カナダ「移民制限」アルバータ州は住民投票で賛否を問うと発表

カナダのアルバータ州で、移民の扱いと憲法改正に向けた取り組みをまとめて問う住民投票が、2026年10月19日に行われる予定だと報じられました。
州首相ダニエル・スミス氏はテレビ演説で、移民の管理を州がより強める案や、医療・教育など州のサービスの利用条件を見直す案など、日本人の留学生・ワーキングホリデーにも関係ある計9つの質問を住民に投げかけました。
(参考記事:CBC News 2026年2月19日掲載)
2026年10月19日に何がある?「9つの質問」とは

まず州首相は、2026年10月19日に住民投票を行い、住民に9つの質問で賛否を問いたいと述べました。
質問のテーマは、住民向けのタウンホールや意見募集で多かった声を元にしたと説明されています。
また、州首相は、州の財政悪化については、原油価格の低迷に加えて、連邦政府の移民政策が医療や教育などの州のサービスを圧迫しているという見方も示しました。
- 住民投票は2026年10月19日予定で、移民と憲法に関する9問が提示されたと報じられました
テレビ演説で激白!「不公平感」と財政の危機
演説では、アルバータ州の納税者が他地域の制度を支えているという不満や、急な人口増で州のサービスの質が下がる現状に強い危機感を表明しました。
そして予算は大きな赤字になる見通しですが、税率を上げる方針や大規模なサービス削減は避けつつ、所得状況の確認を増やすことや、支出の抑制を進める考えも示されました。
その上で州の対策として、エネルギー生産の拡大、太平洋側へのパイプライン、移民の抑制を柱に掲げました。
今回、財政と社会サービスをめぐる考え方と一緒に示された点がポイントです。
- 財政や州サービスの議論とあわせて、移民の扱いを見直す案が語られています
住民投票=すぐルール変更とは限らない
しかし住民投票は、実際に制度を変えるための手続きそのものではなく、まずは住民の意思を確かめる場として位置づけられています。
一方で専門家コメントとして、住民の意見を聞くことはできても、連邦政府が実行する義務はないという見方も紹介されています。
また憲法改正が関係する案は、他州や連邦との合意が必要で、実現は簡単ではないとも述べられています。
つまり投票の結果が出ても、すぐに留学生やワーホリの条件が変わると決まったわけではないので、公式発表を見ながら準備しても問題はなさそうです。
- 住民投票は「賛否を問う場」で、実際の変更は別の対応が必要になりそうです

結局どこが一番のポイントで、私たちは今どう動けばいいのでしょうか?

秋に州が将来どのような姿を目指すのかが見えてくるとお考え下さい。その上で、「留学生やワーホリに厳しいな?」と思ったら他の州に行くのもありですし、「歓迎されているな!」と思ったら向かえば良いだけです!
移民の質問が多い!留学生・ワーホリに関係しやすい点は?

住民投票のうち、憲法改正を伴わない質問として、移民に直接関わるものがいくつか並んだと報じられています。
そのため、日本人の留学生・ワーホリにとっては、医療や教育の扱い、社会支援の条件に触れる案については、生活や留学費用に大きく関わってくる点になりますので、しっかりと状況を追いかけていく必要があります。
ただし、質問は、全般的に経済移民の優先や雇用機会の「アルバータ州民優先という考え方を強める内容」が含まれているとされています。
- 焦点は、ズバリ「一時滞在者をどう扱うか」という部分!
①留学・ワーホリに関係が深い「州サービスの対象」について?
質問には、州が財源を出す医療・教育・社会サービスの対象を、市民・永住者、そして「アルバータ州が承認した移民ステータス」の人に限る案が含まれるとされています。
ただし報道では、州が言う「アルバータ承認」の定義は説明されていないとも書かれており、言葉の意味がはっきりしない点は、留学生にとって不安につながりやすい部分です。
加えて、非永住の人が医療や教育を利用する際に、料金や追加の支払いを求める案も挙げられています。
- 「誰が対象か」が明確になるまで、決めつけずに公式情報を追いましょう
②留学・ワーホリに関係が深い「1年居住要件・有権者の市民証明」
他にも、社会支援を受けるには1年の居住を求める質問案も示されました。
また州選挙で投票する際に、市民であることの証明を求める案も含まれたと報じられています。
留学生・ワーホリは州選挙の投票対象外となっている人がほとんどだと思いますが、州サービスの条件に対して厳しい結果が出た際には生活に直結してくるので注意が必要です。
(参考:アルバータ州公式:AHCIPの対象条件)
- 州サービスが話題になったら留学生・ワーホリの保険に影響あり

医療や教育がもし有料になったら、予算を大幅に見直さないといけないですよね?

その通りです。だからこそ今回の州首相の発言が日本人留学生やワーホリにとって、非常に重要なものとなっていることが分かります!
憲法の質問も浮上!「州の権限」を広げたい狙いは?

また、今回の住民投票では、移民だけでなく、カナダ憲法の改正に関わる論点も含まれると報じられています。
州首相は、「複数の州と連携して憲法改正に取り組むことを支持するかどうか」も、住民に問うと述べています。
憲法についての質問が留学生・ワーホリになぜ影響?
報道で挙げられた質問案には、州が上級裁判所の裁判官選任に関与することや、上院の廃止が含まれるとされています。
さらに医療・教育・社会サービスに関する連邦プログラムから州が離脱できるようにしつつ、連邦の資金は受け取る案も挙げられています。
つまりこれは、同じカナダでも州によって制度が大きく変わる可能性を意味していて、例えば、バンクーバーからお隣のエドモントンやカルガリーに移動するとまったく留学生・ワーホリの制度が異なるという可能性も示しています。
- 住民投票後は州独自の制度が強まる方向に進む可能性もある
実現のハードルは高い?それとも低い?
専門家のコメントとして、いくつかの改正には「人口の過半を含む7州の賛成」が必要で、「上院廃止は全州の同意が必要だ」という説明が紹介されています。
ただし、連邦政府が権限を手放す改正には強い反対の色が出る可能性があると予想されています。
そのため、住民投票に憲法に関する質問が入っていても、短期間で大きなルール変更は起きにくいと予想されています。
- 専門家は改正の実現には多くの障壁があると指摘!

裁判官や憲法と言われると難しく感じますが、要するに『アルバータ州独自のルール』がさらに強まるかもしれない、ということですか?

その通りです。主張には、例えば、州が受け入れる移民者や労働者数、それにどのような人を受け入れるのかを州自身が自由に決定できる(権限を持つ)可能性も含まれています
日本人留学生・ワーホリは知っておきたい全質問

今回の質問は、現時点では住民投票で賛否を問う段階として報じられており、すでに制度が変わったという話ではありません。
しかし「州のサービスを誰に提供するか」がテーマになっている以上、留学生・ワーホリの人たちは注意しておきたい話になっています。
そこで、全質問内容についてまとめてみました。
- 特にアルバータ州に行く予定の人は要チェック!
(On immigration/移民について)
(On the Canadian Constitution/カナダ憲法について)

まずは『医療』と『ビザ』の公式ページをブックマークすることから始めればいいんですね!

その通りです!ただし、こうした投票が近づいてくると町がピリピリモードになるケースも多いので、渡航前から10月19日だけは忘れないでくださいね!
カナダ「移民制限」アルバータ州は住民投票で賛否を問うと発表まとめ

今回は今年秋に行われるアルバータ州の住民投票についてお伝えさせていただきました。
これからカナダのアルバータ州に留学やワーホリで行く方は、秋頃になると州内で選挙関連の話題が増え、少し町全体がざわつく可能性があることも、少し覚えておいていただければと思います。
また、こちらの動向について、追いかけながらアップデートしてお伝えさせていただきたいと思います。
もし、今回の記事が「留学・ワーホリ計画の参考になったよ」という方がいらっしゃいましたら、よかったらSNSでいいねやコメント等もぜひお待ちしております。