オーストラリア銀行口座

【帰国前】オーストラリアの銀行口座を解約するときの注意!

留学・ワーホリでオーストラリアの銀行口座を開いたら?

オーストラリアで銀行口座を開設した皆さん。まだオーストラリアで銀行口座を持っていない皆さん。銀行口座の「解約方法」はご存知ですか?

銀行口座の「開設方法」は聞いたことがあるかもしれませんが、解約方法はご存知でない方が多いです。ココア留学でも、帰国されてから「そういえば銀行口座を解約し忘れました!」と仰る生徒さんもいらっしゃいました。

帰国する直前は、荷物をまとめたり、友達に会いに行ったり、ちょっと旅行に行ってみたり…と慌ただしくなるものです。そんな中で、銀行口座の解約は後回しにしてしまい、帰国ギリギリになってから「忘れてた!」「どうすればいいかわからない!」と混乱しがちです。

なので、ココア留学では「これさえ読んでおけば安心!」な銀行口座の解約の方法を説明いたします。

※この説明は、ココア留学生の体験談をもとに作成しております。
※同じ銀行でも、現在はルールが変わっている可能性もございます。

現地で銀行口座の解約の依頼をする

オーストラリアで銀行口座を解約する際、解約前に銀行口座のお金をすべて引き出して、口座残高を0円にします。

その際の注意点として、あらかじめ現地の銀行で発行されたカード(デビットカード)の使用を止めておく必要があります。

カードで支払いをした場合、実際に銀行口座からお金が引き落とされるまでにはタイムラグがあり、Pending transacion(カードで支払ったが銀行口座からまだ引き落としされていない分。未決済分。)という状態になります。

この状態だと、まだ引き落としがされていない代金があるので口座残高を0円にできず、銀行口座の解約を進めることができません。そのため、事前にカードの使用を止めておく必要があります。

万が一、日本に帰国する直前にカードを使用したら、Pending transactionが残るので、オーストラリア滞在中に銀行口座の解約を終わらせることができません。

コモンウェルス銀行の場合、日本に帰国してから電話にて口座解約を確定できますが、あらかじめ現地にいる間に

  • パスポート
  • 銀行のカード
  • 銀行で最初に受け取る書類一式

を銀行に持参して、セキュリティコードを発行してもらう必要があります。

もしPending transactionがなければ、口座に残ったお金を引き出し口座残高を0円にした時点で口座解約することができます。

ココア留学生Nさんのケース

Nさんは、日本へ帰国する1ヵ月前から、口座解約に備えてカードの使用を止めていました。

しかし帰国の直前に、留学先のシドニーからケアンズへと短期旅行に行くことになり、インターネットで旅行の予約をして、カードで代金を支払うことにしました。

たった1回のカード利用ですが、この1回のために、Nさんは留学中に銀行口座の解約を終わらせることができず、日本帰国後も解約手続きを続けることになります。

銀行口座のお金の引き出しについて

冒頭で、口座を解約する前に、口座に残っているお金をすべて引き出す必要があるとご説明しました。

この場合、キャッシュで引き出しても、オーストラリアから日本の銀行へ送金しても、どちらでも口座解約が可能です。

※Pending transactionがある場合は、まだ口座から引き落とされていない分のお金を銀行口座に残しておく必要があります。

ただし海外送金の際には、銀行によっては“中継銀行”といって海外送金を仲介する銀行を挟まなければならないケースがあり、$30~50ほどの手数料が必須となります。

また、海外送金先として日本で利用されている外貨預金口座を検討されている場合、中継銀行によっては豪ドルを扱っておらず日本円へ強制両替されてしまうケースがあります。そのため為替状況によっては多少の誤差が出る可能性もあります。

少額であればキャッシュ引き出しでも良いですが、100万円以上のキャッシュを日本へ持ち帰る場合は税関に申告が必要です。

また、キャッシュで大金を持ち歩くと危険ですので、金額が大きい場合は手数料がかかっても海外送金されることをおすすめします。

日本に帰国してからオーストラリアの銀行口座解約

さて、留学中にPending transactionがあり、銀行口座の解約ができなかった場合のお話です。

日本に帰国してから、スマートフォン上の銀行アプリでPending transactionを確認します。すでに支払いが完了していれば、電話で銀行口座の解約を進めることができます。

コモンウェルス銀行の場合、銀行口座を維持するための「口座維持費」という費用がかかり、毎月1日に$4が自動的に引き落としされます。

もし解約できるのが翌月以降になりそうな場合、問題がないか現地スタッフに電話で相談しましょう。

尚、コモンウェルス銀行は日本にも支店がありますが、日本国外の口座については、銀行口座を作った現地(オーストラリア)に直接問い合わせる必要があります。

ココア留学生Nさんのケース

Nさんの場合、旅行でカードを使用したのが7月中旬。

コモンウェルス銀行で解約申請をして、日本から解約するためのセキュリティコードを受け取ったのが7月24日。

そして、日本に帰国したのが7月26日でした。

その後、日本からコモンウェルス銀行アプリをチェックしたところ、Pending transactionになっている旅行代金が、7月31日になっても引き落としされていません。

このままだと、銀行口座にはすでに旅行代金のお金しか残していないのに、翌日の8月1日には口座維持費の$4が追加で引き落とされてしまい、口座残高がマイナスになってしまいます。

そのため、Nさんはオーストラリアのコモンウェルス銀行の店舗に電話し、事情を説明しました。

すると、現地スタッフが柔軟な対応をしてくれて、「8月分の口座維持費$4は支払わなくていい。Pending transactionになっている代金が引き落とされた後に、こちらであなたの銀行口座を解約しておきます。」と言われたそうです。

銀行によって分かれる対応方法

コモンウェルス銀行はオーストラリアの大手銀行4社のうちの1つであり、多くの留学生に利用されています。

銀行の中には口座維持費を必要としない銀行もありますし、帰国前に解約申請をしていない場合は書類のやり取りによる解約になる場合もあります。

解約時の対応は銀行によってそれぞれですが、できれば現地にいる間に銀行口座の解約を済ませられると良いですね。