留学から帰国後にぶつかる5つの悩みを徹底解説!
留学やワーキングホリデーを希望される多くの方々から「留学が不安です・・」や「ホームステイはどういった感じなのか?」または「ワーキングホリデー費用はいくら必要なのか?」と言った悩みに関するご相談は良くお受けしますが、意外にも「留学から帰国した後の生活について・・」の相談を受けるケースは少ないです。
そこでここでは、『留学から帰国後にぶつかる5つの悩みを徹底解説!』と題しまして、これから留学予定の方はもちろんのこと、現在留学中の方や既に帰国された方のために、「留学から帰国した後の悩みにどう対応していくか?」と言うお話を『5つの例』を交えながら紹介させて頂きたいと思います。
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50秒で記事の要点を解説してみました!よかったらお先にご覧ください!
留学してたのに英語が話せない!
まず、留学から帰国する直前や帰国直後の方々が最も悩まれる事柄として、「長期留学をしたにもかかわらず英語が話せない!」という切実な悩みがあります。
日本では、多くの人が「1年も留学したら英語はペラペラになる!」という考えを持っているため、留学と英語に関する悩みは尽きません・・。
留学と英語力の現実とは?
1~2年ほどの留学期間では、ほとんどのケースにおいて留学前に想定より英語が伸びることはありません。
というのも、日本人の英語力は平均して英検準2級~2級(TOEIC450~650点)くらいとなっているのですが、そのほとんどの人が「留学期間が1~2年あれば英検準1級~1級(TOEIC780~満点)を取得できるであろう!」と考えているためです。
しかしながら、「英検準1級~1級(TOEIC780~満点)クラスを取得しよう!」と思うと、多くのかたが想像される以上の勉強時間と努力が必須になるため、実際は、その手前で挫折されてしまっている人がかなりの数いらっしゃいます。
そのため、自分の英語力と日本にいる家族や友人、それに恋人たちからの期待との差が大きすぎて、帰国が怖くなる人もいらっしゃいます。
- 多くの人が想定しているよりも留学で英語力が伸びることはない・・。
帰国後の周囲とのギャップを埋めるには?
そうした周りからの期待と自分の英語力のギャップを埋めるにはどうすれば良いのでしょう?
実は、帰国後における周囲とのギャップは、皆様が思っていらっしゃる以上に簡単に埋めることが可能です。
というのも、「1~2年ほど留学したら英語がペラペラになる!」と考えている人の多くは、留学経験がなかったり、英語を本気で勉強したことがなかったりという方々ばかりだからです。
そのため、自分では「全く英語ができない・・」と思っていても、周りの人たちからする「めちゃくちゃ英語できるじゃん!」と想像以上に高い評価を受けることができるので、気づいたらギャップは小さくなってきているのでご安心ください。
- 留学と英語に対するコンプレックスは自然になくなってくる!
留学から帰国してほとんどの方が思うことは「もっと勉強しておけば良かった・・」と言う思いです。良かったら以下の記事も参考にして皆様の今の状況と比較しておいてください!!帰国後の英語に関する心配を少なくとも減らすことができます!
帰国後の欝(うつ)との戦い
少し英語とは外れて余談になるのですが、近年、多くなっている帰国後の心の問題についても少しだけ紹介させて頂きます。
留学から帰国後に『逆カルチャーショック』と言って、日本の文化に対して溶け込むことが難しく、『鬱病(うつ病)』を発症する方がたくさんいらっしゃいます。
うつ病を発症される方の傾向としては、真面目で「留学中、必死で努力してきたのだから日本ならもっとやれるはず!」や「留学で失った日本での時間を早く取り戻したい!」といった『強いやる気(決意)』や『強い責任感』を持っていらっしゃることが挙げられます。
特に、日本社会において留学の成果を認められなかった時や周囲の対応が留学について冷ややかだった時に、その『やる気』や『責任感』が大きな反動となり、病気の引き金となってしまうようです。
もし、そうした日本社会からの評価と自分の努力量のギャップに悩まれたときには、少しだけ休んで頂いて、「ゆっくりと日本社会に溶け込んでいけば良いんだ!」と思うようにして頂ければと思います。
- 留学生活に慣れると帰国後に逆カルチャーショックを受けることがある
- やる気と責任感がうつ病へと繋がってしまうこともある
帰国後、満員電車に揺られて通勤するとき、なんでこんな狭い国にいるのだろうって思ってしまったことがあります。
ディズニーランドに行った次の日の出社と同じで、夢の国から現実に戻るのはキツイですよね・・。
彼氏・彼女との関係が上手くいかない
次に、「帰国後、彼氏(彼女)との関係が上手くいかなくなってしまった・・」ということについて紹介させて頂きます。
例えば、留学中に付き合っていたカップルの内、どちらかが先に帰国してしまい「彼氏(彼女)の対応が帰国後変わってしまった・・」というケースや、留学期間中を日本で待ってくれていた彼氏(彼女)と一緒にいても「どこか違和感を覚えてしまう・・」といったケースがあります。
留学でのすれ違い?
留学は、新しい経験や初めての体験をする機会が数多くあるため、留学生に大きな影響を与えることになります。
そのため、気が付かない間に留学前は常識として思っていたことが帰国後は非常識に変わってしまっていたり、「留学先ではできたことが日本ではできない!」と言ったストレスが、カップルの間で意識のずれとして表に出てきてしまうことがあります。
そうした場合、もし「彼氏(彼女)とこれからも交際を続けていきたい!」と考えるのであれば、ご自身が変わってしまったことを再認識し、そして受け入れ、相手に対して合わせていくことを心がけて頂ければと思います。
というのも、帰国後、3~6ヵ月もすれば、以前のように日本社会に対して馴染めるようになってくるので、その頃になると『彼氏(彼女)との関係は完全に修復している』というケースが多いためです。
- 帰国後、カップルが不仲になってしまうことがある
- 留学後3~6ヵ月ほで経てば仲良く戻れることも良くある
海外の男性ってドアを開けてくれたり、荷物を持ってくれたり「優しい!」と思うことが多くあったので、帰国後、彼氏の対応に物足りなく思ったこともありました・・。
日本には『わびさび』など日本文化特有の美意識や感覚があるので、どうしても派手で分かりやすい海外の人付き合いからすると、少し何かが欠けているように感じてしまうこともありますよね。
ダイエットしなくちゃいけない?
次に、多くの女性が悩まれているのが、「留学に行っている間に、かなり太ってしまった!!」というダイエットに関する深刻な悩みです。
過去に何度か「帰国後、空港へと迎えに来てくれた両親と友人が気付いてくれなかった・・」という話をお伺いしたことがありますが、留学とダイエットの悩みを口にされるかたは多いです。
留学とダイエットの関係は根深い
留学者が女性の場合、「帰国前にダイエットしてから帰る!」というケースも多いですが、帰国が近づくとパーティーやらお別れ会などが多数開催されることになり、残念ながら帰国前のダイエットについて途中挫折される方が大多数というのが現実です。
しかし、ご安心ください!
帰国後は食生活が元に戻るため、基本的に日本で1~2ヵ月の生活をされると、特に意識しないでも再び出国前の体形へと戻られる方がほとんどですので、あまり無理をなさらないようにして頂ければと思います。
また、「恋人に会う前に痩せないと・・」というかたは、帰国前に貧乏旅行などに出ると、一気に痩せるのでオススメです。
- 帰国前にダイエットをはじめる留学生は多い!
- 日本に戻ると一気に痩せる人が多いので考えすぎないようにする!
留学前は1日1食だったんですが、気づいたら3食しっかり食べるようになってたんです!
ホームステイとかシェアハウスとかで他の人に合わせた生活をしていると、どうしても食生活が変わってしまいますよね・・。
帰国後の就職・職業に関する不安
これから語学留学に出かける方や帰国されたばかりの方々が、最も心配されているのが『帰国後の再就職や職業』についてではないでしょうか?
悲しいことに日本社会は中途採用や留学でスキルアップされた方々に対しての対応は冷たく、海外での留学や仕事経験が就職に対してデメリットとなってしまうことも珍しいことではありません。
そこで続いては、帰国後の就職活動を有利にしたり、留学経験を活かす方法について紹介させて頂きたいと思います。
外資系企業の就職を模索せよ!
日本で最も留学生を評価してくれやすい企業は『外資系企業』となります。
というのも、外資系企業は「稼ぐことができるかどうか?」にフォーカスを当てた採用を考えているケースが多く、留学やワーキングホリデーなどのキャリアブランクについても理解がありで、英語力と実力さえあれば比較的容易に最終面接まで漕ぎ着けることができるためです。
ただし、日系の企業と比較して圧倒的に成果主義な面があるため、採用後も終身雇用ではなく、実力がない社員に対してはバンバン退職勧奨(退職の推奨)が行われたりするため、競争が苦手な人には不向きな就職先となることが多いので注意です。
●外資系企業で求められる英語力
英語に対する自信を持てない方からは、外資系企業への就職に関して「難易度が高く感じてしまうので無理です・・」と拒否を受けてしまうことが多いのですが、外資系企業の多くが英語力に段階を設けた求人を行っており、実は、英語が初級レベルのかた向けにも求人が出ていたりします。
ただし注意点としては、先に紹介したように外資系企業の評価基準は『成果主義』となっているため、社内でのコミュニケーションに必須になる英語でつまずいているようならば、昇進や昇給は厳しくなりやすいので、求人に記載されている英語力は『最低限必要な英語力』と考えておいて頂ければと思います。
- 外資系企業は競争のある環境が好きな人にはオススメ!
帰国前から就職活動をはじめよ!
留学生の多くは、帰国して1~2ヵ月ほど経過して「そろそろ就職活動はじめようかな・・」と考える人が多いですが、実は、これが生涯を左右してしまうほどの差になって返ってきてしまうこともあります。
というのも、高校生や大学生の留学であれば帰国後には新卒採用などのチャンスがあり、学校の案内に応じてインターンシップや企業説明会に参加することで就職することができますが、社会人の場合は自力で就職先を探す必要があります。
そのため、帰国してから仕事を探そうとすると、面接・採用までの期間が空いてしまい、大きな時間のロスとなってしまいます。
特に、社会人留学生の中には留学によって、前職の正規雇用から1年以上空いてしまっている方も多いと思いますので、無職期間や企業からキャリアブランク期間と判断されてしまうような時間をできるだけ短くするようにしてください。
●留学期間中アルバイトしたから!
また、中には「留学期間中に沢山アルバイトをしたから日本の就職も問題ないだろう!」と考えるかたもいらっしゃいますが、20代で3社以上の転職経験があるかたは『ジョブ・ホッパー』と呼ばれて、再就職が難しくなる傾向があります。
というのも、日本企業の多くは正社員を採用する際、人材育成などを考えた長期での雇用を考えているのですが、ジョブ・ホッパーは、短期で転職を繰り返しているため、「採用しても直ぐに辞めてしまうだろう・・」と企業側から思われてしまうためです。
そのため、留学生にありがちな「海外で飲食店を渡り歩き外国人に接客をしてきたのでコミュニケーションに自信があります!」というのは、日本の就職活動においてマイナス・イメージになることもあるので注意が必要です。
- ジョブホッパーにならないように注意する!
- アルバイト・派遣生活になると正社員になるのが難しくなる
- 30歳が近くなると女性の正社員雇用枠がかなり狭くなることも覚えておく!
留学中・帰国直後に資格を習得せよ!
日本企業の傾向として、会社を退職し留学した人について、どうしても『仕事を辞めて海外で遊んできた人』と評価されてしまいがちです。
そこで、企業に対して分かりやすい留学の成果として提示することができる、TOEIC・TOEFLのスコアの取得や、帰国直後に英語検定の取得を視野にいれておいて頂ければと思います。
また、留学先ではTESOLやTECSOLなど英語を教える資格や日本語講師資格、またはバリスタや調理師免許などの飲食店の資格、それに介護士の資格など、「海外で取得した資格を日本で活かせるかどうか?」事前に求人票などで確認しておくこともオススメします。
というのも、海外のアルバイト探しの際には必須だったり有効だったとしても、日本の就職時には全く評価されないこともあるので注意が必要です。
- 帰国後の就職先に合わせた資格取得を目指す
- 企業は目で見える成果を欲しがっていることが多い
確かに貿易事務で働こうと思っている人が、幼児用の英語資格の取得とかっておかしいですよね!
キャリア育成は、自分の学位や資格と就職先での職務内容が真っすぐ繋がるように作るようにしてくださいね!
帰国後に向けた準備はこうしておくべきだった
これまで帰国後に悩まれることの多い4つ例を紹介して参りましたが、最後は「帰国後に向けた準備はこうしておくべきだった・・」と言う、留学生活に対する後悔の念について紹介させて頂きます。
「あの時、もう少し頑張っておけば学校で良い成績が取れたはず・・」や「あの時、仕事を辞めなければ、今はもう少し楽な生活ができているはず・・」という、留学したことや留学中の生活に対する後悔が、帰国後しばらくして生まれてくる方がいらっしゃいます。
こうした悩みは、結局、「たら・れば」の段階を脱することは無く、何処まで行っても答えが出てこないものになります。
ただ1つだけ言えることは、「留学に失敗した・・」と思ったならば、その経験を今後に生かせば良いですし、「あの時○○にすれば良かった!」というのであれば、それ以上の成果を手にすれば良いだけです。
最後になりますが、正直、人生なんて簡単に生きようと思えば簡単ですし、難しく生きようと思えばどこまでも難しくなってしまいます。
ただ、もし帰国後の就活に悩んでいらっしゃいましたら、ココア留学のキャリアコンサルティングを受けてみてください。
もしかすると皆様の人生が180度変わることを感じるかも知れません。