コロナの影響でワーホリできない!そんな時どうする?
「私はワーキングホリデーできますか?」というご相談が例年以上に増えています。
言うまでもなく昨今のコロナの影響が出ているわけですが、今までワーホリを検討されていた方は是非こちらをお読みいただけたらと思います。
ワーキングホリデー、今どうなってる?
「ワーホリをしてみたい!」と思った時に、皆さん全員に必ず必要になるのが『ビザ』になります。
昨年までは、カナダやオーストラリアなどのワーホリビザは「申請さえすれば取得できる」というふうに思われていたこともあり、海外で生活してみたい!働いてみたい!という方がまず選択肢として考えるのがワーホリだったのではないでしょうか?
実際、弊社のような留学エージェントにも、ものすごい数のワーキングホリデー相談がきていましたから・・・。
では現在ビザの発給がどのようになっているか?と言いますと、どの国でもコロナの影響を強く受けているため、今までとは全く違う状況になってきていることを皆さんご存知でしたでしょうか。
実は2020年夏の現在、残念ながら各国のワーホリビザは全く発給されていない状況になっています。
国によっては、「ワーホリビザのプロセスに50週間以上かかる」と現地のビザ局から公式に発表されているところもあるほどです。
50週間というと「ここから1年ぐらいはワーホリビザを出しませんよ」という意味合いになってくるのですが、この50週というのも目安であり確定ではありませんので、これからワーホリビザを取得しようと思っていた方にとっては大打撃となっていたりします。
さらに、現在すでにワーホリビザを持ってる方にとっても大きな影響が出ており、各国の政府の判断により入国に厳しい制限がかかっているため「ビザがあっても渡航できない」という状況になっているのです。。
現地はどんな状況?
ワーホリしたい!という方の多くは「海外で仕事をしたい」「アルバイトで生活費を稼ぎたい」というふうに考えていらっしゃったかと思いますが、では現在海外ではどのような状況になっているでしょうか?
仕事に関して、実は日本と海外で大きく違う点があったりします。それが『失業率』です。
例えば会社員として働いている場合、日本で仕事を辞めるときは基本的に自己都合の退職となりますよね?自己都合というのは、転職をする、引っ越しをするなどの理由で自ら会社を退職することです。
ただ、海外の場合は『解雇』という文化がありますので、自分は仕事を辞めたくないと思っていても解雇によって働き続けられなくなることがあります。
その為、海外にはコロナの影響で仕事を失った方が大勢いらっしゃって失業率がかなり上がっており、現地の人ですら仕事を失っていたりするんですね。
そんな中ですので、留学生あるいは既にワーホリで入国していた方々にとっては仕事を得られるだけでも幸いなことで、仕事を選ぶことが難しい状況であることをこちらでお伝えしておきます。
「ワーホリって海外でアルバイトしてるだけでしょ?」なんて言われていたのも、もう過去の話になってしまいますね!
今この状況において「海外でアルバイトをできる人」というのは、ほんの一握りの優秀な人材になりつつあります。
ワーホリ待ってる人、今なにしてる?
じゃあ現在ワーホリで海外に行くことができない中で、今まで「ワーホリに行こう!」と思っていた方たちは現在どんなふうに過ごしていらっしゃるのでしょうか?
学生さんの場合は日本の学校に在籍されているので、そのまま日本の学校に通い続けていらっしゃったりします。
しかし社会人の場合ですと、実はすでに仕事を辞めてしまっている人が圧倒的に多かったりします。
なぜなら、元々の予定ではすでに海外にいるはずだった為に、あらかじめ計画的に仕事を退職されてしまっているからです。。
そして、お仕事を辞めてステイホームしながら「もしかしたらワーホリ行けるかもしれない・・」という期待をもって、コロナが落ち着くのを待っていらっしゃったりします。
ワーホリを待つってどういうこと?
社会人で仕事を辞めている方だけでなく、高校・大学を卒業してからワーホリに行こうと思っていた方等にとっても、今はワーホリが再開されるのを待つ時間になっています。
ただ、この「ワーホリを待つ期間」にはちょっと注意が必要になります。
というのも、学生でもなくお仕事もしていない期間というのは、皆さんの人生にとって『プランク期間』という形になるんですね。
ブランク期間というのは、例えば就職活動で履歴書を書く時に空白になってしまう期間であったり、自分の成長が止まりやすい期間だったりもします。
そんな時、もし在宅で働くスキルがある方や、クラウドソーシングなどで個人で仕事を受けたりできる方であればどうでしょうか?
そうして自分で仕事をしてスキルや経験を伸ばしながら、日本でワーホリ再開を待つことも十分にできたりしますよね。
あるいは、この時間を活かして資格取得をして、海外での生活や将来の日本での就職活動に活かせるようにすることもできます。
ただ、たくさんの方から「ワーホリに行けない」という悩みをお聞きする中で、こういった在宅ワークや資格取得の勉強などに自ら挑戦されている方はあまりお見受けしなかったりします。
やはり、ずっと行きたかった憧れのワーホリができなくなったことが本当にショックで、なかなか自分から動けずに「とにかく待ちたい!」というお気持ちになってしまうんですよね。
ワーホリビザは、まだ出ない!
ここで、ワーホリの再開を待っている方が忘れてはいけない、とっても重要なことがあります。
それは、ワーホリビザの発給・ワーホリでの海外渡航の再開には、まだまだ長く時間がかかる可能性があるということです。
せっかく「海外に行こう!」と決めたのに、いつまで待てばいいか分からない中、当てもなくブランク期間を過ごし続けることは皆さんにとって辛い時間のはずです。
これから数ヵ月、半年、1年・・・と時間が経った時、自分を振り返って「あれ?わたし今まで何もしてない・・・?」と思ってしまったら悲しいですもんね。。
ちょっと厳しいお話ですが、皆さんも「ただじっと待っているだけではマズイかも」ということにお気付きになられたと思います。
もしこちらに、いま日本で働いていて「将来ワーホリに行こうかな」とお考えになっている方がいらっしゃいましたら、まずは今のお仕事をキープしてください!
そして、この記事を最後までお読みいただきますと、より良い形で将来のプランニングができるようになります。
ワーホリビザがいつ出るか分からないんですね!このまま待つのはつらいかも。。
そうですよね!ただ待つのではなく、何らかのアクションを今後起こしておくことが大切です♪
ワーホリはそもそも難易度が高い!?
さて、今まで「ワーホリに行こう!」と思っていらっしゃった方にお聞きしたいのですが、ワーホリで海外に行けたとしたら現地で何をする予定でしたか?
実は、ほとんどの方が「ワーホリでアルバイトした後に日本で就活します!」と仰っていたり、中には「ワーホリで現地企業で働きたいです!」と仰る方もいたりします。
海外経験を活かして外資系企業で働いたり、現地で英語環境の中でバリバリ働けたりしたら・・・やっぱりかっこいいですよね!
ただ・・・皆さんのそうした理想を叶えるためにはワーホリはものすごくレベルの高いルートであり、留学よりも圧倒的に難易度の高いものになってきてしまいます。
「え!なんでワーホリが難しいの?」と思われた方のために、ポイントを3つに絞ってご説明していきますね。
理由①英語力が伸びない
まず1つ目のポイントは、ワーホリで英語力が伸ばせるかどうか?です。
ワーホリに行く方の多くは「海外に行けば英語を話せるようになるはず!」という期待をこめて海外に行かれるのですが、実はこれがとっても難しいお話になります。
なぜかというと、英語が苦手な方が海外でアルバイトを探そうと思ったら、もう99%と言ってもいいくらい『日本語環境』の職場で働くことになるからです。
あるいはディッシュウォッシャー(お皿洗い)のように、そもそも人と話すことがないようなお仕事もあったりします。
英語が苦手な方に英語を使うお仕事を任せることは難しいですもんね?なのでほとんどの日本人ワーホリがジャパニーズレストランで働いています。
そうなると、必然的に日本語環境に身を置くことになるので・・・帰国する時にどうなっているか、皆さんにもご想像できるかと思います。
海外にいたのにほとんど英語力が伸びず、日本で就活するためにTOEICなどを受けてみてもなかなかスコアが取れない・・・という状況になっているわけです。
理由②ワーホリで社会人スキルを伸ばせるような仕事に就きにくい
2つ目のポイントは、ワーホリで社会人スキルを伸ばせるか?です。
海外に行ってから日本で就職をするのであれば、やはり社会人として働くスキルが必要になってきます。
そうなると、海外に滞在している間に何をするか?がとても重要になってきますが、ではもし将来「世界を飛び回るITプログラマーになりたい!」と思ったらワーホリで何を経験したら良いのでしょうか。
例えば「英語環境で働く!」と思っても英語が苦手な方だと難しく、「IT企業に入る!」と思っても元々スキルを持っていないとチャンスが得られません。
なので、やっぱりジャパニーズレストランでアルバイト・・・というコースになるわけです。
もし、将来飲食店で働きたい方や調理師になりたい方であれば、海外の飲食店で働くということは日本では得られない経験をすることができる貴重な環境ですよね!
でもITプログラマーになりたいのであれば、そのためのルートを作って海外に行くことが大切になってきます。
これがITでなくても、例えばビジネスマンになりたい!看護師になりたい!CAになりたい!など、他の仕事の場合でも同じことだったりします。
理由③ちょっとした海外経験だと、そもそも就活に活かせない・・・。
そして3つ目のポイントは、就活に活かせる海外経験とはどういうものか?です。
ワーホリは、それこそ昨年までは「ワーホリビザさえ取得できれば誰でもできること」とされていました。今となっては羨ましいお話ですよね・・・!
そんな中、例えばワーホリで「外国人の友達を作って異文化交流する!」という経験をしてきたとしたら、その経験をどうやって仕事や就職活動に活かしたら良いでしょうか。
日本に帰国してから就活中に周りの人を見渡してみれば、海外でインターンをしてきた人、ローカルの企業やお店で現地のネイティブに囲まれて働いていた人、留学で特別なスキルを身についてきた人などがたくさんいます。
そういった海外で何かを成し遂げてきた留学生たちが就活のライバルになったときに、あなた自身も自分の個性として打ち出せるものが必要になってきますよね。
社会人の場合、海外留学やワーホリに行く際に『成果』として求められるものがやはり大きくなってきます。
そして学生さんの場合も、特に大学や専門学校を卒業してから海外に行かれる方は、日本に帰国したときに新卒ではなくなることをどうかお忘れなく!!
じゃあ今やるべきことって?
「こんなはずじゃなかった、コロナさえなければ今頃はもう海外にいたのに・・・」そんな方が今こちらにいらっしゃると思います。
でも、生徒のキャリア形成なども考えながら留学プランニングをしている弊社のような留学会社から見ますと、むしろその計画のまま海外に行かなくて良かったかも?という方も結構いらっしゃったりします。
ワーホリをしたい!とお考えになってる方のほとんどは、もともとワーホリ以外の選択肢をあまりご存知ないケースがとても多いですから!
本来であれば、海外へ留学・ワーホリするということは無限と言ってもいいほどの可能性が待っているにもかかわらず、なんとなくでワーホリの一択に絞ってしまっているんですね。
でも今までこの記事でお伝えしてきたとおり、そもそもワーホリの経験を将来に活かすということ自体が相当困難な戦いになるので、ここで一度立ち止まって真剣に考えてみて頂けたらと思います。
海外に行けなくて悔しい思いをされている皆さん、今の状況は皆さんにとって、自分に合った形で海外に行くための方向転換ができるチャンスです!
今、皆さんにできること
そこで、「海外に絶対に行くんだ!」と心に決めている方に今後必要になることは、ワーホリでの入国は難しいという大前提でのプランの組み直しです。
さらに真っ先に考えていただきたいのが「なんで海外に行こうと思ったんだっけ?」という根幹の部分です。
今の自分を変えたい!と思っている方もいるでしょうし、将来就職したい!グローバルな環境で働いてみたい!という方もいらっしゃいますよね。
大学や専門学校を卒業される方であれば、今年の就活はうまく行かなかったから海外で実力をつけてリベンジしたい!という方も大勢いらっしゃるはずです。
今の時代、YouTubeやインスタグラム、ブログなどで海外から情報発信をしている日本人の方もたくさんいらっしゃるので、そういった先輩方に憧れていたのかもしれませんね?
そんなふうに自分の気持ちを掘り探っていくうちに、本当の目的であったり他の選択肢も見えてくるはずです。
「目的なんて思いつかないですよ?」という方でも、逆に「これだけはやりたくない!」というものはあったりするので、そこから可能性を探っていくこともできます。
そうして見つけた自分の道で、きちんと勉強して経験値を積んでいき、スキルアップのステップをしっかりと踏んでいくことが皆さんの輝く将来につながっていきます!
コロナの影響でワーホリできない!そんな時どうする?まとめ
英語を話せるようになりたい、海外で働いてみたい・・・そういった目標に合わせて一からプランニングしてみましょう!
ワーホリビザが出ない状況で他にどんな選択肢があるか、今お世話になっている留学エージェントときちんと話し合ってみてください。
このままワーホリビザが出るのを待っていると、ただ時間だけが過ぎていき、ブランク期間がどんどん長くなっていってしまいます。
そういった状況に自分を追い込んでしまうと、将来の就職活動や進学などが今よりも更に難しくなっていくことは、もうお分かりいただけるかと思います。
留学でも仕事でもスキルアップでも、動く人はもう既に動き始めていらっしゃいますので・・・。
もし「海外に行きたいけどどうすればいいか分からない・・・」「自分に合うプランって何だろう?」という方がいらっしゃいましたら、いつでもココア留学にご相談ください!
コロナの影響を受ける前から、ココア留学では普段から生徒さんそれぞれにマッチした留学プランを一からしっかりとお作りしています。
そして一人で悩まずに、これから皆さん一人一人が「これだ!」という新しい自分の道を見つけられることを願っています。