日本人は対象外となっておりますのでご注意ください。なお、以下は、その他の変更点です。
- 手続きが容易になる(ワーホリ参加者への影響大)
- 6ヵ月の雇用期間から12ヵ月の雇用期間が可能になる(ワーホリ参加者への影響小)
- 季節労働をセカンドワーホリ中に6ヵ月行うと、更に1年ワーホリが可能になる。3年滞在可能に。(ワーホリ参加者への影響大)
※ やはり母国語が英語圏の国を対象にしたワーホリ年齢の引き上げになっておりますので、日本人が対象になるには時間が掛かりそうです。
【追記: 2017-07-05】
2017年1月1日より35歳へと年齢が引き上げられ施行されると予想されていたオーストラリアのワーキングホリデービザですが、移民局より引き上げには「もう少し時間が掛かる」とのアナウンスが行われております。
なお、移民局サイトでは『The current age of eligibility (18 to 30) will remain in place for the time being.(現在のオーストラリアのワーキングホリデー適格年齢である(18歳から30歳)は、当面は維持されます。)』と言う表現にて報告が行われました。
こちらのページでは2016年度後半にオーストラリア現地メディアにて発表されていた情報が付与されておりますが、情報が入り次第、ココア留学では追ってオーストラリアのワーキングホリデー情報の更新をさせて頂きます。
※ 以下の記事は2016年後半時点のものになりますが、引き上げが行われ次第に追記および修正を致します
オーストラリアのワーキングホリデービザの年齢上限がなんと35歳まで引き上げられました。各国が18~30歳を対象としているワーキングホリデーの年齢制限ですが、35歳へと変更されたことで、これまで海外での仕事を諦めていた人にもチャンスが訪れました。
2017年度の発表
これまで18歳~30歳まで対象としていたオーストラリアのワーキングホリデービザですが、「2017年よりワーキングホリデービザ対象年齢を18歳~35歳とする」と、公式的にアナウンスが行われました。
この年齢制限枠の変更は、これまでオーストラリアのワーキングホリデーが年間所得が$18,200以下は無税とされていましたが、2017年以降は、1ドルの収入で有っても19%の所得税の課税対象となることから、ワーキングホリデー参加者の大幅な減少が示唆されておりました。
オーストラリアのワーキングホリデーが増税!!【2017年1月確定】
そのため現地の農家や観光業者から政府に対して大きな批判が集まっていましたが、今回、税制の変更と共に発表された年齢上限の引き上げにより、これまで海外で働くことを諦めていたワーキングホリデー参加者にとって非常に大きな朗報となりました。
特に、カナダのワーキングホリデーは年々人気を集め9月にも枠が無くなっていた中で、オーストラリアのワーキングホリデー参加者が年々減少傾向にあり、オーストラリアのタスマニア州の労働者不足は深刻な問題となりつつあっただけに、今後のワーキングホリデーの形が大きく変化してきそうです。
また、年齢上限引き上げと同時に、同一雇用者の下では半年しか働けないと言う規定を「条件を満たせば同一雇用者の下でも1年間働ける」と変更されたため、就業期間中により深いスキルを身に付けることができるようにもなりました。
世界のワーキングホリデー年齢上限は?
ワーキングホリデービザは、世界中何処の国でも取得可能なものでは無く、ワーキングホリデー制度に参加している国同士のみで可能となっている特殊なビザになります。
例えば、アメリカではワーキングホリデービザの取得ができない訳ですが、取得できる国でも、実は、今回のオーストラリアが35歳へと上限年齢を引き上げたように、それぞれ違った参加対象年齢が設けられております。
カナダ | ニュージーランド | イギリス | アイルランド | フランス | ドイツ | 韓国 | 台湾 | 香港 | オーストラリア |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
18~30歳 | 18~35歳 |
上記を見て頂ければ、今回のオーストラリアがワーキングホリデービザの対象年齢を引き上げたことが、どれほど大きいか分かって頂けるのでは無いでしょうか?
また、これまで30歳前後のワーキングホリデー渡航について「ギリホリ(年齢制限ギリギリのワーキングホリデー)」と呼ばれ、どうしても急ぐ必要がありましたが、年齢制限が引き上げられたことを受け、今後は、30歳の留学者がカナダでのワーキングホリデー1年間を経験した後で、オーストラリアで2年間のワーキングホリデーを体験するなど大幅にチャンスが広がることになります。
「海外で何かに挑戦してみたい!」と言う、30歳からの夢にも、今回の制度改正は大きな影響を持ちます。
オーストラリアのワーホリビザ取得条件
実は、オーストラリアワーキングホリデービザ(サブクラス 417)が、発給される条件は年齢制限以外にも幾つか条件があります。合わせて以下の条件もご確認ください。
- ワーキングホリデービザ申請対象国の、有効なパスポートを保持していること
- ビザ申請時に18歳以上35歳以下であること
- 人物審査及び健康診断の条件を満たしていること
- オーストラリア滞在中、十分に生活の出来る資金を所持していること(およそ豪5,000ドル)
- オーストラリア滞在中、扶養家族である子供が同行しないこと
- オーストラリアの価値観を尊重し、オーストラリアの法律を順守すること
30歳以上からの留学・ワーホリの注意
今回の制度改正を受け、既に数多くのご相談をココア留学ではお受けしておりますが、30歳以上の方のワーキングホリデーには細心の注意が必要になります。
それは、30歳を超えてから仕事を辞めてオーストラリアへワーキングホリデーに出てしまいますと、当然のことながら、これまで日本で培ってこられたキャリアを、そこで1度整理する必要があります。
特に、英語力不足の方の場合、日本では高いスキルをお持ちでも海外では全く使えないと言う状況になりやすく、結局、日本料理店や工場の作業員、または清掃員として本来の能力を活かせず、厳しい生活を余儀なくされるケースも珍しくありません。
せっかく人生の転機と考えてワーキングホリデーに出たにもかかわらず、帰国後にも”キャリアに穴”を空けてしまっては意味がありません。そのため、ココア留学からは、出国前段階からワーキングホリデーに対してしっかりと準備・計画を立てられることを強く推奨させて頂きます。
また、ワーキングホリデーの準備段階から、サポートやカウンセリングが必要な場合には、留学生と共に計画を考え、オリジナルの留学プランを作るココア留学にご相談ください。
ワーキングホリデーは無理ですが、カナダなどで特別な職業訓練性ビザを利用して、カナダでインターンシップを経験する留学をお作りすることができます。お仕事のジャンルも幅広いので、ご希望のかたこちらもお気軽にお問合せください。