カナダ永住権が狙いやすい職業に新カテゴリ3つが追加!

カナダのエクスプレス・エントリー(Express Entry:永住権申請の管理システム)で、職種別に優先するカテゴリが更新が発表されました。
今回は「研究者・上級管理職(いずれもカナダ職歴あり)」「輸送関連職」「軍人」の3カテゴリが新たに優先対象に加わり、職種別カテゴリの職歴条件も「6か月」から「1年」へ変更されたので、詳しくご案内します。
(参考記事:CIC News 2026年2月18日掲載)
何が変わった?まず押さえるべき2ポイント

今回の更新で大きいのは、優先される職種カテゴリが追加されたことと、職種別カテゴリで求められる職歴が「過去3年以内で合計1年」に統一されたことです。
「職種別カテゴリ」は当てはまる人だけが選考対象
まず職種別の選考(Category-based selection:職種別選考)は、指定されたカテゴリの条件を満たす候補者に対して、永住権申請の招待(ITA:Invitation to Apply)が出る仕組みです。
つまり、点数(CRS)が高くても指定されたカテゴリ外なら選考対象にならないため、対象カテゴリに入る職歴を作れているかが重要視されます。
- どのカテゴリで応募するかが重要!
職歴「1年」に変更、連続でなくても合算できる
次に、職種別カテゴリで求められる職歴は、6か月の連続勤務から「過去3年以内で合計1年」へ変更されました。
これは事実上、必要となる職業経験期間が伸びたことを意味するので、申請者にとっては条件が厳しくなったといえそうです。
ただし、連続した経験である必要がなくなったことから、職歴が途切れている人にとってはプラスですが、その分、雇用契約、給与明細、勤務時間の記録の集める量は増えるので、しっかりと保管しておくことを忘れないでください。
- 申請に必要となる期間は6か月の連続勤務から合計1年へ!

カテゴリと職歴の話が多くて、自分が何から確認すればいいか迷います?

最初はNOCの照合からで大丈夫です、仕事内容とコードが合えば次の準備が一気に進みますよ!
新カテゴリ3つを日本語で整理!

新たに優先対象に加わったのは、研究者・上級管理職(いずれもカナダ職歴あり)、輸送関連職、軍人の3カテゴリです。
ここでつまずきやすいのが、職名の英語表記だけを見て判断してしまうことです。
実際の判定はNOC(National Occupation Classification:職業分類)のコードで行われるため、英語の職名は日本語で意味を押さえたうえでNOCに戻る流れが安全です。
- 英語の職名を日本語で理解してからNOCコードを確定する
研究者・上級管理職は「カナダ職歴あり」が入口
研究者と上級管理職のカテゴリは、カナダでの就労経験がある人を対象にしています。
そのため留学生は、卒業後の就労で「対象NOCの業務内容」を満たす働き方を選べるかがポイントになります。
職名が似ていても業務内容が違うと別NOCになるため、職名の雰囲気で決めると対象外に寄ることがあります。
(参考:IRCC「Find your NOC」)
| Occupation(英語職名/日本語訳) | 2021 NOC code | |
|---|---|---|
| 上級管理職 | Senior managers - construction, transportation, production and utilities(建設・輸送・生産・公益事業の上級管理職) | 00015 |
| 上級管理職 | Senior managers - trade, broadcasting and other services(貿易・放送・その他サービスの上級管理職) | 00014 |
| 上級管理職 | Senior managers - health, education, social and community services and membership organizations(医療・教育・社会/コミュニティサービス・会員組織の上級管理職) | 00013 |
| 上級管理職 | Senior managers - financial, communications and other business services(金融・通信・その他ビジネスサービスの上級管理職) | 00012 |
| 研究者 | Post-secondary teaching and research assistants(高等教育機関の教育・研究アシスタント) | 41201 |
| 研究者 | University professors and lecturers(大学教授・講師) | 41200 |
※ 「担当業務」がNOC説明と合うかを先に確認するとズレにくくなります
- 職名より担当業務がNOC説明に合うかを優先する
輸送カテゴリは旧カテゴリと別内容、対象職を再確認
新しい輸送カテゴリは、2025年2月に終了した旧輸送カテゴリと対象職種が重なりません。
そのため、以前の対象職の記憶で進めると、対象外のNOCで職歴を積み、職種別選考の条件から外れる可能性があります。
今回の対象職は航空系と整備系が中心なので、英語職名と日本語訳を合わせて確認してください。
| Occupation(英語職名/日本語訳) | 2021 NOC code |
|---|---|
| Air pilots, flight engineers and flying instructors(航空機パイロット・フライトエンジニア・飛行教官) | 72600 |
| Automotive service technicians, truck and bus mechanics, and mechanical repairers(自動車整備士・トラック/バス整備士・機械修理工) | 72410 |
| Aircraft mechanics and aircraft inspectors(航空機整備士・航空機検査員) | 72404 |
| Aircraft instrument, electrical and avionics mechanics, technicians and inspectors(航空機計器・電気・航空電子の整備士/技術者/検査員) | 22313 |
- 輸送は旧カテゴリと混同せず対象職を一覧で確認する
軍人カテゴリは追加条件が必須、対象は限定
軍人カテゴリは、対象職の職歴1年に加えて追加条件が求められます。
追加条件は「認められた外国軍で10年以上の継続服務」「カナダ軍で3年以上のフルタイム雇用オファー」「2年以上の高等教育資格」で、多くの留学生やワーホリは当てはまりにくい内容です。
対象職は次のとおりで、英語職名は日本語訳とセットで確認してください。
| Occupation(英語職名/日本語訳) | 2021 NOC code |
|---|---|
| Operations Members of the Canadian Armed Forces(カナダ軍の作戦要員) | 43204 |
| Specialized members of the Canadian Armed Forces(カナダ軍の専門要員) | 42102 |
| Commissioned officers of the Canadian Armed Forces(カナダ軍の士官) | 40042 |
- 軍人は追加条件があるので対象外なら別カテゴリを優先する

英語職名は分かっても、自分の仕事内容が一致するか判断が難しいです?

NOCの説明文にある「主な業務」と日々の担当業務を並べて確認しましょう、合えば安心して進められますよ!
職歴1年の作り方!合算できても書類は自動で増える

職種別カテゴリの職歴は「過去3年以内で合計1年」とされ、連続勤務でなくてもよい条件になりました。
この条件は、短期契約や雇用先の変更を挟みながら職歴を積める余地がある一方で、証明書類が増えやすい点に注意が必要です。
そこで、職歴の計画と書類の準備を同時に進めると、申請前に慌てにくくなります。
- 職歴の合算を狙うほど記録と証明が増えると想定する
先に「過去3年の職歴表」を作ると迷いが減る
職歴は「過去3年」が範囲なので、いつ働いたかがそのまま判定に関わります。
そこで、月ごとに勤務先と勤務時間を並べ、合計で1年に届くかを確認すると、必要な就労期間が具体化します。
同じNOCの業務内容で積み上げられると説明が通りやすく、職務証明の文面も作りやすい形になります。
- 職歴を月単位で整理して合計1年に届くか確認する
雇用主に頼む前に「自分の記録」をそろえる
職務証明は雇用主が作ることが多い一方で、依頼前に情報がまとまっていないと時間がかかります。
雇用契約、給与明細、勤務時間の記録、担当業務のメモをそろえてから依頼すると、内容の食い違いが減ります。
とくに担当業務は職名よりも判断材料になりやすいので、業務内容は具体語で書き残すことが助けになります。
- 依頼前に契約と給与と勤務時間と業務メモを準備する
カテゴリだけでなくCRSも確認、点数で順位が決まる
エクスプレス・エントリーはCRS(Comprehensive Ranking System:総合点数)で候補者を順位付けします。
カテゴリ条件に合っていても点数が低いと招待に届かないことがあるため、職歴だけに寄せすぎない考え方が必要です。
点数の内訳はIRCCの説明で確認できるので、現状点を計算して伸ばしやすい項目を見つけるところから始めてください。
(参考:IRCC「CRS criteria」)
(参考:IRCC「CRS calculator」)
- CRSを計算して不足点がどこかを把握する

ただ、今回は農業・アグリフード職種カテゴリは廃止されたと聞きました…

そうなんです!こういうことがあるので、本当に永住権を目指す人は政府の発表を追いかけることが大切だと気づかされますよね。
留学生・ワーホリ向け!今すぐできる確認リスト

今回の更新は「対象職の入れ替え」と「職歴条件の変更」が同時に入っているため、準備の順番を間違えると遠回りになりやすい内容です。
とくに輸送カテゴリは旧カテゴリと重ならないため、職種の当てはめを先に確認しないと誤差が出ます。
ここでは、今日からできる確認手順をチェックリストでまとめます。
- 対象職の確認と職歴1年の計画をセットで行う
チェック1:NOCコードを確定して、仕事内容の表現をそろえる
最初に、IRCCのNOC検索で候補コードを出し、説明文の「主な業務」と自分の担当業務が一致するかを確認してください。
一致しているなら、履歴書や職務証明に書く仕事内容も、その説明に近い表現に寄せると説明が通りやすくなります。
(参考:IRCC「Find your NOC」)
- NOC説明と担当業務の一致を最初に確認する
チェック2:カテゴリページで対象職を確認して、古い情報を捨てる
次に、職種別カテゴリの公式ページで、カテゴリの説明と対象職の扱いを確認してください。
優先対象は更新されることがあるため、過去の一覧を前提に進学や転職を決めるとズレます。
だから、判断の根拠は必ず最新の公式ページに置くようにしてください。
(参考:IRCC「Category-based selection」)
- 判断の根拠は公式ページの最新情報に合わせる
チェック3:医師カテゴリの初回選考週がある、該当者は準備を前倒し
医師の「カナダ職歴あり」カテゴリは2025年12月8日に追加され、初回の選考が今回の発表と同じ週に行われる予定です。
該当する人は、職歴の整理と書類の準備が間に合わないと応募できないため、早めに状況を確認してください。
(参考:IRCC「Rounds of invitations」)
- 医師は初回選考週に向けて職歴と書類の確認を先に行う

やることが整理できました、まずNOCから始めればいいんですね?

その通りです、NOCが決まると職歴の作り方も書類の集め方も迷いにくくなりますよ!
カナダ永住権が狙いやすい職業に新カテゴリ3つが追加!のまとめ

今回は、カナダの永住権に関する新しい発表を中心に内容をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
永住権に関係する職業リストは今回のように変更される可能性があるため、最新情報を確認しながら、状況に合わせて進学や職歴づくりの計画を調整できるよう準備を進めてください。
また、内容が役に立ったと感じた方は、SNSでの「いいね」やコメントもぜひお寄せください。
今後も留学生やワーホリの方に役立つ情報を発信していくので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。