留学を個人手配する人のほとんどが忘れる3つのこと
YouTubeやSNSなどで、留学エージェントを使わずに個人手配した留学についてのお話を目にすることがあります。
しかし、そのほとんどの内容が「今が良ければ良い!」というものになっていることに、少し危うさを感じることが多くなりました。
そこで、ココア留学はもちろん留学会社ではあるのですが、そうした立場については全て置いておいて、個人手配と留学エージェントによる留学手配について、その本当のところを、詳しくご紹介させていただきたいと思います。
そもそも留学の個人手配は可能?
そもそも多くの方が疑問に思っているのが、「個人で留学手配は可能ですか?」と言う点についてですが、実は、留学を個人で手配することは可能となっています。
こういうお話をすると、「留学エージェントにそういう風なことを言ってしまっても大丈夫なの?w」と思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。
正直なところ、留学会社によっては困るところもあるかと思いますが、留学先の学校手配などは、やろうと思えば個人でもできてしまいます。
しかしながら、個人で留学を手配しようとするとなかなか難しいのが、以下のような安全面の部分になってくるので注意が必要です。
責任が全て自分に返ってきてしまう
あまりご存知でない方が多いかと思いますが、2020年、日本の文部科学省が関係している留学においても、多数の人が性被害にあっていたという事が報告されました。
しかも、その数は516人中216人という内容で、なんと41%というとんでもない人数となっていました。
●参照
こうした状況に対して各メディアは大々的に取り上げましたが、正直言ってしまいますと、結局は何の改善案もないまま引き続き同じような留学が行われてるというのが現状です。
留学先での性被害について、日本の政府機関である文部科学省が関連している留学においてもこのような状況となっている中で「個人で何となく手配した滞在先がどれほど危険なものになっているか?」は言うまでも無いと思います。
個人手配の留学は何か起これば、その100%が自分自身の責任として返ってきてしまいます。
そのため、例えば、手配した滞在先が留学到着後に危ないと気づきながらも、怖くてキャンセルすることが出来なかったり、相談先が見つからないため、ズルズルと危険な滞在先から逃げられずにいることだけは絶対に避けて頂ければと思います。
また、データによると被害に遭っている人のほとんどが大学生となっており、中高生のように行動範囲や滞在先の制限が無いことが要因と考えられます。
特に、個人で滞在先や留学を手配している大学生には、相談できる人や機関が、どうしてもエージェントを使っていらっしゃる方よりも圧倒的に少なくなってしまいますので、ご注意して頂ければと思います。
留学生と言うのは、「留学先では本当に弱い存在になってしまうんだよ!」ということを忘れないでおいていただければと思います。
いなかった | いた |
---|---|
58% | 42% |
※ 性被害者の半数以上は誰にも頼れることができず泣き寝入りに。
(SAYNO!:2020年5月~7月調べ)
なんだか留学に行くことが怖くなってきてしまいました・・。
留学について必要以上に恐れることはしないでくださいね!
でも、必要以上に人を信じてしまうなど、絶対に気を抜かないようにしてください!
個人・会社のメリット・デメリット!
続いて、個人での留学手配と留学会社、つまり留学エージェントによる留学手配についてのメリットとデメリットをご覧になって頂きたいと思います。
留学エージェントのメリット・デメリット
まず初めに、留学エージェントによる留学の手配のメリットデメリットについて、ご紹介させていただきたいと思います。
●留学エージェントのメリット
- 安心安全を第一にした留学手配ができる
- 留学に集中した環境を作れる
- 個人手配とは情報量が圧倒的に違う
- ビザなどの手配も安心できる
- 帰国後などの将来設計ができる
- 海外永住権資格の取得やキャリアアップまたは転職を意識した留学ができる
●留学エージェントのデメリット
- 20万円以上の手数料を取るところもある
- カウンセリングなどの予約が必要
- カウンセラーの質によって留学の質が左右される
- 留学生をお客様扱いしている会社も多い
(お客様扱いだと完全に過保護になってしまう)
個人手配のメリット・デメリット
続いては、個人で留学を手配した場合には一体どのようなメリットとデメリットがあるのかご覧になってみてください。
●個人手配のメリット
- 留学会社によって必須となる手数料がかかる心配がない
- 自分で好きなように留学を手配ができる
- 留学を手配したという経験が得られる
- 海外でのサバイバル意識が身に付く
●個人手配のデメリット
- そもそも留学に出られないというリスクがある
(ビザ手配の失敗や入国拒否等) - 留学手配は知識が必須なため準備にかなりの時間がかかる
- 英語の学習などの時間を現地情報の収集に当てなくてはいけない
個人と留学エージェントはどっちが安い?
いかがでしたでしょうか?
私たち留学エージェントは、実際に個人手配で被害に遭われた方々を知っているため、どうしても留学エージェント寄りの回答になってしまっているかもですが、皆様は、どちらで留学手配をしようか決める事が出来ていたら嬉しいです。
ただ、ここで注意していただきたい点として、「一般的に、留学エージェントで留学手配を行った方が留学費用が高くなる!」とお考えになっていらっしゃる方が多いと思いますが、実は、それは全くの誤解となっています。
留学エージェントは、当然のことながら安価に通学することができる学校についての知識も多数持っていますし、学校からエージェント向けの特別奨学金等のオファーがあることも珍しくありません。
留学に関して、もし費用で迷うようなことがありましたら、確実に、長い目で見ると留学エージェントに申し込んだ方が安くなるので、少しだけ覚えておいていただければと思います。
確かに最近は無料の留学エージェントが増えてきたと聞きました!
以前は留学相談が有料のところもあったのですが、最近は『無料相談』と言うが定着しているので安心してご相談ください!
個人手配者が忘れる3つこと
さて、それではいよいよ個人で留学を手配される方が忘れている3つの事について触れさせていただきたいと思います。
これまでご紹介させて頂いた内容を見て頂きながら、「なるほどなぁ、さすが留学のプロは目の付け所が違うな!」と思ってくださっている方がいらっしゃると嬉しいです。
留学は長期の海外旅行じゃない!?
留学を個人手配しようと考えていらっしゃる方の大多数が『海外留学を長めの海外旅行や長期の海外滞在』という認識でいらっしゃいます。
と言うのも、海外留学と言う言葉のうち『学』という言葉を拡大解釈されて、海外での人生経験や世界を体験することが留学だと考えていらっしゃる方が余りにも多いためです。
しかしながら、留学とは『海外などに滞在して何か学ぶこと』で、海外で生活する中で体験する出来事というものは、あくまでも留学における副産物となります。
そこで、もし留学カウンセリングを受けずに留学を個人手配しようと考えていらっしゃいましたら、「留学先で何を学ぼうとしているのか?」という点について、自問自答していただければと思います。
そして、その回答が「英語を勉強してきて、将来、英語を使った仕事に就きたい!」と言う回答になってしまいましたら、海外旅行の延長となっていないか、今一度、自分自身の将来を見つめ直していただけたらと思います。
と言うのも、コロナ以降はオンライン教育が世界中で大幅に発展していて、世界のトレンドとしては英語を勉強するためだけに海外留学に行こうとしている人が激減しているためです。
留学を経験することなく英語がペラペラの中学生・高校生が増えてきているように、語学留学は中高生向けの留学となってきていることを心に留めておき、大学生や社会人の皆様は語学だけで無く他に何かを学ぶことも視野に入れて頂ければと思います。
- 大学生・社会人の留学で語学学習だけを目的にしている人は世界的に減っている
- 海外における人生経験はあくまでも留学の付加価値と考えておく
1番大切なことが節約になってないか?
次に、皆様が留学から帰国されたことを想像してみてください。
帰国されたときに、周りの皆様に対して自慢できることが「私の留学は1年で◯◯万円と凄い安かった!」と留学費用や値段の話になってはいないか?という点についてお話させてください。
個人手配を考える人の多くが、安く留学することばかりに集中してしまい「留学先で何を得て帰国をするのか?」という留学にとって最も大切なポイントについて、疎かになってしまっているケースをよく目にします。
そこで皆様にもご一緒に考えて頂きたいのですが、例えば、あなたがアメリカの超有名大学であるハーバード大学を卒業して帰国したとします。
その時に、「安い留学ができた!」ということよりも「ハーバード大学を卒業したよ!」という方が、自分自身の中でビッグニュースになりませんでしょうか?
少なくとも帰国後の就職活動において、安い留学をしたかどうかが採用に影響する事はありませんし、わざわざ面接で語って評価を得られることも無いですよね?
もし留学費用を節約することが、自分の留学における自慢話になりそうになってしまいそうであれば、それは自慢話ではなく、見る人が見れば恥ずかしい話となっている可能性もあるので注意しておいていただければと思います。
- 留学から帰国される前には何かしらの『成果』を持ち帰ることを忘れないようにしてください!
キャリアが壊れることへの準備
そして、最後に個人手配の方の多くが、自分の将来におけるキャリアが壊れることについて全く意識されていらっしゃらないので注意が必要です。
例えば、26歳の方が1年の海外留学を手配しようと考えた場合、26歳は留学の準備期間となるため、実際に留学は27歳の時に体験していただくことになります。
その後、帰国されると28歳の年に帰国して、自身の留学経験を活かした就職先へと就職できれば良いのですが、実際、ほとんどの方は1年間の留学で英語関連や海外関係や外資系企業での仕事に就くことは不可能と言うのが現実です。
再度留学に出ることに・・
日本での就職活動に満足感が持てない中で、多くの留学生が「もう1年、今度は海外で職歴を積むというのはどうか?」と考えるようになります。
そこで、例えばワーキングホリデーのようなビザを使って留学に出ることを考えるのですが、実際、海外での仕事はというと、海外なのに日本食レストランでのウェイターやウェイトレスに皿洗い、または清掃員。現実は、英語どころか話すことさえも必要としない仕事に就かれる方がほとんどという状況になります。
29歳は海外でフリーターとして過ごし、30歳になり帰国して就職活動を行うとどうなるか?何となく想像がつく方もいらっしゃるかと思います。
そうです。
女性は企業側から結婚や産休を意識されるようになり、正社員では無く派遣での雇用を勧められるようになりますし、男性は30歳になると企業から求められる人物像としては、自分の仕事をするだけでは無く、周りのスタッフを支えながら働くプレイングマネジャー的な存在になってきます。
そのため、海外の居酒屋で働いた職歴やアルバイトで頑張って働いた経歴とは言え、フリーターはフリーターですので、逆に『自分自身のキャリアも上手に育成できていない人』と言う風な印象となりやすく、就職活動時に評価を落とす原因となってしまうことも少なくありません。
もし、留学後や、将来のキャリアについて全く考えたことがない人がこちらにいらっしゃいましたら、ぜひ、ご注意いただければと思います。
特に、最近は男性であれば34歳ごろまで正社員として声が掛かることが多いですが、女性の場合には、一度、帰国後に派遣社員として働いてしまいますとキャリアが壊れ、『その後の仕事はずっと派遣社員』となってしまう可能性がとても高くなってしまうので、本当に注意してください。
- 留学に出ることでキャリアが壊れることがある
- キャリアは1度壊れてしまうと戻すことは難しい
- 海外でのフリーター経験も日本企業が評価する可能性は低い
せっかく海外留学を経験するんですから、周りに後ろ指を刺されないような最高なものにしたいと思います!
今後は日本でも新卒採用が廃止されて海外同様に『ジョブ型雇用』になることが予想されているので、キャリア育成がとても大切になるので、是非、覚えておいてくださいね!
留学エージェントではキャリア育成を
さて、個人で留学手配と留学エージェントの留学手配について詳しく学んで頂いたところで、もし留学エージェントに対して留学の手配をお願いする場合には、一体何を期待すれば良いのでしょう?
留学エージェントに期待するのは、キャリア育成や将来に対するスケジューリング(プランニング)になるとお考えください。
しかしながら、こうした留学や将来に関するプランニングを提供している留学会社はかなり少ないため、実際、留学カウンセリングを受けられて学校紹介がメインのカウンセリングとなっていらっしゃいましたらご注意いただければと思います。
そこで「ココア留学ではどのようにして留学プランニングを行っているのか?」以下に簡単な流れを作ってみたのでご覧になってみてください。
キャリアプランニングの流れ
-
- Step.1 留学生よりご相談を受ける
- 以下のフォームより留学生からご相談を受けます
-
- Step.2 留学相談を受けるかの審査
- ご相談の段階でココア留学のサポートができない方に、サポートNGのご連絡いたします
-
- Step.3 アンケート・ヒアリングを行う
- 実際に、ココア留学で本格的なサポートを行うか留学生に対して徹底的なヒアリングを行います
(学校の希望よりも5年先の将来についてお考え頂きます)
-
- Step.4 コンサルタント・ミーティング
- 留学コンサルタントが自由の視点から、どのようなキャリア育成がベストかを考えます
(残念ながらこのタイミングでサポートをお断りする場合も御座います)
-
- Step.5 留学プラン・キャリア説明
- 実際にどのような留学に出てどのような将来設計になるのかをご説明致します
(掛けでは無く出来るだけ高い確率で将来へと繋がるルートをご案内いたします)
-
- Step.6 留学準備をして留学へ
- 留学に関するすべてのサポートはココアに任せて、学習やキャリア育成にのみに集中して頂く
-
- Step.7 留学先での迷いや悩みについて
- 将来の進路に対してブレが生じてしまったり、何かのトラブルには365日対応しています
(悩みのサポート1つで留学の成果が大幅に変わることが近年の研究で分かってきています)
-
- Step.8 留学から成果を持って帰国
- 帰国後には就職や無料のキャリアサポートを行なっております
(ココア留学生には多数の企業様より就職オファーを頂いておりますので、ご紹介させていただきます)
-
- Step.9 留学を活かした未来へ!
- 留学生にとって全く無駄のない時間とお金の使い方となります
留学を個人手配する人のほとんどが忘れる3つのことまとめ
個人による留学手配と言うのは、言ってしまえば、住宅の設計士や購入計画を作る代理店を飛び越えて、大工さんに対して家を発注するようなものとなっています。
大工さんは家を建てるプロではありますが、家の販売全体を管理しているプロではありません。
そのため、例えば家を購入するに当たり、大工さんが設計士の免許が無ければ設計士の手配が必要になりますし、政府への補助金などを申請するための知識が無ければ補助金に関する勉強が必要になり、ローンの返済計画を建てる知識が無ければ金融関連の勉強など、足りないものを購入者が次々を負担していく必要が出てきてしまいます。
更に、購入した時だけなら良いのですが、家は購入してから何年もその家に住むことになりますので、問題は2年、3年としてからだんだんと良い悪いが表に出てくるようになってしまうため、如何に購入後のアフターフォローが大切かは言うまでもありません。
最近では、効率化が叫ばれるようになり、多くの人が効率を求めるようになっていますが、留学に対する効率は家の購入と同じように、2年、3年としてからだんだんと評価が出てきます。
「皆様の留学にはどのようなものが必要となっているのか?」少しだけ心の片隅に置いておいていただければと思います。