小学生が留学する際に知っておきたい年齢との関係?
15年ほど前までは留学と言えば『大学生留学』と言うほど大学生の留学が主流でしたが、ここ5年ほどで政府の後押しを受け高校生の海外留学が人気を集めるようになりました。
しかし最近では、中学生・高校生を通り過ぎてしまい小学生の海外留学が、圧倒的な人気となっている事について皆様はご存知でしょうか?
そこでここでは、お父様お母様が最も悩む『小学生の留学と年齢の関係』について詳しく案内させていただきたいと思いますので、お子様の留学効果を少しでも大きくするためにも、もしよろしければ最後までお付き合いいただければ幸いです。
小学生留学の3つのスタイル分け!
小学生のお子様を持っていらっしゃる皆様にとって、あっという間に成長していく我が子の姿に驚いていらっしゃる方も少なくないと思います。
それもそのはず小学生は大人の我々とは違って、毎日が覚えることの連続となる生活を送っており、砂漠に水を注ぎ込むように知識をどんどん吸収していくためです。
「そんな時期に子供たちに海外留学を経験させることができるとしたら、一体どれほどの効果があるのか?」我が子ながらついつい期待してしまう気持ちになってしまいますよね?
そこでまず皆さんに、小学生の留学期間が以下のような3つのスタイルに分かれることを知っておいていただければと思います。
小学生留学の3つのスタイル
- 小学1~2年生: 群衆型のプレイ留学スタイル
- 小学3~4年生: 少数型のトーク留学スタイル
- 小学5~6年生: 課題取り組み方のQ&A留学スタイル
上記の3つのスタイルについて知っていただけたところで、これら3つのスタイルについて詳しくご紹介してみたいと思います(※ 上記のスタイルはクリックして頂ければ該当箇所までジャンプすることができます)。
小学生の3つの留学スタイルとは?
さて、先ほど小学生の留学について学年に応じて3つのスタイル分けが行われることについてご説明させていただきましたが、ついては個別のスタイルについてご紹介させていただきたいと思います。
小学1~2年生 群衆型のプレイ留学スタイル
小学1~2年生は、正直言ってしまえば、留学に出ているだけでも周りの同級生のお父様お母様から驚かれるような年齢になります。
そのため留学に取り入れるべきは、全ての留学に対して共通の『まずは無事に帰ってくること』からクリアしていくことが、子供たちにとっての最高の留学経験になります。
例えば、世界中から集まった子供たちと一緒になって、夏休みの合宿経験をするだけでも、親元を離れた2~4週間もの期間を体験したことがない子供たちにとっては、天地がひっくり返るような大きな体験になります。
そのためグループの中に入ってみて、その中で自分の居場所を確保して、現地の生活に慣れることが目標になります。
小学3~4年生 少数型のトーク留学スタイル
次に小学3~4年生位になってくると、生活に慣れると同時に、少しプラスして海外の先生達と会話をしながら、簡単な遊びを通じて英語を伸ばしていく年齢になります。
実は、小学生留学の中でも初めて留学経験をする年齢としては、海外慣れすると言う意味では最も理想的な年齢となります。
と言いますのも小学5~6年生になってしまうと、早い子はすでに思春期が始まってしまうため、どんなに親が留学に行かせたいと思っても子供がNOと言ってしまうことがあるためです。
小学5~6年生 課題取り組み方のQ&A留学スタイル
そして小学5~6年生の留学についてですが、お父様お母様にとっては、日に日にしっかりしてきた我が子を見て「海外留学にいかせてあげても大丈夫かな!」と思うことができる年齢になります。
留学のスタイルとしては、学校の授業などを取り入れ、英語の勉強をしながら自分の苦手な分野に取り組んでみたり、または得意分野を伸ばすなどの留学に対する課題設定をすると効果的な年齢になります。
しかしながら、年齢的にはどうしても「夏休みには友達と遊びたい!」と親の思いとは正反対に向かってしまう反抗期や思春期に入っている子たちが多くいるため、海外に対してネガティブな印象を持っている子たちは絶対に留学に出ようとしない年齢になっていると思っておいてください。
思春期・反抗期はいつから?
※ グラフをクリックすると詳細が絞り込めます
グラフの操作方法
上のグラフでは、水色で中学生・高校生で反抗期や思春期に入った子達の割合を示しています。グラフの中の小学5年生の反抗期(ピンクの四角)をクリックしてみてください!
お父様お母様が想像していらっしゃるより、反抗期や思春期に入っている子達は多いでしょうか?それとも少ないでしょうか?
学年 | 割合(%) | |
---|---|---|
小学5年生 | 男子 | 50.7 |
女子 | 54.2 | |
中学2年生 | 男子 | 64.1 |
女子 | 65.0 | |
高校2年生 | 男子 | 64.7 |
女子 | 62.4 |
※ もう小学5年生になると親の言うことは聞きません。
(文部科学省:2014年度調べ)
ポイントは子供たちの海外への憧れ!
海外留学に行く小学生の話を聞いていると、全ての子供たちが多かれ少なかれ必ず親からの影響受け海外への憧れを持っていることがわかります。
特に小学5~6年生以上になると、親から受けた影響が目に見えてわかるようになり、例えば日ごろから、友達同士で海外についての話をしている子供たちは喜んで海外留学へと出かけて行きます。
一方で、親が海外について否定的な考えを持っていたり、逆に全く考えもなく留学や海外に関する知識もなかった場合は、子供たちもまた海外への憧れが薄かったり英語への興味もまた感じられなかったりします。
そのため、ここにいらっしゃるお父様お母様は海外や留学に興味を持っていらっしゃるため大丈夫なのですが、お子様が普段一緒に遊んでいる友達のご家族は、全く海外や英語に興味を持っていないかもしれません。
そうしたご家族の場合には、積極的にこちらの記事を送っていただいたり、友達の家族ぐるみで海外が身近な存在にあることを、子供たちに感じていただけるような環境を作っていただければと思います。
そういった環境を作って頂かない限りは小学校5~6年生くらいになってしまうと、もう親がどんなに留学を薦めても子供たちの心には響いてこなくなってしまいますので・・。
小学校の低学年は留学に行けない?
実は、近年のモンスターペアレント問題やモンスタークレーマーによる影響を受け、大手留学会社は次々と小学生の留学を取りやめる意向を示し始めています。
それもそのはず、一夏のうちに何百人、何千人も海外留学へと子供たちを送っていると、そのうちに必ず紛れているモンスターペアレントには気づくことはなかなか難しいためです。
モンスターペアレント問題により、学校の先生でもノイローゼになってやめてしまうことも珍しくないのですから、「留学会社やサポートスタッフに対してどれほどのクレームを行うか?」については少し想像してみただけでも恐ろしいですよね・・。
そのため小学1~2年生の海外留学を引き受けてくれる会社や学校は年々減ってきていると思っておいて頂ければと思います。
また、以下には、全ての小学生たちが留学へと飛び立つ機会を失わないように、小学生のための留学相談までの理想のスケジューリングを作ってみましたので、お子様の事故や怪我などの防止のためにもスケジューリングは、是非、留学相談前にご覧ください。
理想的な小学生の留学相談スケジュール
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- Step.1 留学について調べる【留学6~8ヵ月前】
- 相談前に留学に関してある程度のイメージを広げていきます
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- Step.2 留学計画を立てる【留学6~8ヵ月前】
- 『語学の計画』や『留学の動機付け』を行います
(※ 小学生の場合、夏休みの留学に集中するため早めに準備をしていきます)
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- Step.3 留学相談スタート【留学6~8ヵ月前】
- 留学相談をスタートさせてスタイル合わせて作っていきます
(※ 先にご案内した3つのスタイルに合わせて留学をお作りします)
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- Step.4 学校の申し込みを行う【留学6~7ヵ月前】
- 学校に願書・入学申し込みを行い入学証明を受ける
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- Step.5 ビザ手配をスタートさせる【留学4~6ヵ月前】
- 観光ビザになることが多いですがビザを手配し完了させます
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- Step.6 航空券・荷物の準備をする【留学4~6ヵ月前】
- 夏の航空券の値上がり前に手配することで費用も節約ができます
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- Step.7 その他の準備をカウンセラーと一緒に!【留学1ヵ月前】
- 例えば、渡航前に英語力を伸ばすために塾に通うなど留学カウンセラーに相談してもOKです!
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- Step.8 荷物をパッキングして出発!
- 荷物の最終チェックをして留学に出発します!
留学に必要・便利な持ち物リスト【2024年版】【印刷可】
小学生が留学する際に知っておきたい年齢との関係?まとめ
今回は小学生の留学と年齢について詳しく案内させていただきましたが、皆様のお子様はどの年齢とどのスタイルの留学にマッチしていますでしょうか?
こうして見ていただけると、「小学生の留学って本当に奥が深いんだなぁ」や「留学をサポートする方は本当に大変そう!」と、言うサポート現場の大変さについても感じていただけてましたら幸いです。
特に夏休みになると、海外の学校スタッフたちは、毎日の子供たちの世話に追われバタバタと倒れ始め、中にはそのまま病院に直行してしまうスタッフもいるほどです。
こちらにいらっしゃる皆様には、子供たちに留学経験をさせるためにこんなに多くの人たちが汗水流して頑張っているんだと言うことを少しだけわかっていただければと思います。
そして、年齢関係なく小学生皆さん全員に、何年先になっても留学が提供できるような環境が整っていることを願わずにはいられません。
最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。