大学の学費とローン、努力は報われる?NZ母親の答え

大学進学を控えた姉を見ていた15歳の息子が「努力や教育は報われるのか?」と母に問いかけた出来事を、ニュージーランドメディアのStuffが伝えました。
そこで語られたのは、努力を否定する話ではなく、努力の「使い方」と「お金の知識」が以前より重要になったという現実です。
(参考記事:Stuff 2026年2月8日掲載)
「オタゴ大学に行く価値ある?」息子の計算が突きつけた現実

きっかけは、娘が大学進学の準備をしている横で、15歳の息子がふと投げた質問でした。
4年間の学費、学生ローン(student debt:学生の借金)、就職直後の賃金、フラット(flatting:共同生活)の出費まで見て、「最後に何が残るのか?」
さらに、同じ努力をしても「どの家に生まれたか」でスタート地点が大きく変わることにも気づいていたといいます。
- 進学は意味があるのか?と考える子供も増えている
母が迷ったのは「息子が間違っていない」から
母はこの疑問に、即答できませんでした。
問題は質問が鋭いことより、昔の「頑張れば報われる」という約束が単純ではなくなったことだと感じたからです。
そして、賢い子ほど「努力と教育が自動的に成功へ直結しない現実」を見抜くので、しっかりとこの疑問に向き合う必要があると語ります。
- 質問を避けるより「何が変わったか」を一緒に整理するのがポイント!

たしかに、こんな質問を子供からされたら迷います…

そうですよね。では、このお母様は何と答えたのでしょう!続きをどうぞ。
「家」が格差を広げた―過去と現在のギャップ

母が「大きく違う」と感じた最大の要因は、不動産でした。
かつては働いて貯めたお金で家を買い、その家の価値が上がるというルートが強い資産形成になり、早くその波に乗れた人ほど有利になったといいます。
その結果、子供の才能よりも「その子の親がいつ家を買えたか?」が生活水準に影響しやすかったと述べています。
- 家(資産)の有無が生活水準に影響しやすかった!
賃金より資産が伸びた?
記事によると、富の不平等が広がり、世代間の資産移転(intergenerational wealth transfer:親世代から子世代への資産移転)が、結果を左右しやすくなったとも述べられています。
そして、給料は良くなっても、特に住宅などの資産価格の伸びがそれを上回ることも語られました。
つまり「頑張って働くこと」自体は必要でも、資産の増え方は賃金の伸びと必ずしも連動しない、という指摘です。
- 頑張っても「賃金」と「資産価格」は同じようには伸びない

確かに…努力したからといって「暮らしが良くなった」ようなイメージはあまりないかもしれません…。

でも、「努力しない方が良い!」って、子供に伝えるのも辛いですよね。このお母様はどう対応したのでしょう。
それでも「努力は意味ある」母が示したアップデート!

しかしながら、母は「努力は今も大事だ」と述べています。
ただし努力だけでは足りず、努力をどこに投じるかを賢く選ぶ人が前に進みやすい形に変わった、と説明しています。
- 努力の量より「努力の配分」を見直すのが大切!
大学は「ゴール」ではなく「土台」になった
また、学位(degree:大学の学位)は、お金を稼ぐことができる「黄金の切符」ではなく、選択肢を増やすための土台になった。
そして、需要のあるスキルと、家計や資金の理解を組み合わせてこそ、次の手が打ちやすくなるとも述べています。
加えて、学びは「何かを保証してもらうもの」ではなく、選べる仕事や進路という“選択肢”を増やすこと自体に価値があるとしました。
- 大学は「将来への保証」より「選択肢の拡張」となる!
トレード(技能職)と徒弟制度も戦略になりうる?
また、大学以外の道としてトレード(trades:技能職)が良い選択肢になりうる点も強調されています。
それは、技能職は不足していて賃金も上がりやすく、徒弟制度(apprenticeship:見習い制度)も上手く利用することで将来安定ルートになる見方です。
進路の正解は一つではなく、需要と自分の適性の掛け算として考えられるかどうか、大きな違いになりうる、と述べています。
- 学位か技能(日本でいう技術職)かではなく「需要×適性」で選ぶ!

学ぶことが「選択肢を増やすことになる」という回答は素敵です!

加えて、人は選択肢が残っているほど「不安は減る」という点も大切ですよね!
「自分でコントロールできること」金融リテラシーが武器!

そして、母が息子とたどり着いた最終結論は、「変えられない構造」と「自分で動かせること」を分けることでした。
不動産価格や景気、他人の相続は個人では変えられず、一方で、たとえば18歳までに金融リテラシー(financial literacy:お金の読み書き)を高めることは自分で選べる(自分で動かせること)と振り分けました。
- 変えられないものより「変えられるものに集中する」!
「学ぶべき中身」はかなり具体的!
さらに、投資(investing:資産運用)、予算管理(budgeting:家計の管理)、良い借金と悪い借金の違い、リスク、長期計画が学びの対象として挙げられました。
また、知識がある人ほど「怖くて動けない」ということを減らせるとし、知識が行動を後押しする、としています。
- お金の知識は「安心の土台」になりやすい!
留学・ワーホリに応用するなら:実務チェック
最後に、本文の考え方を海外生活に落とし込むための実践チェックです。
| やること | 狙い | |
|---|---|---|
| 出費 | 固定費(家賃・通信・保険)を先に確定 | 生活が崩れる確率を下げる |
| 借金 | 返済条件と総額を整理 | 「知らずに増える負担」を避ける |
| スキル | 需要がある分野を調べ、学ぶ順番を決める | 努力の配分を最適化 |
| 長期 | 3年単位で「選択肢が増える行動」をする | 選択肢を増やして不確実性に備える |
※ 努力の配分・金融知識・長期視点を整理してみました

「努力して学ぶことは選択肢を広げ、知識は怖くてできないを防げる!」いい言葉ですね!

何に情熱を注ぐのかも、しっかりと見守ってあげたいですよね!
大学の学費とローン、努力は報われる?NZ母親の答えまとめ

今回は、ニュージーランドのお母様のエピソードを題材に、「子どもが努力する意味はあるのか?」という問いに対する“1つの答え”をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
日本でも今後、子どもたちから同じような質問を受けて戸惑う場面は増えていくかもしれません。もしそんな時があれば、今日の話をそっと思い出していただければと思います。
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