僕は将来、政治家になるんだ!!大学生のイギリス留学体験談
『きっと日本でも、僕を受け入れてくれる。』
政治家を目指す大学生、喜一くんのイギリス留学インタビューをお届けします!
「留学に行く前と比べて、すごく生きやすくなりました。」イギリスから帰国した後、そう伝えてくれた喜一くん。留学先でどんなことがあってそう思ったのか?そもそも何故、留学先を決意したのか・・?
以下より喜一くんの留学ストーリーをご覧下さい。
留学前のできごと ~留学のきっかけは?~
喜一くんの留学ストーリー・旅立ち!
Q.日本では何をしていたの?留学のきっかけは?
A.元々日本では大学生で、経済とか金融とかキャリアについて学んでました。
でも一時期、精神的なものから体調を崩しちゃって、学校にあんまり足が向かない時期があって・・。日々同じことの繰り返しをしてる事とか・・色んな事に悩んでたときがあったんです。
でも、多分それがきっかけで海外に行こうかなって思ったんですよね。
言ってしまえば刺激を求めて海外に行ったみたいなところがあって、『留学に行けば何か変わるかな?』みたいな。そんなすごい甘い考えで行きたいなと思い始めましたね。
Q.そこからすぐ留学計画を始めたの?
A.いや、その後すぐに今回のイギリス留学を決断したわけじゃなくて、初めに少しだけ海外に行って慣れておこう!と思って、友達と海外旅行に行ったのと、春休みにインドネシアに海外研修に行きました。
Q.インドネシアの海外研修について教えて!
A.日本ユースリーダー協会っていう協会の『海外研修制度』があって、それを使って1週間ほどインドネシアにいけるプログラムです。
現地大学の日本語学科の学生が付いてくれて、現地を案内してくれました。
Q.もう一度留学に行こうと思ったきっかけは?
A.そのインドネシアでの海外研修がまさにきっかけになったんだと思います。
そもそも、元々は「日本人なのになんで英語なんてやらなきゃいけないの?」「ずっと日本に居ればいいじゃん!」とかって思ってたんですけど、海外に行ったら行ったでめちゃめちゃ楽しいじゃん!って思って(笑)
ごはんもマズイって聞いたけどめっちゃ美味しいし、インドネシア人の穏やかな性格とかが僕の性格とマッチしてるのもあったりで、そういう意味では「日本よりもしかして生きやすいんじゃないかな?」とか・・。
それに加えて、インドネシアの人ってみんな英語できるんですよ!しかも、英語だけじゃなくてそれ以外の国の言葉とかもみんな少し喋れたり・・。
なので、インドネシア研修で、英語の焦りと同世代に対する焦りと、海外良いなぁっていう気持ちが明確に生まれて、じゃあ「留学しました!」って形だけでも言えるようになっておこう!って思って、今回のイギリス留学を決意しました。
Q.留学への出発までの気持ちは?
A.不安しかなかったですね。
楽しみで言ったら・・僕が行く時がちょうど首相が変わった後だったり、EU離脱とかもあったりで、結構イギリスの政治がゴチャゴチャしてる時だったので、そういう意味ではその時にイギリスに行けるっていうワクワクはありましたね。
あとは、観光をひたすらしてやろう!って言うのがあって、テレビに映ってるイギリスを「俺ここ行ったことあるよ!」って言えるようになろうっていうはあって(笑)
そういう面でではワクワクもありましたね。でもやっぱり、英語が喋れない事とか治安に対しての心配はあったので、8割ぐらいは不安だったと思います。
Q.留学のために何かやっていたことはある?
A.中学校の英語を最初からやり直しました。
最初の簡単なところはマスターしておかないと、あっちに行っても意味のない時間を過ごしちゃうだろうなと思って、そこはやりましたね。
現地のことをたくさん教えて!
喜一くんの留学ストーリー・留学中のできごと!
Q.出発当日はどうだった?
A.タイでトランジットだったんですけど、結構広い空港で、綺麗だなぁとかトムヤムクンの匂いがするなぁとか思いながら、空港でまずトムヤムクン食べました。
けどその時は東南アジアの空港だったこともあって、あんまりまだ実感が無かったですね。空港にも機内にもアジアの人が多かったので。
でも、そこからイギリスに行く便で、機内に乗ってる人がアジアの人からヨーロッパの人に変わった瞬間、「あ、違う。いよいよだ・・!!!」みたいな留学への実感とワクワクをそこで感じました。
それで、機内で寝てた時に隣に座ってたおばあちゃんが「なんか飲む?」って声をかけてくれたんですけど、その時テンパっちゃって・・うまく言葉を返せなかったんです・・。
でも「これじゃダメだ!」と思ってそこから積極的に話すようにしました。
『ここから英語しか話さないのに、今こんなことでテンパってどうすんだ!』って思って、そこでスイッチ切り替わりましたね!
そこからは「日本で何勉強してるの?」とか、機内食で何食べたいとか何飲みたいとか、何ジュースが好きとか。 あとは、オーストラリアのおばあちゃんだったんですけど、家族の話もしてくれて、自分の家族の話もしてって感じでしたね。
そのおばあちゃんのおかげで少し緊張がほぐれて安心できましたね。
Q.ロンドンでの思い出を教えて!
A.世界一観光客が多い国って聞いてたとおり、すごい観光がしやすい国だなと思ったので、そこはすごく楽しかったですね。
観光施設の料金は結構高かったんですけど、1つ1つが大きくて充実してました。
あとは、お酒とか物価が高いんですけど、でもビールの一杯がすごい大きかったです!晴れてる日は昼間から外で飲んでたり、自分の家で飲んでたりとかして「ホントにこの国の人はビールが好きなんだな~」って思いましたね。自分もお酒好きなので友達と一緒に飲みに行ったりして楽しかったです。
ただ、都会から少し外れた所だとアジア人とか黒人に対する『人種差別』はまだ少し残っていて・・。特別気にすることも無かったんですけど、悪い意味ではちょっと印象に残ってるかなって感じですね。
もちろん日本人に対して好印象を持ってくれる人も多くて、お寿司屋さんに行った時とか「どうやって食べるの?」って隣の席から言われたり、笑顔で接してくれる人もたくさんいました。
バスの運転手さんとかもすごい優しかったですよ!どこで降りれば良いとかを、いちいち停めてアナウンスしてくれて「ここで降りな」って言ってくれたりとか、すごく優しかったですね。
Q.イギリスに行って良かったと思うところは?
A.アメリカに行った事がないので分からないですけど、イギリスだけでも世界の中心というか・・すごく大きな国だなっていうのは思いましたね。
東京みたいなビジネスの感じも凄くするし、でも建物は歴史があっておしゃれな感じだし、アートとかもすごく最先端な感じもあったり・・
最先端もあるし歴史もあるし、いろんな人種が居て多様性もすごく感じられて、面白い街だなって思いました。
あとは、とにかく全部がオシャレだなって思いました!
服装とかも、ビジネス街だとすごくカッチリしたスーツなのに日本の丸の内とは全く違って、個性のある・ちょっと遊んでるけどでも格好良くてカッチリしたスーツだったり。
他にも、街にアート作品がたくさんあったり、街中で演奏してる人とかマジックやってる人とか、すごく個性的な服装の人とかがいっぱい居て、、ロンドンってホントにオシャレなんだなって思いましたね。
Q.街並みはどんな感じだった?
A.古いレンガ造りで『ヨーロッパ!』って感じのオシャレな家もあれば、中心地に行くとアートなビルだったり、新しい建物もあって・・芸術的なものをすごく感じられましたね。
自分自身が将来、地元の町で市長になろうと思ってるので、街づくりっていう観点ですごく参考にできる事がたくさんあって、イギリスに行けて良かったなって思います。
Q.留学先で悩んだことはある?
A.一番仲が良かったフランス人の友達と喧嘩しちゃったことですね。
博物館に行った時に、クジラの展示の所で「俺知ってるぜ、日本人はクジラとかイルカを食べるんだろ?」みたいに言われて、「別に全員が食べる訳じゃないし、調査捕鯨の範囲内でやってるからそれはどこの国も一緒だよ」って言ったら、
「それは嘘だ、俺は調べたんだ。テレビでやってたんだ」って言われて、「いやだから、そうじゃなくて!」 ・・みたいな感じでちょっと言い合っちゃって・・。
いつもは毎日「明日何時のバスに乗るよ~」ってメッセージが言ってたんですけど、それも無くて・・。
『あぁ、せっかくできた友達なのにこんなことで喧嘩しちゃった・・。』って悩みましたね。
Q.その後、仲直りはできた?
A.はい、できましたよ。“仲直り”みたいなのは特別なかったですけど、自然と普通に戻りましたね。
良い意味でドライな感じでサラッと終わって、一緒に飲みに行って仲直り!みたいな。(笑)引きずらない感じがすごく居心地良かったなっていうのは思いましたね。
Q.学校はどうだった?
A.授業の進め方が日本とは全然違かったです。
「日本だと教科書開いてください。じゃあここやってください。」とかで先生が一方的に板書をしてとか、何か先生が発音したものをみんなで発音する、みたいな感じじゃないですか?
でもロンドンでは「これ分かる人!」「はーい!」みたいな感じで、話がバンバン進んでいくんですよ!だから、最初は「え?早くない?みんな凄くない?」って勢いに押されてましたね。
基本的に先生との会話がメインなので、板書とか自分でこれをやるみたいなのも無く・・
言ってしまえば、できない子はちょっと遅れていっちゃうみたいな所はあったんですけど、逆に出来る子はどんどんどんどん前に行って、先生が話してる途中でも答えを言っちゃう事もありましたよ。(笑)
すごく英語が飛び交うような環境だったので、英語の学習としてみればこっちの方が良いのかなって思いましたね。
Q.そのスタイルの授業にはついていけた?
A.周りはどんどん話してましたけど、僕は最初の方は全然ついていけなかったですね。
でも不思議なのが・・間違っても恥ずかしいっていう表情がみんな全く無いし、全問合ってる訳でもないし・・それなのに、みんな自信満々にとにかく話すんですよ!!(笑)その結果、友達は上のクラスに上がっていったりしてて・・。
なので1週間目を終えたあたりから、「このままじゃダメなのは分かってるし、もう気にしないで自分も喋っちゃおう!」って思って、僕もめちゃめちゃ発言するようしたんです。
そしたら授業がどんどん楽しくなっていって・・。上のクラスに行っていいよって言われたりもして、そこからやっとついていけるようになりましたね!
今考えれば、全員知らない人たちだし恥ずかしがる意味はないんですけど、でも初めは恥ずかしがっちゃって・・。
でもそれをなくせばすごく楽しかったです!発言して間違っても全然いいじゃん!って思えるようになりましたね。
留学を終えた今の想い
喜一くんの留学ストーリー・帰国後の今!
Q.留学に行く前と比べて変わったと思う事は?
A.積極的になったのと、「外国だったらこうじゃん」みたいな良い意味での開き直りができるようになったことですね。
留学前は色々あって学校に行くことが乗り気にならなくて、ちょっと落ち込んでたと言うか、気が滅入ってたんですけど・・。でも、「外国で受け入れられるんだから、きっと日本でも僕を受け入れてくれる人がいるんだ。」って思えるようになりました。
自分で開示したり、自分でそういう環境を作ればすごく居心地良いんだなって思えるようになって、自己肯定感も上がりましたね。
なので、留学に行く前と比べて、すごく生きやすくなりました。
あとは、実際に自分が現地を知ってるっていうのもあって、ニュースの見方が変わりましたね。
先生に話す時も、「僕のホストマザーはこういう風に言ってました。けど自分はこういう風に考えます。」とか「街並みはこうで、こんな造りになってました。」とかも言えるようになったので、自分の目で実際に見たものとして、日本と他国の比較ができるっていうのはすごく良かったですね。
Q.留学をして良かったと思う?
A.めちゃめちゃ思いますね。
ロンドン中心地に行けたっていうのも自分の中ではすごく大きくて、英語の能力よりも他の事の方が収穫が多かったなって思いますね。
喧嘩できるくらい大切な友達、日本人じゃない友達ができたことだったり・・色んな多様性に気づけたことだったり・・そういったことは確実に留学をしないと得られないものなので、してよかったなと思いますね。
他の国だったり勉強漬けの学校だったら気づけなかっただろうなぁって思う事がたくさんあるので、そう思うと、あの学校で、あの街で、あの期間に留学して良かったなって思います。
みんなへのアドバイス!
喜一くんの留学ストーリー・これから・・
Q.留学に行くか悩んでいる人に伝えたい事は?
A.留学に行ける環境なら絶対に行った方が良いって事は伝えたいです。
金銭的に行けないとか介護しないといけないとか、色んな理由で行けない子がいると思うんですけど・・もし行ける環境があるなら、そういう子達も居るからこそ、行ってほしいなって思います。
あとは例えば行けない理由にしても、金銭的な場合だったら「バイトしてお金貯めよう」「奨学金借りよう」「短期間にしてみよう」「国を変えてみよう」とか、手段はたくさんあると思うので・・。
行くか行かないかだったら、そこで迷うよりは行く前提で準備しちゃう。
準備した後に「あ、やっぱ無理だ」っていう風に気づく方がプロセスとしては正しいのかなって思いますね。
僕の周りにも「行こうかな」って悩んでる友達もすごく沢山いるんですよ。
でも、どうしようかなって悩んでるうちに大学4年生になっちゃって、就活に入っちゃって・・じゃあ今年の夏かな?って言ってたらコロナで行けなくなっちゃったって言ってて・・。
なので、そうならないためにも、まずは行かないっていう選択肢を捨てて『行く前提』で準備を進めちゃうのが良いのかなって思います。
Q.留学に行く人へのアドバイス!
A.自分が留学に行く国をひたすら調べることですね。
事前に国民性を分かっておけば会話の仕方も変わってくると思うし、その国を調べたりニュースを見ておいたりすると、ホストマザーとの会話に困らなかったりするので良いと思います。
あとお土産は多めに持っていくと、ホストファミリーだけじゃなくて学校の友達にも配れるので、友達作りのきっかけになったりしますよ。
Q.最後に、これからの意気込みをどうぞ!
A.これからは地元の衆議院の先生のところで秘書をしながら政治を学んで、市議会議員として立候補して、将来的には市長とか都議会議員になりたいなと思ってます。
そういった中で、例えば外国にアイデンティティを持ってる人とか色んな差別とかに対して、片方の言い分だけで政治を動かすのはすごく危険だと思ってるので、その部分に自分の留学経験を生かして、イギリスで学んだことを活用していきたいと思ってます!
なので、両方の気持ちを図れるような、色んな多様性を理解できるような政治家になれるように、これからも頑張ります!
喜一くんの留学インタビューまとめ
皆さま、喜一くんの留学インタビューいかがだったでしょうか?
もし、今何かに悩んでいる方が居たとしたら、喜一くんのように自ら新しい環境を作ってみると良いかもしれませんね。
毎日同じ環境で、同じ人々に囲まれて、同じ日常を過ごしていると、知らず知らずのうちに視野が狭くなったり息苦しくなってしまうことも、きっとあると思います。
そんな方はぜひ、新しい目線を取り入れて、少しだけ見方を変えてみてください。
そうすればきっと、新たな考えや別の道も見えてくるはずです。
その方法が「転職」なのか「転居」なのかそれとも「留学」なのか・・。皆さんぜひ、新しい道に進む勇気を持ってみてくださいね。
そして、喜一くんのおっしゃる通り、『行ける環境があるのなら絶対に行った方が良い。どうしても行けない子達も居るからこそ、行ってほしい。』
本当にその通りです。
自分にいつ何が起きるか分からない。そんな状況の中で、もしも今少しでも留学に行きたい気持ちがあるのなら、喜一くんのおっしゃる通り、まずは行くための準備を始めていきましょう!
改めて喜一くん、素敵な留学インタビューをありがとうございました。
イギリスでの留学経験を活かして、ぜひ沢山の方々の気持ちを図れるような、多様性を理解できるような、素晴らしい政治家になってください!そして日本を良い方向へと引っ張っていってください!!
これからもココア留学一同、喜一くんの活躍を応援しております。