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エージェントが教えない2カ国留学のデメリット

エージェントが教えない2カ国留学のデメリットのイメージ

最近、留学について調べていると良く目にするようになった“2カ国留学”ですが、この2カ国留学について目立つのはメリットばかりを強調した記事や、良いところばかりを紹介したものばかりです。しかし、実際の2カ国留学はそんなに良いものなのでしょうか?ここでは、留学エージェントが教えてくれない「2カ国留学のデメリット」についてお伝えしたいと思います。

2カ国留学へと飛び立つ飛行機

そもそも“2カ国留学”と最近良く聞くようになったのは、どうしてなのか皆様はご存知でしょうか?

2カ国留学とは、「フィリピン留学後のオーストラリア留学」や「フィリピン留学後のカナダ留学」と言う風に、1カ国で留学を完結させるのでは無く2カ国でステップアップ形式にして学ぶ留学を指しますが、実は、こうした2カ国留学をいち早く提唱したのは、何を隠そうココア留学でした。

日本では、最近になり話題になることが多くなった2カ国留学ですが、「フィリピン留学からのオーストラリア留学・カナダ留学」と言うシステムを以前から良く利用していたのは、日本のお隣の国である韓国で、実際、オーストラリアへと留学生として滞在している韓国人留学生の多くが、数か月間のフィリピン留学を経験していました。

そこでココア留学では、日本人留学生にも韓国人留学生のようにフィリピン留学をステップとして挟むことで、少しでも高い水準となる留学を実現して頂こうと考え、他社に先駆けてこちらの2カ国留学を提唱を行ってきました。

そうした中、数年前に日本で起こった韓国ドラマなどのブームなどの追い風に乗って、韓国スタイルの留学が日本に入ってきたことから、在フィリピンの韓国系留学会社を中心として日本人留学生を対象とした留学プログラムを持った学校が次々と誕生し、今のように大規模なフィリピン留学斡旋を促す2カ国留学プログラムが完成するに至りました。

つまりは、元々韓国人留学生のために安価な語学留学を提供してきたフィリピンですが、最近になり日本企業の参入による大々的な宣伝広告により日本人留学生にも認知され始めていると言う背景が、この2カ国留学にあります。

2カ国留学が持つ大きな3つのデメリット

フィリピンのスラムのイメージ

上記のようなバックグラウンドを持った2カ国留学ですが、一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?それでは、本題となる留学エージェントが教えてくれない2カ国留学のデメリットについていよいよ迫りたいと思います。

2カ国留学は安くない

2カ国留学のメリットとして挙げられるフィリピン留学後の他国への留学プランですが、実は、プロとしての立場から見ると近年では全く“安いもの”とは言えなくなってしまっています。

特に、ココア留学が提唱をしていたころはフィリピンも物価が安く数多くのメリットが有ったのですが、現在ではフィリピンの物価は大幅に上昇し、「ビッグマック指数2016年度版(世界中の国々でマクドナルドのビッグマックバーガーがいくらで買えるのか?と言う観点から世界の物価を分析したデータ)」によると、日本が31位(370円)であるのに対して、フィリピン42位(301円)と、もう日本とフィリピンの物価の差は無くなってきていると言えます。

しかしながら、今でも「フィリピンは安い」と言う風な宣伝等を良く目にしますが、それは、フィリピンが日本のように貧富の差がほとんど無い国とは違い、貧富の差が非常に大きく、生活水準が住民によって大きく違っているため使うことができる表現となります。

つまり、一般的なフィリピン人の生活水準にて滞在しますと、とても安く生活ができますが、一般的な日本人が最低限満足できるような生活環境を整えて衣食住を行った場合、残念ながら格安で生活するどころか、日本と比較してもそこまで大きな違いは無いと言うデメリットがあります。

治安を考えると心配に

少し前の留学生は、自身の身を守るために安全な地域への留学を希望するケースが多かったのですが、最近の留学生は「少しでも安い費用で留学をしたい」と言う方が増えてきています。

「世界中、何処の国に行ってもトラブルに巻き込まれる可能性があるので、私は治安については問題ではありません。留学費用が1番です。」と言うお話も良く聞きますが、世界平和度指数(イギリスのエコノミスト紙が各国の平和度を相対的に数値化したデータ2016年度版)によると、日本は6位であるのに対して、フィリピンは132位です。
(その他の留学先の例: ニュージーランド3位、カナダは9位、オーストラリア18位、イギリス46位、アメリカ101位となりますが、外務省の危険情報があるのはフィリピンのみ)

そのような中、世界で有数の安心・安全な国、日本で生まれ育った英語によるコミュニケーション能力も高いと言えない留学生が、他国の危険な情勢を一切知らないまま「治安については気にしません」と言っている現状には危機感を覚えます。

また、先に、フィリピン留学はそこまで安く無いと言うお話をさせて頂いておりますが、実際は、格安にて斡旋が行われている場合もあり、その中身としては、やはり「生活環境が悪い(古い) or 危険な地域に位置している」このどちらかを考える必要があります。

他にも、「現地で仕事をしながら留学できる」と言うゼロ円での留学を提唱していたスクールもありましたが、結局、学生留学させた生徒を不法労働させたとして、フィリピンで日本人留学生が大量に検挙されると言うニュースも出ています。

“強化合宿”や“集中講習”と言った名目で、特に高校・大学生の留学生が相談に参りますが、裏を返せば危険な地域なので夜も出歩くことが許されていないため、勉強漬けになると言うこともあるので、スクール選択から細心の注意が必要になります。

他国との2カ国留学ではハードルにならない場合もありますが、フィリピンとの2カ国留学の場合には、この治安と言うものが最大のデメリットと言えるかも知れません。

フィリピンの公用語はタガログ語

最近では、なぜか“フィリピンは英語圏の国”と言うイメージを強く印象付けられていますが、実際には、やはり英語と言うよりもタガログ語が主で、実際のフィリピンは、英語だけでも生活に不自由が無いと言った国になります。

時折、留学相談者の中から「フィリピン留学で英語のリスニング力を向上させたいです」と言うご相談も頂きますが、フィリピン人の方々が話す英語には非常に強い独特の訛りを持つ場合が多く、欧米諸国の英語とは大きくイメージが異なるものになってきます。

こうした訛りは、私たちアジア人である日本人には聞き取りやすいのですが、欧米諸国で第二言語として英語を学ばれる方々にとっては、かなり理解に苦労する訛りとなります 。

そのため、フィリピンとの2カ国留学を考える場合には、聞き取りを伸ばすと言うよりは英語でコミュニケーションを取ると言うことに注力を入れた留学にして頂くことそ推奨させて頂きます。

また、オンライン英会話等の無料レッスン等を利用して、フィリピン人講師と実際に簡単な挨拶や会話を行ってみて、事前に英語のアクセントがどの程度違ってくるのか?を確かめて頂くことも、ココア留学では合わせて推奨させて頂きます。
オンライン英会話を活用せよ!

ワーホリとの組み合わせには特に注意

続いて2カ国留学者が良く利用する、ワーキングホリデーと組み合わせたプランについての注意をさせて頂きたいと思います。

近年、「3カ月のフィリピン留学 + 1年のカナダ・オーストラリアのワーキングホリデー」と言う風に2カ国留学にすることで、安いワーキングホリデー費用を安くしようと考えていらっしゃる方が増えてきていますが、実は、これには大きな間違いがあります。

そこでまずは、2カ国留学と1国集中留学をオーストラリアワーキングホリデーを行ったケースを題材に、1年3カ月間の留学(留学+ワーキングホリデー)に出たケースを時系列にして比較してみましたのでご覧ください。

2カ国留学と1国集中留学の留学比較表
  2カ国留学 1国集中留学
1カ月目 フィリピン留学(学校期間)
・現地に慣れる・英語力を高める
・友達作り
オーストラリア留学(学校期間)
・現地に慣れる・英語力を高める
・友達作り・家さがし
・仕事に向けての準備(情報収集)
2カ月目
3カ月目
一時帰国
4カ月目 オーストラリア留学(学校期間)
・現地に慣れる・英語力を高める
・友達作り・家さがし
・仕事に向けての準備(情報収集)
オーストラリア留学(学校期間)
・仕事探し・英語力を高める
5カ月目 仕事探し ワーキングホリデーで仕事開始
6カ月目 ワーキングホリデーで仕事開始 ワーキングホリデーで仕事期間
(実質就労期間: 10カ月)
7カ月目 ワーキングホリデーで仕事期間
(実質就労期間: 9カ月)
8カ月目
9カ月目
10カ月目
11カ月目
12カ月目
13カ月目
14カ月目
15カ月目 退職・帰国準備 退職・帰国準備

一見すると、余り違いの無いように見える両者の留学スケジュールですが、1国集中留学の方が就労期間が1カ月長いと言うことにお気づき頂けたのでは無いでしょうか?

2カ国留学をされる方の多くは、留学相談時に「1国目で英語を本気になって勉強するから、2国目では学校には行かずに直ぐに働きたいです」とおっしゃるのですが、実際に留学されると2カ国目でも、結局、2~3カ月程度の語学学校に通われる方がほとんどになります。

その理由は以下のようなことからです。

  • 学校に行かないと心を許せる友達ができない
  • 知人すらいない環境での仕事は精神的に厳しい
  • 現地の情報が全く入ってこない
  • これまで習ってきた英語とは違う
  • 生活に慣れない
  • 仕事が見つからない

例えば、これまで1度も沖縄(北海道)に行ったことが無い方に対して、「明日から沖縄(北海道)に出かけてもらい、1カ月以内に仕事を見つけてください」と言われても、まずは仕事を探すには住所が必要ですし、何の仕事があるかも分からなければ、土地勘も無いのでそもそも何処に行けば仕事の情報が手に入るかさえ分かりません。

それが、文化や言葉が全く違う外国で仕事を探すことを想像して頂けますと、そんなに簡単に行くはずが無いことも予想しやすくなるかと思います。

また、2カ国留学と比較すると、土地勘や現地の文化や風土、さらには習慣にも詳しくなる、仕事を始められるまでの時間も十分にある、1国集中留学の方がワーキングホリデー期間中に就かれる職業もまた高給となっている傾向があります。

高級な職業に就けたならば、それは生涯に渡って履歴書に記載できる強みにもなりますし、スキルとして返ってきますので、人生に大きな影響を与える重要なポイントになります。

留学は、こうした目先の授業料や滞在費などに惑わされずに、先を長い目で見通したうえで組み立てていく必要があります。

今回の例のような2カ国留学の場合も、留学期間とワーキングホリデー期間を1年と少しのトータルで考えただけでも、1国集中留学の方が安いと言う結果になりますし、生涯に渡ってのことまでを考えると、それはそれは大きな差になってしまうことだけは覚えておいて頂ければと思います。

2カ国留学は今後は旅行へと変わっていく

フィリピンの人々と旅行を満喫する留学生

これまで2カ国留学についてデメリットを沢山話してきましたが、「それじゃ、2カ国留学はしないほうが良いの?」と思われる留学生もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはありません。

それは、2カ国留学に出て頂けることで、1国では経験できなかった更に違う文化を肌身で感じて頂けることになり、その体験は、将来においても考え方や行動基本として、留学生対して大きな影響を与え続けることになるためです。

そこで、2カ国留学に出たい方は、留学生のならば「ステップアップの1国目として利用されるのでは無く2国目として利用し、帰国前のTOEIC・TOEFL等の試験対策レッスンを受ける」と言う形で利用したり、ワーキングホリデー参加者ならば「仕事で得た費用を使っての旅行を兼ねてのバックパッカーとして」と言う形で、留学して頂ければと思います。

そうすることで、1国目で鍛えられた英語力を使い、身に付けた国際的な視野や海外での危険察知能力により、全く海外に対する免疫が無いままの留学よりも比較的に安全への意識が高まっていますし、コミュニケーションスキルの向上により、今までに無いほどステップアップした留学を楽しむことができるようになります。

実は、このように留学の埋め忘れとして2国目をおいておくことで、留学全体に一定の数字的な目に見える成果を与えることもできますし、特定のコースの受講だけで成果が出るようになるので、実際、費用も安くなるなど言うこと無しとなります。

2カ国留学のデメリットのまとめ

ここでは、2カ国留学のデメリットについて語ってきましたが、残念なことに、この2カ国留学をステップアップ形式で利用されようと考えていらっしゃる方の多くは、日本で英語学習を全くされていらっしゃらないと言うケースが非常に多かったりします。

先に紹介しているオンライン英会話等を継続的に受講されていらっしゃる方のほとんどは、やはり英語の違いや文化の違いを敏感に感じていらっしゃり、「2カ国留学とは言わずに、自分の夢を追うためにターゲットを絞った留学」に出られるケースが多いです。

本当に節約留学を目指すのであれば、まずは日本での学習による英語の土台を作って頂きまして、そこに、海外留学で得た様々な英単語や言い回し、それに現地特有の英語であるスラングなどを飾り付けて頂きたいと思います。

わざわざカナダやオーストラリアまで出かけて言って、「be動詞って何だっけ?」から始めていては、どうしても留学時間が足りなくなってしまいます。

「もう2度と訪れることができないかも知れない国、最初で最後の留学かも知れない」と言う気持ちを持って、基礎は知ってから留学してみてくださいね。もし、それでも留学前の勉強に苦しくなったら?その時は、ココア留学までご相談ください。そういう時のための“プロ留学コーディネーター”ですので。