カナダでフランス語を学ぶ!?モントリオール留学!
モントリオールで"プロムナード"留学…!?
今回は、日本の大学で「言語学」を専攻していた繁くんの留学インタビューをお届けいたします。
カナダ・モントリオールにてフランス語を学んでいた繁くんに、言語や海外に興味を持ったきっかけ・現地でのできごと・学校生活について・これから留学される方へのアドバイス、さらには、「モントリオールはどんな人にオススメか?」等、たくさんお伺いしてまいりました!
“プロムナード”とは一体どういう意味なのか…!?早速以下より、繁くんの留学ストーリーをご覧下さい。
留学前のできごと ~留学のきっかけは?~
繁くんの留学ストーリー・旅立ち!
Q.もともと日本では何をしていたんですか?
A.日本では大学生で、言語学っていう学問をしていました。その中でもヨーロッパの言語の方を専門にやろうかなと思って、フランス語を学んでいました。
Q.言語学に興味を持ったきっかけはなんですか?
A.逆に他に興味があることが無くて…。英語とかフランス語みたいに『外国語』を学ぶっていうことや、その違いを楽しんだり、似ている所を探したりするのが好きだったんです。
自分は文系の学部なので、1年生の頃に心理学とか歴史とかも受けるんですけど、その中で言語学を受けてみた時に「これが一番、自分に向いてるかもな」って思って、それでやる事にしましたね。
Q.海外に興味を持ったきっかけは?
A.僕が小学校5年生の時に、ロシア人のマキシムっていう男の子が近所に引っ越してきて、その子と一緒によく遊んでたんです。
だけど、お互いぜんぜん英語も喋れず…意思疎通が全く取れてなかったんですよ。(笑)でも、それなのに何故かすっごく楽しかったんですよね。
そのときに「もっと知らない世界があるんだなぁ」って思って、その頃からちょっと意識し出したんだと思います。
挙動というか振る舞いというか…日本人に無い物があるんですよ、オーバーだったり雰囲気だったり。それが面白いなって思って、日本以外のことももっと知りたい!って思ったんです。
それが、海外に興味を持った一番初めのきっかけですね。
Q.何故、留学をしようと思ったの?
A.さっき話したマキシムとの出会いからずっと海外に興味持ってて、他にやりたいことがなかったんです。
でも世界一周とか海外に行くっていう憧れは変わらなくて、その頃から留学に行くっていうのはもう決めてましたね。
なので、小さい頃からずっと留学のためにお年玉とかをお小遣い集めてました(笑)
Q.今回の留学計画を教えて!
A.大学3年生を休学して1年間留学に行くことにしました。目的は、もちろん語学もあるんですけど、異文化体験も重視してました。
日本と違う文化を肌で感じてみたくて・・現地人になりたかったですね!やっぱり旅行と留学って違うじゃないですか。旅行だと観光地しか行かないですけど、スーパーに通ったりとか地下鉄乗りこなせるようになったりとかそういった現地で実際に暮らすっていう生活を体験しながら、いろいろな価値観を学びたいなって思ってました。
Q.出発まではどんな気持ちだった?
A.出発まではワクワクしてましたね。楽しみで仕方無かったです!留学することが夢だったんですよ、ずっと。今からしてみればもう夢が1つ叶ってしまったけど、当時からしたら早く行きたい!死ぬ前に行きたい!みたいな感じで(笑)
でも本当に、いつ何が起こるかわからないじゃないですか。いつ死ぬかも分からないですし…
実際今コロナがあって留学ができていない人もいるわけですし、行ける時に行けて良かったなっていうのはすごくありますね。
Q.留学のために何かやっていたことはある?
A.ココアさんに頼りっきりで準備したので、特に何も…(笑)気が向いたときにフランス語の単語とか覚えてとか、そういう勉強くらいですね。
今思えば日本の事とか世界の事についてもうちょっと色々勉強して行けばよかったなぁって思いますけど、大学もバイトもあったので資金集めぐらいしかしてなかったです。
現地のことをたくさん教えて!
繁くんの留学ストーリー・留学中のできごと!
Q.実際に留学に行ってどうでしたか?
A.すごく色んな事があって、ほんとに楽しかったです!でも、さっき言ったみたいに旅行とは全然違くて、楽しいだけじゃなくて辛いこともキツイこともありましたけど、それも含めて全部がすごい良い経験で・・結果、すごく楽しかったなって思います!
あとは発見も多かったです。育ってきた文化もそれぞれのバックグラウンドも違うし、向こうは宗教もあるので。
Q.印象深い思い出はありますか?
A.ホームステイ先にルーマニアの人が居たんですけど、その人とフランス語じゃないんですけど英語で「言語学」について熱く語り合った事がすごく印象深い思い出ですね。
ルーマニアのこの文法はどうだ!とか日本語に未来形はないぞ!とかそういう話をずっとしてました(笑)
英語って時制で過去と現在と未来があるじゃないですか。けど日本語って現在と未来が一緒になっちゃってるんですよね。未来っていう概念はあるんですけど、文法上の形態として未来形っていうのは無いんですよ。
でも僕たち日本人はそれが当たり前なので、そういうことをあまり意識してないじゃないですか。だから僕も言語学を習いだして分かった事なんですけど、そういうのも他の言語と比べてみると分ったりするんで、ルーマニア人と語り合えたのは楽しかったですね!
Q.カナダに行って良かったところは?①
A.多国籍なところが良かったなって思います。
スペイン語やポルトガル語にも触れる機会が多くて、言語を学んでる僕にとってはすごく良かった点ですね!学校にスペイン人が多かったので、スペイン語も友達に教えてもらいました!
Q.カナダに行って良かったところは?②
A.あと良かったことはカナダの大自然ですね!
入学して3週間後ぐらいに、モンモランシーの滝っていうケベック州にある滝を見に行ったんですけど、その時すごく寒くてめちゃくちゃ雪が積もってて…足場のない所を掻きわけて、埋もれながら進んで・・ようやく滝を見た!!って、感じだったんです。
それが本当に感動してですね…。久しぶりにこういう感情に襲われたなって思って、その瞬間でカナダを一気に好きになりましたね。
ほかにも、王道ですけどナイアガラの滝もレベルが違う大きさで凄く良かったですし、モン・トランブランっていう紅葉の山々が見えるすごくきれいなところもあって、それは絶景でしたね!!カナダの自然は最高です!(笑)
Q.学校はどうでしたか?
A.僕はミーラという学校に通っていたのですが、学校は本当にいっつも賑わってますよ!(笑)毎週金曜に学校でパーティをしてたり、みんなでピザを食べたり、いつもワイワイしてましたね!
だから、落ち着いて勉強したい人からしたら「そんなんいいから静かにしてくれ」ってなるかもしれないですけど・・(笑)それが良い人からしたらTHE・海外!って感じの、陽気で楽しい学校だと思います!イベント事が好きですね、ハロウィンとか。
あとは、フランス語だけじゃなくて言語学的にもかなりの収穫がありましたね!ミーラは本当に多国籍で、中国人とか韓国人が少し、あとはヨーロッパとかアメリカ大陸の方、南米の人が多かったです。
その中でも仲良くなったのは、アイスランド、エクアドル、ベネズエラ、ブラジル、メキシコの友達ですね。本当にたくさんの国の友達ができて良かったですし、今でもみんなと連絡をとってます!
Q.クラスはどうでしたか?
A.僕はフランス語のクラスを取ってたんですが、先生がすごく良い人でした!!
その僕の大好きだった先生は、僕の求める質問に全部答えてくれて…。例えば、「フランスのフランス語と、ケベック(カナダ)のフランス語ってどう違うの?」とか、そういう事を色々聞くからめんどくさい生徒だったと思うんですけど(笑)
でも、それでもちゃんと全部のクエスチョンにしっかりと答えてくれて、本当に良い先生でした。
Q.授業内容はどんな感じ?
A.その時のクラスによって様々ですけど、一番印象的だったのは「ペットを飼う事についてどう思うか?」というディスカッションですかね。
やっぱりカナダは日本よりも進んでるなと思うところが多かったですね、動物愛護だったり環境問題だったり…。
あとは、性差別問題でLGBTの方が自分たちのプライドを訴えるっていう運動もあって、その日はちゃんと交通整理されて、街の銀行とか携帯会社とか、色んな会社のスタッフが皆でTシャツとか作って、そういう問題を訴える運動してましたね。
モントリオールってどんなところ!?
繁くんの留学ストーリー・モントリオール編!
Q.モントリオールはどんなところでしたか?
A.モントリオールは英語とフランスの2つの言語があるので、やっぱり多国籍でしたね。
地域によってどっちの言語を使うかが違ったり、建物も地域ごとにガラッと変わったりします。街の雰囲気はすごくオシャレで、ヨーロッパの街並みのような感じですね。
Q.モントリオールは良いところは?①
A.生活コストがすっごく安いんです!!なので、留学に行く方には本当に、めちゃくちゃオススメです!(笑)
同じカナダでもバンクーバーとかトロントとか他の所に比べると圧倒的に安いですし、むしろ日本で生活するよりも安いんじゃないか?って気がしますね。
もちろん日本の場所とかにもよると思いますけど、僕の場合だと家賃が、電気・ガス・水道・Wifiとか全部込で4万円ぐらいでしたよ。 なので、『留学費用を抑えたい!』とか『オシャレなところに住みたい!』って人にはモントリール、めちゃくちゃ良いと思います!
Q.モントリオールは良いところは?②
A.あと、モントリールの良かったところは、車も自転車も無くても、生活に困らないところですね! 地下鉄には学生カードで乗り放題です。
あとは、治安が良いところも安心ですよね。僕、ニューヨークで怖いお兄さんに絡まれたことがあったんですよ。(笑)しかもたった1週間しか行ってないのに絡まれて・・怖いなーって。(笑)でもモントリオールは1年居ても全く絡まれないです!(笑)
Q.モントリオールは良いところは?③
A.あと、オシャレなカフェも多いですね!僕はコーヒー飲まないのであんまり行かなかったですけど(笑)でも美味しい食べ物はありました!
僕がオススメなのは、Schwartz's(シュワルツ)っていうお店の、スモークミートっていう燻製したホロホロお肉のサンドウィッチです!有名人も行くようなお店らしいんですけど、それがすっっごい美味しかったですね。
親とか友達がモントリールに来てくれた時に連れて行ったら、みんな美味しいねって言ってくれました!なのでモントリールに行ったらこれは絶対に食べたほうが良いです!!(笑)
留学を終えた今の想い
繁くんの留学ストーリー・帰国後の今!
Q.留学に行く前と今の自分を比べて変わったと思う事はありますか?
A.めちゃめちゃ本を読むようになりましたね。
カナダの学校では、「移民についてどう思う?」とか「環境問題について」とかを、授業でディスカッションすることが多かったんです。
そういったときに、今まで触れてこなかった初めて聞く意見がいっぱい出てきて…。そこで『考え方ってこんなにも違うんだ』っていう事に気づいたんですよ。
今まで知らなかった新しい価値観にたくさん触れられて、でもやっぱり、自分なりの意見もあって…そういった中で、今起こっている事をちゃんと知っておかないといけないなと思ったんです。それでいっぱい本を読むようになりました。
Q.留学に行くか悩んでいる方へ伝えたいことは?
A.僕は若いうちに行けてよかったなって思うんです。
やっぱり早い方がその後の人生に活かしやすいじゃないですか。なので、留学に行くなら早い方がいいよ!とは伝えたいですね。
あとは、僕くらいの歳って留学のちょうどいいタイミングかもしれないなって思いましたね。若すぎると物心がついていなくて、逆に色んな事に気が向かないかも知れないなと思って…。
僕の場合は大学生で、当時色んな迷いがあって、色んなことを考え出したタイミングだったので、結果もっと色んな観点から考えられるようになって、たくさん吸収して帰って来れたなって思います。
なので、ある程度関心がある歳になってから留学するっていうのは良いかも知れないですね。
Q.これから渡航する留学生へ伝えたい事はありますか?
A.まずは、留学中はとにかく全力でエンジョイしてください!ってことですね(笑)その中で、留学できていることに感謝するのも忘れずに。
その一方で、留学中だけ楽しかったら良いっていう事でもなくて、人生はずっと続いていくので、少しずつその後の事も考えながら過ごすこと。
そして、日本では経験できないような事をたくさんして欲しいなって思います!
Q.自分の留学にタイトルを付けるなら何ですか?
A.ちょっとオシャレに…『プロムナード』ですね!(笑)プロムナードっていうはフランス語で、日本語で言うとお散歩です。
お散歩・・?ってなると思うんですけど…その理由として、僕はこまちちゃん(同じ学校の留学生)みたいに「チアリーディングをする!」っていうコレって決まった目標は特に無かったんです。
やりたい事はもちろん沢山ありましたけど、僕のやりたかった事って抽象的だったんですよね。技術の習得とかじゃなくて、異文化交流を通しての考えとか…そういった、答えの無いものだったりしたんです。
そういう意味で、目標に向かって頑張って突き進むっていうよりは、考えながらたくさん歩き回った感じがあったんですよね。
なので、僕の留学のタイトルは「プロムナード」です。長い道のりの中で、思わぬ出会いがあって、すごく良いお散歩になりました!(笑)
Q.これからの意気込みをどうぞ
A.留学中に良い出会いがあったおかげで、言語学っていう学問にちゃんと向き合ってみようって思ったんです。
4年生なったら就活しないといけないので、今のうちに論文をたくさ読んでいっぱい研究して、それが自分のホントにやりたい事か?とか向いてるか?とかを見極めたいなって思ってます。
あと、もともと両親が先生っていうこともあって教える事に興味があったので、今のところ将来は大学教授になりたいと思ってます。
本当にその学問が好きな子供と語り合えるって、すごく楽しいだろうなぁって思って…。書かれると思うとすごく恥ずかしいですけど(笑)でも今はその夢に向かって頑張って学んでいきたいと思います!
Q.最後に一言!
A.辛かったことも良かったことも全部、自分にとって本当に良い経験になりました。
ココアさんにたくさん助けてもらって、金子さん(学校スタッフ)にもサポートしてもらって、本当に人に恵まれたなって思ってます。
改めて、今までありがとうございました!もちろん、これからもお世話になるかも知れないですし、東京に寄った時はぜひ挨拶させてください!
繁くんの留学インタビューまとめ
皆さま、繁くんの留学インタビューいかがだったでしょうか?
「言語学」という学びをしっかりと果たしながらも、たくさん歩き回ってたくさん出会って、たくさん吸収したプロムナード留学。“お散歩”という一言では多すぎるほどの収穫があった素晴らしい留学になりましたね!
そして、繁くんのおっしゃる通り、「留学中が楽しければそれでいい」ではなく、留学中であっても少しずつ将来を考えながら過ごしていくのはとても大事なことです。
自分は何のために留学に来たのか…。この留学をこれからにどう繋げていくのか…。
留学中の方はその部分も忘れずに、一日一日を大切に過ごして下さいね。そして、帰国したあとには繁くんのように胸を張って「夢に向かって頑張ります!」と言えるように、ぜひたくさん学んで来てください!
改めて繁くん、留学生活お疲れ様でした!そして素敵な留学インタビューをありがとうございました。
将来、繁くんが子供たちと学問について語り合える日が来ることを祈っております。そして引き続き、夢に向かって頑張ってくださいね。ココア留学一同、応援しております。